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みなさんこんにちは！

流山市・柏市の屋根リフォーム・雨漏り専門店のシャインです！

最近は暑い日が段々と減ってきました！もうすぐ9月も終わりますが、果たして1日を通して秋を感じられる日はいつ来るのでしょうか…

さて、本日のテーマは【ナノテクシリーズ】についてです！

ナノテクシリーズとは

ナノテクシリーズとは今年の3月に水谷ペイントから販売されたばかりの塗料で、外壁用塗料のナノウォール10・15・20と屋根用塗料のナノルーフ10・15・20の計6製品の総称のことを指します。

全てのグレードに『ナノテクノロジー』、『ラジカル制御技術』、『レオロジー制御技術』という3つの機能を導入し、耐久性、塗膜の安定性、そしてコストパフォーマンスのバランスを追求して開発されました。

ナノシリーズを作り上げる3つの特徴

ナノテクノロジー

『ナノ』サイズとは、1mmの100万分の1の大きさです。

数値にするとあまりピンと来ないかもしれませんが、例えるとすれば地球の大きさを1メートルとすると、ピンポン玉に相当するくらいのとてもとても小さなサイズです。

ナノテクノロジーとは、物質をそんなナノサイズの領域、つまり原子や分子のスケールにおいて自在に制御する技術のことを指します。

ナノレベルの小さな製品設計ですが、ここのこだわりによって品質に大きな差が生まれます。

ナノテクシリーズでは、ナノウォール30・ナノルーフ30には【無機系ハニカムレジン】、ナノウォール15.20・ナノルーフ15.20には【ナノシリコンテクノロジー】

と、各製品にそれぞれ独自のナノテクノロジー技術が採用されています。

それを駆使することで、各シリーズの塗料のポテンシャルを最大限に発揮することを可能にしました。

ラジカル制御技術

ラジカルとは、塗料に含まれている「酸化チタン」という顔料が 酸素・水・紫外線などを吸収することによって発生するエネルギーのことで、

樹脂や顔料の有機物を分解して劣化させてしまう性質があり、塗膜の劣化を引き起こす原因となります。

ナノテクシリーズでは、従来のラジカル制御技術よりもワンランク上の『ハイラジカル制御』によって、塗膜の長寿命化に成功しました。

酸化チタンの表層保護によるはたらき

ラジカル制御に含まれている酸化チタンは従来の酸化チタンとは異なり、表層をラジカルを閉じ込めるためのバリアー層で保護してあるチタンのことです。

通常の酸化チタンは紫外線の吸収によってラジカルを発生させてしまいますが、

この保護膜があることによりラジカルが発生してもバリアー層がラジカルを閉じ込めるため、塗膜の分解が促進されることなく、塗料の耐候性を延ばせます。

光安定剤(HALS)によるはたらき

ラジカルを抑制するため、光安定剤(HALS)が塗料に配合されています。

光安定剤(HALS)とは、酸化チタンのバリアー層によって閉じ込めていたラジカルが漏れ出した場合にラジカルを捕まえるはたらきをする添加剤です。

ナノテクシリーズは、酸化チタンの周りに通常よりも多くのHALSを配置させることで、効率よくラジカルを捕まえることができます。これをハイラジカル制御と言います。

UVAの塗膜保護によるはたらき

UVAは紫外線吸収剤と呼ばれ、太陽からの紫外線を吸収して熱などのエネルギーに変えて放出することで、ラジカルの発生を抑制します。

レオロジー制御技術

一般的な塗料

レオロジー制御された塗料

レオロジーとは簡単に言えば塗料の「粘度」のことです。

レベリング性（滑らかさ）とチキソ性（塗膜の厚み）から成り立ち、この2つがバランス良く調整されることで、

厚みが薄くなりがちなエッジ部分に対してもしっかりと均等にカバーしつつ、塗膜全体に高級感のある厚みを出すことができ、美観と耐久性を同時に向上させます。

レオロジー制御技術では、それぞれの屋根や外壁に合わせた粘度設計とさらなるレオロジー調整により、高い塗着効率（使用された塗量と実際に付着した塗料の質量の比率）を実現しました。

