なぜ塗り替えが必要なの?【昔の家・今の家との違い~住宅編~】
2025.09.19 (Fri) 更新
みなさんこんにちは!
突然ですが!皆さまは伝説の家政婦・志麻さんをご存じでしょうか?
『沸騰ワード10』という日本テレビさんで放送されているバラエティー番組で伝説の家政婦・志麻さんが築120年の古民家を改装するプロジェクトに密着されており、私も楽しく拝見しています!
古民家改装の様子を見て、日本の昔ながらの家の良さと、現代の家との違いについて改めて考えさせられました。昔の家と今の家、どちらも私たちの暮らしを支える大切な場所ですが、実はその構造や使われている素材には大きな違いがあります。この違いを理解することは、ご自宅のメンテナンス、特に外壁や屋根の塗装、そして雨漏り対策を考える上で非常に重要です。
さて、本日のテーマは【昔と今、なぜ塗り替えが必要なの?住宅編】についてです!
目次
昔の家・現代の住宅との違いは?長く住むために知っておきたいポイント
「昔ながらの古民家って素敵だけど、住み心地はどうなんだろう?」
「今の家って、便利だけど本当に長持ちするの?」
家を建てる、あるいはリノベーションを考える際、誰もが一度は抱く疑問ではないでしょうか。
実際に、昔の住宅と現代の住宅では構造・素材・暮らし方が大きく異なります。
日本の昔の家と現代の家を、様々な視点から徹底比較し、それぞれの違いと魅力を掘り下げていきます。
昔の家と今の家「設計思想」の違い
昔の家と今の家は、根本的な設計思想が異なります。
【昔の家】
自然との共生
昔の家は、エアコンや高性能な建材がない時代に、日本の気候風土に適応するために工夫されていました。湿度の高い夏をいかに快適に過ごすか、という視点が重視され、自然の風通しを最大限に活かす設計がなされていました。
土間と縁側
家の内と外をつなぐ中間的な空間で、近所の人々とのコミュニケーションや作業の場として機能していました。
障子と襖
部屋を仕切るだけでなく、光を柔らかく取り入れたり、開け放つことで一つの大きな空間にしたりと、柔軟な使い方が可能でした。
【今の家】
自然の克服と快適性の追求
現代の家は、最新の技術や設備を使って、自然環境に左右されない快適な空間を作り出すことに重点が置かれています。
高気密・高断熱
外の暑さや寒さ、騒音をシャットアウトすることで、エアコン一台で一年中快適に過ごせるようになりました。
プライバシー重視の間取り
各部屋が壁と扉で仕切られ、家族それぞれの個室やプライベートな空間が確保されています。
構造・使用建材の違い
設計思想の違いは、使用する建材や構造にも明確に表れています。
【昔の家と今の家 比較ポイント】
ポイント1:昔の家は真壁造りによる家全体の調湿機能
昔の家では、柱や梁など木材を室内や外壁にそのまま見せる「真壁造り」が使われており日本の伝統的な工法です。柱と柱の間に土壁や漆喰を使用し、湿気を吸収・放出する調湿性に優れていました。これにより、日本の高温多湿な気候でも、室内を快適に保つことができたのです。また、柱を露出させる「真壁造り」は、木の調湿機能を活かすだけでなく、木そのものが持つ美しさを感じられる魅力がありました。
ポイント2:今の家は大壁造りによる高断熱
現代の住宅では「大壁造り」が一般的に使われており柱や梁を壁で覆い柱を見せないような構造です。真壁造りはほとんど見なくなり、和室で使用される程度となっています。
その主な理由は「断熱性」に優れているからです。大壁造りでは、柱や梁を隠すことで壁の中に断熱材をしっかり充填できます。
そのため、夏は涼しく、冬は暖かい省エネ住宅が現実しやすいのです。
ポイント3:昔の家は通気性、今の家は高気密
昔の家では木材が湿気を吸ったり吐いたりするため、湿度によって木材が収縮します。
そのため、柱と壁の間に隙間が生まれることで、通気性を確保することが良いとされていましたが、現代の住宅では、外気に影響されにくい高気密な住宅が求められています。
また、真壁造りでは木材が呼吸をすることで、家全体が自然に湿度を調整する機能がありますが、現代の住宅では家電でその機能を代用できます。
真壁造りではどうしても柱が露出するため、断熱性、気密性で不利になります。
ポイント4:耐震性・耐火性の違い
昔の家は柱が露出する分、耐震壁を作るのが難しくまた、木材が露出していることから、火災の際に構造体が直接延焼する恐れがあります。
一方、現代の住宅は柱や梁を石膏ボードで覆い壁そのものが耐震のための“耐力壁”となり地震に強い構造を作りやすいのです。さらに石膏ボードは不燃材なので、火災時の延焼を防ぎ防火性が向上します。
寿命の考え方の違い
昔ながらの古民家は、100年以上の寿命を持っているけど、現代の木造住宅はどうでしょうか?
