フッ素コーティングやガラスコーティングなど耐久性に優れた塗装で長く美しい住まいに!サンヨーホームズの外壁と屋根の標準仕様・特徴やメンテナンス注意点などを徹底解説
2024.04.27 (Sat) 更新
みなさんこんにちは!
4月も残すところあとわずかとなりました…!すでに今日からゴールデンウイークが始まっている方もいらっしゃるのでしょうか?充実した連休にしましょう!
さて、本日のテーマは【サンヨーホームズの特徴・メンテナンスでの注意点】についてです!
目次
- サンヨーホームズの住宅のメンテナンスでの注意点
- 耐震性と作業性を兼ね揃えた軽量鉄骨プレハブ工法「GSフレームシステム」
- 軽量鉄骨造(プレハブ工法)とは
- GSフレームシステムの特長
- 大空間での間取りが可能
- サンヨーホームズの外壁の特徴
- セルフクリーニング機能のメカニズム
- フッ素コートが施されている外壁材のメンテナンスの際の注意点とは
- ALC外壁のメンテナンス注意点
- 吸水性が高いため塗膜の劣化は放置しないこと
- 防水性より透湿性を重視したメンテナンスを
- シーリングは増し打ちでも可能な場合がある
- サンヨーホームズの屋根の特徴
- 耐候性の仕組み
- ガラスコーティング屋根材の注意点
- メンテナンスは結局どこに頼むのが良いの?
- ハウスメーカーのメリット・デメリット
- シャインの特徴
- 最後に
- シャインは流山市・柏市の屋根リフォーム・雨漏り専門店です
サンヨーホームズの住宅のメンテナンスでの注意点
サンヨーホームズは昭和44年に創立し、大阪市に本社を置くハウスメーカーです。
防火性や耐震性に優れた鉄骨造が特徴で、木造住宅ではなかなか実現できない大空間での自由な間取りの住まいを可能としています。
2002年には三洋電機の子会社となり、太陽光発電やオール電化など優れた省エネルギー性能のある家づくりを行っています。
そんなサンヨーホームズにお住まいの方、またはご近所の住宅などがサンヨーホームズという方も多いのではないでしょうか?
サンヨーホームズの住まいには、サンヨーホームズならではの様々な特徴があります。今回サンヨーホームズの特徴をご紹介しながら、知って損はないメンテナンスの注意点なども解説していきます!
耐震性と作業性を兼ね揃えた軽量鉄骨プレハブ工法「GSフレームシステム」
サンヨーホームズの建築構造は、軽量鉄骨造をベースとした骨組みに耐震性を高めるための工夫をプラスした【GSフレームシステム】です。
プレハブ工法によって構造部材を全て工場生産しているため、現場での施工工程を減らして工期を大きく短縮することが出来ます。
軽量鉄骨造(プレハブ工法)とは
鉄骨造とは柱や梁などの骨組みに鉄骨を用いた建物のことで、その中でも厚さ6mm未満の鋼材である「軽量鉄骨」を使用した構造のことを「軽量鉄骨造」と言います。
そして、日本の建築でよく軽量鉄骨造と組み合わせて建築に用いられるのが「プレハブ工法」です。
「プレハブ工法」は、住宅の屋根、壁、床などの部材をあらかじめ工場で作っておいてから現場で組み立てる工法のことで、ある程度まで工場で作られたものを組み立てるため工期が短く済み、また職人の技術に左右されることなく品質が一定に保たれるという点がメリットとされています。
GSフレームシステムの特長
GSフレームシステムとは
・左右対称の角パイプ柱
・大型サイズの梁
・鋼製の耐力パネルを交差させたブレース(筋交い)
の3つの建材によって構成された独自の構造体です。
在来工法(木造軸組工法)と構造自体は似ていますが、水平剛性(水平の力に耐える強さ)が大きいため同じ耐震等級でも木造住宅に比べて横揺れを約1/3程度に抑え、地震時の躯体の変形を最小限に抑えて優れた耐震性を発揮します。
大空間での間取りが可能
耐力パネルによるブレースが横方向から加わる力をしっかりと受け止めるので、一般的なラーメン構造のような四隅の大きな柱が不要なため、部屋の隅まで活用した間取りが可能です。
また屋根はトラス構造を採用しており、トラス下は柱が不要なため大空間での構造が可能となっており、プランによっては柱間最大約7mという大スパンでの構造にも対応できます。
優れた耐震性を備えながら、間取りに制限されることなく開放感のある空間を実現することが出来ます。
サンヨーホームズの外壁の特徴