この技術は、塗膜の美観向上だけでなく作業性の向上にも役立っています。

その他にも様々な機能

防カビ・防藻性

ナノテクシリーズは全シリーズで同等の防カビ・防藻性を発揮し、長期間衛生的な生活環境を長期間にわたり整えます。

低汚染性

ナノテクシリーズは全シリーズで雨だれ汚れなどを防ぐ低汚染性を発揮し、長期間にわたって美しい外観を保つことができます。

特に外壁は屋根に比べて汚れが目立ちやすいため、『ナノウォールシリーズ』は一般的な低汚染型塗料と比較してもそれ以上の低汚染性を発揮します。

ナノテクシリーズの種類

ナノテクシリーズの商品名の後ろについている10、15、20は耐用年数を示していて、耐用年数により性能も大きく異なっています。

以下より、耐用年数別で一つずつ解説していきます。

ナノウォール20・ナノルーフ20

シリーズの中で最も長い約20年という最高峰の耐久性を発揮する無機系フッ素グレード塗料です。

高性能な成分を惜しみなく導入し、高い技術の力で大切なお住まいを長く守ります。

超耐久性

ナノウォール・ナノルーフ共に一般的なフッ素塗料よりも高い光沢保持率を持ち、シリーズ中最高の耐久性を誇ります。

長期的なコストパフォーマンスの良さ

塗料には、ウレタン▷シリコン▷フッ素▷無機フッ素▷無機　の順に各種グレードがあり、価格・耐久性(＝耐用年数)とグレードは比例しています。

ナノウォール20・ナノルーフ20が位置している無機系フッ素は、最高グレードである無機塗料のひとつ前のグレードの塗料のため、他の塗料と比較して初期の導入費用は高価です。

