有機成分と無機成分の良いとこ取り!ハイグレード屋根用塗料【ファインパーフェクトセラミックベスト】について解説
2024.09.13 (Fri) 更新
みなさんこんにちは!
最近、朝や夜がかなり過ごしやすい気温になってきました!去年は残暑がとても長く、11月ごろまで半袖を着ていた記憶がありますが、今年はどうか「秋」がありますように!
さて、本日のテーマは【ファインパーフェクトセラミックベスト】についてです!
目次
ファインパーフェクトセラミックベストってどんな塗料?
「ファインパーフェクトセラミックベスト」とは、大手塗料メーカー日本ペイントより昨年の10月に発売されたハイグレード屋根用塗料です。
紫外線によって発生するエネルギーを抑えて塗膜の寿命を延ばす【ラジカル制御技術】と、有機と無機の両方の技術を併せ持った【セラミックハイブリッド技術】を融合させることで、
従来のパーフェクトシリーズ(ラジカル塗料)のグレードがシリコン塗料とフッ素塗料の間に位置していたのに対して、フッ素塗料を遥かに超えるパーフェクトシリーズ最高峰の耐候性を実現しました。
その優れた耐候性に関して、下記でさらに詳しく解説していきます!▽
「セラミックハイブリッド技術」とは
セラミックハイブリッド技術とは、簡単に言えば無機物の性質と有機物の性質の両方をハイブリッド(=異なる物を組み合わせたり掛け合わせたりすること)させる技術です。
この技術を取り入れた塗料を「セラミックハイブリッド無機系塗料」と言います。
そもそもセラミックとは
セラミックとは陶石や粘土などの天然の鉱物を調合・成形して製造される素材で、土や石などを焼き固めたものであるため、無機物です。
よく塗料の種類として「セラミック塗料」という言葉を聞きますが、これはセラミックが配合された塗料すべてが該当します。
無機塗料は石やガラスなど紫外線の影響を受けにくい無機物を含有した塗料であるため、紫外線に対する耐候性が非常に強く、長期間にわたって色褪せや変色・劣化を防ぎ、美観を保つことができます。
また、無機物は燃えにくい性質を持っているため有機物のみで構成されている塗料に比べて耐火性にも優れています。
このように、色褪せしにくい・燃えにくい・汚れにくいなどの特徴を備えた無機塗料は一見完璧な塗料にも思えますが、その反面、形成する塗膜が硬いためひび割れを起こしやすいという欠点がありました。
この欠点を補うために塗料内に無機成分だけでなく有機成分も含有させる「セラミックハイブリッド技術」を採用。有機物の特徴である柔軟性を取り入れてハイブリッド化させることで、
無機塗料のメリットは残したままひび割れの発生を抑制して、より優れた耐久性を実現させました。
日本ペイント独自の技術!ラジカル制御技術とは
「ラジカル制御技術」とは、パーフェクトシリーズに採用されている日本ペイント独自の技術です。
塗料に含まれている酸化チタンという顔料は、紫外線などを吸収すると「ラジカル」というエネルギーを発生させます。このラジカルは樹脂や顔料の有機物を分解させる性質があるため、ラジカルが発生すると塗膜が分解されて劣化してしまいます。
そこで日本ペイントは、ラジカルの発生を抑制して塗膜の長寿命化を測るために【ラジカル抑制型酸化チタン】【光安定剤(HALS)】の2つの化学物質を配合した『ラジカル抑制型塗料』を開発しました。それぞれの特徴と役割を簡単に解説していきます。
ラジカル抑制型酸化チタン
先ほど塗料内には酸化チタンという顔料が含まれていると説明しましたが、ラジカル抑制型塗料に含まれている酸化チタンは少し特殊で、表層がバリアー層で覆われています。
このバリアー層は紫外線の吸収によって発生したラジカルが塗膜内に放出されないように閉じ込める役割を果たしています。バリアー層のはたらきによって、塗膜の分解が促進されることなく劣化を防ぎます。
光安定剤(HALS)
ラジカル抑制型酸化チタンのバリアー層から閉じ込めていたラジカルが漏れ出してしまった場合にラジカルを捕まえるはたらきをするのが、「光安定剤(HALS)」です。