サンヨーホームズの外壁標準仕様は、セルフクリーニング効果のあるフッ素コーティングを施した厚さ50㎜のALC外壁です。
ALCとは、「Autoclaved Lightweight aerated Concrete(高温高圧によって蒸気養生された軽量気泡コンクリート)」の略称で、化学反応によって内部に無数の気泡が入っている外壁材です。
コンクリート建材ですが、気泡が入っていることによって従来の鉄筋コンクリートの約1/4の重さとなっており非常に軽量で、また耐火性・断熱性・遮音性などにも優れています。
サンヨーホームズのALCの厚みは50㎜で、ヘーベルハウスの「ヘーベル(厚さ75㎜)」や、ミサワホームの「PALC(厚さ80㎜)」には及びませんが、その厚みによって1時間耐火基準をクリアしており、最高840℃の高温にも耐える業界トップレベルの耐火性を備えています。
そして、サンヨーホームズのALC外壁が他のハウスメーカーと大きく異なる点は、「表面にフッ素コーティングが施されている」ということです。
このコーティング塗装は親水性によるセルフクリーニング機能を備えているので、汚れが付着しても雨水によって汚れを洗い流すことが出来ます。
セルフクリーニング機能のメカニズム
親水性を持つ塗膜は水と馴染みやすい性質があるため、外壁に雨水が付着すると薄い水の膜を形成します。
水の膜は外壁表面と汚れの間に入り込んで汚れを浮かせるため、浮いた汚れは雨水と一緒に洗い流すことが出来ます。
しかし、このセルフクリーニングの効果は雨だれ汚れの原因と言われる排気ガスや埃などの油汚れ、泥汚れなどに効果を発揮しますが、サビ、高濃度・高粘度の汚れ、藻やカビなどに対しては十分な効果は期待できませんので、注意しましょう。
フッ素コートが施されている外壁材のメンテナンスの際の注意点とは
フッ素コートのような親水性などを備えている特殊なコーティングが表面に施されている外壁材は、汚れが付きにくく色褪せしにくいという特徴があり、
耐久性が高いためメンテナンス回数を減らせるというメリットがありますが、汚れが付着しにくいぶん、「塗り替えの際には塗料も密着しにくい」という少し厄介な性質を持っています。
この場合、上から塗る塗料をしっかりと密着させるために下塗り塗料の選定には十分に注意しなければいけません。通常の塗装で使用されるような汎用的な下塗り塗料では塗膜が密着せずに剥がれてしまうため、必ず専用のシーラーを使用します。
通常、ALCは肉厚な塗膜を形成するために下塗り塗料には「フィラー」という粘度の高い塗料を使用することが多いのですが、フッ素コートが施されており密着性に不安がある場合は、まず専用のシーラーを塗布し、その上からフィラーを塗っていくという工程になります。
しかし、劣化状況やそれぞれの住宅の特徴によって様々な施工パターンがありますので、どのような工程で塗装メンテナンスをしていくかを一度業者に確認しておくと良いでしょう。
その際に、理由を添えた丁寧な回答が返ってくるような業者であれば安心です。
ALC外壁のメンテナンス注意点
吸水性が高いため塗膜の劣化は放置しないこと
ALCは外壁内に無数の気泡がありますが、この気泡から水を吸収しやすいため吸水性が高く、塗装によってきちんと気泡を埋めていないと雨水が侵入して内部を劣化させてしまいます。
そして、ALCのほとんどには防水シートが無いことが多く、水分を吸収すると二重防水機能が無いため内部の鉄筋などの金属部分にそのまま水分が触れて腐食を促進してしまいます。
塗膜の劣化が外壁材の劣化に直結してしまうので、塗装の塗り替えは定期的に必ず行わなければなりません。
ALCは先打ちシーリングと言ってシーリングの後に塗装を行うため、塗装メンテナンスの際にはシーリングの補修も一緒に行うことになります。よって、シーリングのメンテナンス頻度に合わせて10年~15年前後で塗装メンテナンスを行うことをおすすめしています。
さらに、万が一塗り残しがあると耐久性に大きな影響を与えてしまうため、職人の技術や丁寧さも問われます。業者を選ぶ際はそのような点もしっかり考慮しましょう。
防水性より透湿性を重視したメンテナンスを
ALCの塗装する際、防水塗料を使用するとかえって不具合を起こしていしまいます。
先ほどALCは吸水性が高いと解説したため、防水塗料で塗装すればいいんじゃないの?と思った方も多いと思いますが、ただ「外からの水分の侵入を防ぐだけ」の塗装では、施工不良に繋がる可能性があるのです。