しかし20年という高耐久性を誇るため塗り替え回数が少なく、長期的に見るとコストパフォーマンスに優れています。

ナノテクノロジーによる無機系ハニカムレジン採用

その樹脂がどのような特性を持つかは、樹脂骨格というものによって決定します。

ナノテクノロジーでは、樹脂骨格にハニカム構造と無機成分（ポリシロキサン）を配合した【無機系ハニカムレジン】を採用しました。

ハニカム構造とは、蜂の巣のような六角形の格子状の構造を指し、この構造は強度と軽量性を兼ね備えています。

無機成分（ポリシロキサン）は、シリコンと酸素からなる化合物で、耐熱性や耐候性に優れています。

これらを組み合わせた【無機系ハニカムレジン】を採用することにより、塗膜の耐水性や強度が増し、フッ素樹脂の性能を最大限まで引き出す補助をするのです。

ツインパワーHALS

ナノテクシリーズは全てのシリーズでハイラジカル制御を導入し、塗料に多くのHALS（光安定剤）を配置させてラジカルを捕まえはたらきを促進させますが、

ナノウォール20・ナノルーフ20では樹脂骨格中にもHALSを導入することで、さらに長期間にわたるラジカル捕捉を可能としました。

確かなフッ素含有量

塗料の耐久性はフッ素含有量に比例して上がります。

ナノウォール20・ナノルーフ20は塗料内に確かなフッ素量を含有し、高耐久性を発揮します。

ナノウォール15・ナノルーフ15

最高峰の高耐久性を発揮する高級シリコングレード塗料です。

ナノシリコンテクノロジーのはたらきにより高耐久性を発揮するシリコン成分のポテンシャルを最大限にまで引き出すことで、コストパフォーマンスに非常に優れています。

高耐久性

グレードが異なるフッ素塗料に並ぶ程の光沢保持率を持ち、一般的なシリコン塗料と比べてもその差は歴然です。

ナノシリコンテクノロジー

水系塗料の構造と塗膜になる過程

塗料は、主に樹脂と顔料を混ぜて作られます。

ナノテクシリーズは水系塗料ですが、水系塗料の樹脂は下図のような球体の粒子形状をしており、エマルジョンという液体の中に均一に分散されています。

そしてこれらの粒子が、水の蒸発と共に接近して融着を開始し、一体化することで連続した緻密で強靭な塗膜を形成します。

これが水系塗料が塗装により塗膜になる一連の過程になります。

ナノシリコンテクノロジーによってシリコンのはたらきを最大限に引き出す

シリコン樹脂塗料とはシリコンを「主成分」とした合成塗料のため、シリコン樹脂にアクリル樹脂やその他顔料や希釈剤などを混合して製造されます。

しかし、従来の技術では反応性の異なるアクリル成分とシリコン成分を均一に合成することは不可能だったため、未反応のシリコン成分が出てきてしまい、シリコン成分のはたらきを完全に引き出すことが出来ませんでした。

ナノシリコンテクノロジーは、アクリル成分とシリコン成分を塗膜中にナノレベルで緻密かつ均一に分散させることができます。

この技術により、従来の水性塗料よりもきめ細かな塗膜を形成することが可能となり、シリコン成分のはたらきを最大限まで引き出すことが可能となりました。

ナノウォール10・ナノルーフ10

高価なシリコン成分の配合を抑えつつも高性能を発揮する標準シリコングレード塗料です。

ナノシリコンテクノロジーとコアシェル構造のはたらきにより、一般的な水系シリコン塗料に比べて優れた耐久性を発揮します。

優れた耐久性

一般的なシリコン塗料よりも高い光沢保持率を持ち、高い耐久性を実現します。

ナノシリコンテクノロジー

ナノウォール15・ナノルーフ15同様にナノシリコンテクノロジーのはたらきによってアクリル成分とシリコン成分をナノレベルで均一に融合させることで、

シリコン樹脂の性能を最大まで引き出すことが可能です。

コアシェル技術

ナノウォール10・ナノルーフ10では、樹脂に「コアシェル技術」を採用しました。コアシェル技術とは、硬いコア層を柔らかいシェル層が包む込む2層構造です。

シェル層は各種基材への付着性、密着性に優れており、さらに親水性成分があるため、水に溶けやすく汚れにくい性質があります。

また、コア層は硬く耐久性に優れているため、樹脂粒子が破壊されにくく、劣化の進行を抑えることができます。

この性質の異なる二つのはたらきにより、高い耐久性と付着性を両立させました。

遮熱効果に特化した種類もある

ナノルーフ（屋根用塗料）の20・30には、遮熱＋シリーズがあります。

特殊顔料を配合し、太陽光の赤外線（熱エネルギー）を効率良く反射させることで、優れた遮熱機能と耐候性を発揮します。

上記グラフは赤外線ランプによる遮熱効果試験の結果です。通常のナノテクシリーズに比べ20℃以上も屋根材の温度を低減させており、この変化に伴って室内温度も下がるため、省エネにもつながります。

豊富なカラー展開

外壁塗料36色・屋根塗料46色の計82色という非常に豊富なカラーバリエーションがあります。

また、外壁塗料には艶ありと3分艶、屋根塗料には艶あり・艶消しに加え遮熱塗料もあり、それぞれのニーズに合わせた選択が可能となっています。

外壁塗料・艶あり

外壁塗料・3分艶

屋根塗料・艶あり

屋根塗料・艶消し

屋根遮熱塗料

まとめ

ナノテクシリーズは今年の3月に販売開始したばかりの水谷ペイントの新しい製品です。

その名の通りナノテクノロジーを活用した塗料で、全てシリーズで『ナノテクノロジー』、『ラジカル制御技術』、『レオロジー制御技術』を導入しました。

このようなナノレベルの領域において自在に制御する技術を導入することで、他製品との品質に大きな差を付けています。

高性能塗料はどうしても価格帯の面で候補から外してしまう方も多くいらっしゃると思います。

しかし、ナノテクシリーズは価格によって性能を下げるのではなく、品質は確保した状態で耐久年数により3つの種類（価格帯）に分かれているため、

市場に寄り沿った塗料となっています。新しい塗料が気になる方などは、是非一度ご検討してみてはいかがでしょうか？

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