ファインパーフェクトセラミックベストでは複数の光安定剤(HALS)が塗料に配合されています。
この2つの化学物質によるはたらきが協力し合うことでラジカルの発生を最低限に抑えられ、優れた耐候性を発揮するのです。
ファインパーフェクトセラミックベストの特徴
1.高耐候性
ファインパーフェクトセラミックベストは【ハイブリッド無機系塗料】に分類されます。
無機塗料は紫外線による劣化や変色の影響を受けにくい無機物を含有した塗料であるため非常に耐候性に優れており、耐候性試験の結果を見ても他の塗料との差は歴然です。(下図参照)
また、耐候性と塗料のグレードは比例するため、ファインパーフェクトセラミックベストはラジカル塗料であるパーフェクトシリーズの塗料のさらに上をいく、最高峰のグレードを誇ります。
2.様々な屋根材に使用可能
普及率の高いスレート屋根はもちろんのこと、洋瓦やトタン屋根など様々な屋根材に使用可能です。
3.防藻・防カビ性
美観を損ねる要因の一つである藻やカビは、湿気のあることろに発生しやすい傾向があります。
特にスレート屋根は経年劣化などで防水性が低下すると雨水を吸収しやすくなり水分を含んだ状態になるため、苔・藻・カビなどが発生しやすくなります。
ファインパーフェクトセラミックベストは藻やカビの発生を抑制するため、屋根の美観を長期的に維持します。
4.作業性の高さ
乾燥が早いため作業性に優れており、工期の短縮にも繋がります。
5.カラー展開
全23色の豊富なカラー展開からお選びいただけます。
イエローや鮮やかなブルーなど、個性的な色味も取り揃えていますので、色選びをワクワクさせてくれます。
ファインパーフェクトセラミックベストの注意点
艶消しが出来ない
無機塗料全般に言えることではありますが、現時点で大手メーカーから出ている無機塗料の中で、完全な艶消しの塗料はありません。
5分艶や3分艶など、ある程度までの艶消しに仕上げることは可能ですが、艶の度合いを調整するために樹脂に配合する添加剤によって耐久性が落ちてしまいますので、無機塗料のような高耐候性の塗料では艶消しはあまりお勧めしません。
ただ、家のデザインや雰囲気、構造的に艶消しの方が魅力的に見えるお家もありますので、塗装するにあたって何を優先したいかを考えた上で塗料を選ぶと良いでしょう。
費用が高い
無機塗料のデメリットとしてよく挙げられるのが初期費用の高さです。
塗料のグレードと価格は比例しており、無機塗料は最上級のグレードを持つため全ての塗料の種類の中で最も高価格です。
無機塗料全体の単価は平均で約5,000~5,500円/㎡と言われており、ファインパーフェクトセラミックベストもこの付近の価格と考えられます。
現在最も普及率の高いシリコン塗料の単価は約2,300~3,000円/㎡と言われていますので、一般的な塗料の約2倍の費用が掛かるということは理解しておかなければなりません。
しかし、非常に優れた耐候性を発揮するため、塗り替えの頻度が格段に減るというのも事実です。
メンテナンス回数が減ることでトータルコストで考えるとお得になりますので、まだまだこれからも何十年と今の家に住み続ける予定の方、長い目で見たメンテナンスを考えている方などにとってはコストパフォーマンスが良い塗料と考えられます。
最後に
今回はファインパーフェクトセラミックベストについて解説しました。
無機成分と有機成分の両方の性質を取り入れ、無機塗料の特長である紫外線への耐久性と有機塗料の特長である柔軟性を備えてより優れた耐候性を実現させた塗料です。
弊社シャインでは日本ペイントのパーフェクトシリーズを積極的に使用していますが、勿論こちらのファインパーフェクトセラミックベストも積極的に採用中です!
パーフェクトシリーズの強みであるラジカル抑制技術も取り入れつつ、さらに耐候性をアップさせた塗料となっておりますので、
少しお値段は張るものの、ちょっと初期費用を頑張って将来的なメンテナンス頻度やトータルコストを抑えたい方などには非常におすすめの塗料となっています!
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