外壁材というのは呼吸をしており、内部に吸収された水分は水蒸気となって外に排出されます。しかし、防水塗料で塗装をしてしまうと内部の水蒸気は逃げ道を失い、外壁内に閉じ込められてしまいます。吸って吐いてといった呼吸の「吐く」という作業が出来ない状態になってしまうのです。
そして蓄積された水分は最終的に外壁材を劣化させてしまうのです。※弾性塗料も湿気を通しにくいため注意
このような事態を防ぐために、選ぶべき塗料のポイントは「透湿性」です。
湿気を通して通気性に優れている透湿性の高い塗料であれば、内部に水分は溜まりにくくなります。
そして、この外壁材と塗料の関係性について、知識の無いの業者がまだまだ多くいるというのが現実です。知らずに防水塗料で塗装されてしまい施工不良を起こしてしまう前に、見積り書の塗料の欄をしっかりと確認しておきましょう。
シーリングは増し打ちでも可能な場合がある
シーリングのメンテナンス方法は、以下の2種類があります。
・打ち替え工法:古いシーリングを撤去してそこに新しいシーリングを充填する
・増し打ち工法:古いシーリングの上から新しいシーリングを重ねる
目地のシーリングは基本的に打ち替え工法で施工されますが、ALCの場合は増し打ち工法が可能な場合があります。
ALCは基本的にサイディングボードよりも厚く、サンヨーホームズのALCも50㎜という厚みがあります。
シーリングのメンテナンスにおいては、「8~10㎜以上の厚みを作ること」がメーカーから推奨されており、この厚みを確保できないと耐久性が十分ではないため剝がれなどが起きやすくなってしまいます。
そして逆に言えば、この厚みを確保できていれば、増し打ちでも施工することが出来るのです。サンヨーホームズのALCは厚さ50㎜で既存のシーリングの上からシーリングを重ねても8~10㎜以上の厚みが確保できます。
よって、ALCのような厚みのある外壁材はシーリングメンテナンスを増し打ちで出来る場合が多いのです。
もちろんシーリングの劣化状態や立地環境などによって増し打ちが出来ない場合もありますので、まずは専門の業者に点検してもらい適切な施工方法でメンテナンスを行いましょう。
サンヨーホームズの屋根の特徴
サンヨーホームズの標準仕様の屋根は、表面にガラスコーティングが施された屋根材を採用しています。
塗膜はガラスコーティングを含めた三層で構成されており、紫外線に強く色褪せを防ぎ、新築時の美観や艶感を長期にわたって保持します。
耐候性の仕組み
サンヨーホームズの屋根材は、表面の塗装が「無機三層構造」という構造になっており、下層・中層・上層で構成されています。
それぞれが紫外線に強い耐久性を持っているため、色褪せしにくく美観を長く保ちます。
無機化粧層:無機顔料を混合した層・セメント内に色を留める性質があるため、色褪せしにくい
無機採石層:釉薬加工を施した細かな石による層・釉薬はガラスと同等の性質を持つため、陶器瓦のように色褪せに強い
グラッサコート:無機系塗料によるコーティング層・無機塗料はガラスや石などの無機物を主成分としているため、色褪せに強く、また塗膜が硬く耐久性が高い
ガラスコーティング屋根材の注意点
無機三層構造によるコーティングが施された屋根材は、三層それぞれ耐久性が高く色褪せにも強いため、約30年ほど塗り替えが不要と言われています。
しかし、どんなに優れた塗装を施していても、30年全くメンテナンス無しに綺麗な状態を保てるということはありません。
特に屋根は雨や風の影響を最も受ける場所であるため、どうしても少しずつ表面劣化が出てきてしまいます。美観を保ったまま長持ちさせたいのであれば、10年~15年の間で一度メンテナンスを挟むと良いでしょう。
また、メンテナンス方法は劣化状況や立地環境に合わせて、塗装・屋根カバー工法・屋根葺き替え工法の中から適切な施工方法を選びます。
多少のコケや色褪せだけの場合は塗装メンテナンスで十分ですが、雨漏りなどの屋根内部に関係する著しい劣化が見られる場合は葺き替え工法やカバー工法での施工が必要な場合があります。
知識の豊富な業者にしっかりと点検を行ってもらい、どのメンテナンス方法が最も適しているのかしっかりと見極めてもらうようにしましょう。
メンテナンスは結局どこに頼むのが良いの?