昔の家は長持ちしたのに、今の家は長く持たないの?現代の家の寿命は30年ってほんと?と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
住宅ローンの最長は35年であり寿命が30年であればローンが残っているのに住めないの…と心配になってしまいます。
現代の木造住宅の寿命は、平均30年程度と言われていますがこの「30年」には昔の家とは異なる考え方で評価されます。一般的に、現代の住宅は「法定耐用年数」と「物理的な寿命」という二つの側面から捉えることができます。
昔の家の考え:自然素材を活かし、手入れを重ねて「住み継ぐ」スタイル
昔の家が100年以上もつと言われるのには、明確な理由があります。それは、家そのものが「手入れをしながら住み継ぐ」ことを前提に作られていたからです。
自然素材の良さ
昔の家は、木や土、瓦といった自然素材でできていました。これらの素材は、傷んだ部分だけを交換したり、塗り直したりすることで、元の状態に戻すことができました。例えば、瓦屋根は割れた瓦を差し替え、土壁は塗り直すことができたのです。
メンテナンスが日常だった
昔の人々にとって、家の手入れは暮らしの一部でした。雨漏りや家の歪みといった小さな変化に気づき、すぐに直すことが当たり前だったのです。家を「消耗品」ではなく「育てていくもの」として考えていたからこそ、家は長持ちしました。
現代の家の考え:工業製品が多く、定期的なメンテナンスで「性能を維持する」スタイル
現代の家は国土交通省の調査では、日本の木造住宅の平均寿命は約30年とされています。これは「取り壊されるまでの平均年数」であり、物理的に住めなくなるまでの年数ではありません。ライフスタイルの変化により建て替えや売却、耐震基準の改正、不動産市場の価値観などが影響しています。
実際には適切なメンテナンスを行えば50年以上住み続けることができます。
現代の住宅は定期的な塗り替えメンテナンスで性能維持がカギ
現代の住宅は窯業系サイディングボードが外壁の主流となり、この窯業系サイディングの基材自体に防水性はなく防水機能を持つ塗料で塗装することによって防水性を賄っています。新築時から時間が経つと、塗膜は劣化し、防水機能が低下していきます。
こうなると、外壁はスポンジのように雨水を吸収し“膨張・収縮”が繰り返され、少しずつ負荷がかかり、ひび割れを引き起こします。
また、現代の住宅は断熱性・気密性が高まったことで、昔の家と比べ通気性が悪くなり室内の湿気が壁の内部に入り込むと、逃げ場がなくなり壁内で結露することがあります。
外壁と室内の温度差が大きくなりこの温度差によって、ひび割れや塗膜剥がれなどが発生する【凍害】という症状が現れやすくなります。
経年劣化や凍害などの症状が現れる前に定期的な塗装メンテナンスを行いましょう。
メンテナンスのポイントは「含水率」
「含水率」とは、外壁や木材がどれだけ水分を含んでいるかを示す数値のことです。
国土交通省の資料では、木材の適正含水率はおおよそ20%以下とされています。
目には見えない壁の内部は、判断が難しいものです。メンテナンスする際に、この含水率の数値は重要な目安となります。
シャインでは現地調査の際には必ず「含水率」の測定を行います。
通常含水率は、水廻りの周辺や構造的に壁面体内の通気構造が悪く湿気がこもりやすい場所が高くなります。
塗装後の膨れや剥がれを抑制するために一般的な外壁塗料にも透湿性という機能が付与されておりますが、15%を超える含水率部分に対しては、塗装後数年で膨れ剥がれなどの不具合の発生リスクも高まります。(各社の塗膜保証では構造的起因による不具合の為、保証の対象外となってしまう症状です)
その場合100%ではありませんが最大限のリスクを抑制するために『透湿性に特化した』機能性塗料での塗装をオススメ致します。
昔も今もメンテナンス次第で長寿命へ
昔の家が100年以上もつのは、単に頑丈に作られているからだけでなく、住み手による日々の手入れと、定期的なメンテナンスが欠かせなかったからです。
現代の住宅も、適切なメンテナンスを行うことで、物理的な寿命を大幅に延ばすことが可能です。特に近年では、長期優良住宅の認定制度など、100年以上の使用を想定した家づくりが進められています。
つまり、今の家も、定期的なメンテナンスやリフォームを怠らなければ、昔の家と同じように長く住み続けることが可能であり、その寿命は住む人の意識と行動によって大きく変わると言えるでしょう。
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