サンヨーホームズの建築構造、外壁・屋根の標準仕様のメンテナンス注意点について解説してきました。
サンヨーホームズの外壁はALCでした。特殊なコーティングを施しているため耐久性に優れており約30年の耐用年数を謳っていますが、メンテナンス無しで美観がずっと保てるということはありませんので、定期的にメンテナンスを行うことが重要です。
そして、メンテナンスを依頼する際には知識が豊富な業者に依頼しなければ、施工不良を起こすリスクを伴うこともあります。
確かな技術力を備えた信頼出来る業者を選ぶところから工事は始まります。メンテナンスをしてくれる業者選びというのは本当に重要なものなのです。
ハウスメーカーと弊社のような塗装屋のそれぞれのメリット・デメリットをまとめました。自分の希望に合うのはどちらなのか、業者を決める参考になればと思います!
ハウスメーカーのメリット・デメリット
ハウスメーカーに依頼する最大のメリットは何と言っても「家を建ててもらったところに依頼をする安心感」です。
信頼度やブランド力も含めて一番安心できるでしょうし、改めて業者を探す手間も省けます。
また、メーカーによっては延長保証を設けているところもありますので、工期が長引いても安心です。
デメリットとしては、施工を下請け業者に依頼するため、中間マージンが発生するぶん、他より費用がかなり高額な点です。
場合によってはさらその下に塗装会社が入って『孫請け』となることもあり、施工は別会社に依頼するため、ハウスメーカー自身の担当者は塗料や基材の知識が浅いこともよくあります。
外装工事で最も大切なことは、
『下地処理の技術力』と『塗料と基材の相性に関する知識』です。
下地処理がしっかりできていないと、どんなに良い塗料を使用していてもわずか数年で塗膜が剝がれてしまい、また塗装をする羽目になってしまいます。
そしてこのような事例・ご相談は比較的多いというのが現状です。
そして、塗料と基材(外壁材や屋根材)の相性の知識があまりない業者の場合、専用の下塗り塗料を使用しなければいけない場面で一般的な下塗り塗料での塗替えで施工されることもあります。
先述しましたが、この知識が不足している業者に依頼してしまうと施工不良の原因に繋がります。
シャインの特徴
弊社シャインはとにかく『豊富な知識による質の高い施工』を大切にしています。
有資格者による確かな診断力を武器に、お客様に最も合った適切な施工を提案させていただきます。
さらに、知識をアップデートしていくために、最新の建材や施工方法などの研修を定期的に実施し、製品に関しては自社でしっかりと実験をしているので、カタログだけでは分からない情報をお伝えすることができるというメリットがあります。
ただ、品質重視のため施工期間が通常よりも長くなってしまうことがありますので、工事内容にもよりますが、短期間での施工を希望している場合には少しデメリットになってしまうかもしれません。
最後に
今回は、サンヨーホームズの標準仕様と、サンヨーホームズならではの特徴やメンテナンスでの注意点などをご紹介させていただきました。
サンヨーホームズの標準仕様は特殊コーティングを施したALC外壁と表面にガラスコーティングを施したスレート屋根でした。
それぞれ表面の塗装の耐久性が高いのが特徴的でした。ALCは特に二重防水が無いため塗膜が劣化すると内部の劣化が促進されてしまうので、塗膜の劣化を見逃さず、また劣化を放置せずに補修や定期的なメンテナンスを行うことが長持ちの秘訣になります。
そして、外装メンテナンスの際はしっかりと現場を熟知した知識と技術のある業者に依頼することが成功のカギとなります。
サンヨーホームズにお住まいの方、これからサンヨーホームズでお家を建てる予定の方などの参考になれば幸いです!
シャインは流山市・柏市の屋根リフォーム・雨漏り専門店です
有資格者による確かな診断力を武器に、お客様に最も合った提案をさせていただきます。
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シャインでは、そんなお客様の疑問や不安に寄り添えるように、具体的で丁寧な説明・対応を心掛けております。
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