印西市 外壁屋根付帯塗装【モニエル瓦の屋根を塗装方法に注意してエシカルプロクールで塗装】
2025.05.19 (Mon)
千葉県印西市 K様邸 施工データ
工事内容 | 外壁塗装・屋根塗装・付帯塗装 |
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施工カラー | |
築年数 | 不明 |
メーカー・商品 | 外壁塗装:エシカルプロクールSi カラー:EPC 074 屋根塗装:エシカルプロクールSi カラー:EPC104 付帯塗装:ファインパーフェクトトップ カラー:黒 ケンエースGⅡ カラー:N-90 |
外壁使用塗料 | エシカルプロクールSi カラー:EPC 074 |
屋根使用塗料 | エシカルプロクールSi カラー:EPC104 |
担当者より
この度、印西市K様邸の外壁付帯屋根塗装工事をご依頼頂きまして、無事に完工致しました。
K様邸の外壁はモルタル外壁で、スタッコ仕上げの吹き付け塗装が施されていました。塗膜膨れの発生を防ぐために、今回は高い透湿性を誇る水性塗料「エシカルプロクールSi」にて塗装メンテナンスを行いました。
屋根材はモニエル瓦で、各所でコケの発生などが見られました。モニエル瓦はセメント瓦と同じ主成分を持つ屋根材で、ガルバリウム鋼板の普及や陶器瓦の価格変動によって現在は販売を停止している建材です。
築年数が経っている場合や劣化が顕著な場合は葺き替え工法を提案していますが、今回K様邸は特に大きな劣化も見られなかったため、塗装メンテナンスで補修を行いました。
外壁工事の概要
高圧洗浄
外壁塗装で最初の工程が高圧洗浄で、最大15Mpaの強い水圧によって約1日かけて洗浄が行われます。※必要に応じて薬剤も使用します。
こびりついた汚れをしっかりと除去していくことが、塗料の密着に繋がり、
美観性・耐久性に優れた美しい塗装を施すには、この洗浄作業を徹底することが大きなポイントになります。
外壁補修(クラック補修)
クラックが見られたため、専用のパテにて補修を行いました。
シーリング補修(幕板上部)
幕板上部のシーリング補修を行いました。ここは隙間が出来やすく、雨漏りの発生原因となりやすい箇所です。
外壁塗装
下塗り
中塗り
上塗り
中塗り・上塗り塗料にはエシカルプロクールを使用、お色はを074を使用しました。
エシカルプロクールはヒートアイランド現象対策のために設計された環境にやさしい水性塗料です。
屋根リフォーム工事の概要
高圧洗浄
外壁同様に強い水圧によって汚れを除去していきます。
屋根補修
釘の打ち直し
釘頭のシーリング処理
緩んでいる釘を打ち直したのち、釘頭にシーリング処理を施しました。
釘頭のシーリング処理は釘穴の隙間からの水分の侵入を防ぎ、雨漏りを予防する役割を持っています。また、シャインではこれを標準施工として取り入れています。
屋根板金塗装
屋根塗装
下塗り
中塗り
上塗り
中塗り・上塗り塗料には外壁とエシカルプロクールを使用、お色はを104を使用しました。
放熱にこだわって開発された冷めやすい塗料で、その他にも超低汚染・セルフクリーニング・防藻・防カビなど様々な防汚染力を備えています。
モニエル瓦とは?
モニエル瓦とはセメントに砂利を混ぜたコンクリートを主原料とした屋根材です。
「モニエル」という名前は、オーストラリアのモニエル社と日本の株式会社クボタが共同で開発したことに由来しています。
発祥はヨーロッパで、その洋風なフォルムやカラーバリエーションの多さから1970年代~1980年代にかけて人気を博しましたが、時代が進むにつれて更なる耐久性を持つ陶器瓦が安価に取り入れられるようになったことや、より耐水性に優れたガルバリウム鋼板の屋根材などが一般的に流通するようになり、2010年に日本の市場からは撤退、現在は販売を終了しています。
モニエル瓦とセメント瓦の違い・見分け方
モニエル瓦はコンクリートが主原料であるため、カタログには「乾式コンクリート瓦」と記載されています。
コンクリート瓦(モニエル瓦)もセメント瓦も主成分は同じ【セメント】であるため、基本的な成分に大きな違いは無く、屋根業界では2つをまとめて「セメント瓦」と呼ぶ場合が多いです。
また、見た目も非常に似ていますが、切り口の断面処理で見分けることが出来ます。原料に砂利が含まれているため断面が凸凹しているのがモニエル瓦、ツルツルしているのがセメント瓦です(下画像参照▽)。また、モニエル瓦には裏面にロゴが刻印されています。
モニエル瓦のメンテナンス方法
2010年に販売が終了しているモニエル瓦ですが、現在もモニエル瓦を採用した住宅は多く残っています。
モニエル瓦は陶器瓦とは製造方法や着色方法が異なるため、陶器瓦のようなメンテナンスフリーに近い状態は不可能で、定期的にしっかりとメンテナンスを行うことで長く使用することが出来ます。
メンテナンス方法は基本的には塗装で、状態に応じて葺き替え工法を行います。表面が凸凹している瓦屋根では、カバー工法は安定性が保証できないため行うことが出来ません。
【1.塗装】
モニエル瓦の塗装メンテナンスを行う目安は10~15年に一回です。
色褪せやカビ・コケが発生するため、これらを高圧洗浄や塗装で綺麗にしていきます。
しかし、モニエル瓦は劣化しやすい屋根材であるため、2回目の再塗装は行っていない施工会社もあります。
【他の屋根材とは異なる塗装方法に注意!】
モニエル瓦の塗装メンテナンスを行う際には、通常の塗装とは塗装方法が異なるため注意が必要です。
新築時のモニエル瓦は着色スラリーと呼ばれる着色材の上からクリヤー塗装を施しています。この層は「スラリー層」と呼ばれ、コンクリートを保護する役割を持っています。
しかし、スラリー層は塗膜の密着性が悪いという特性があるため、スラリー層をそのまま残した状態で塗装すると塗膜が剝がれてしまいます。
よって、モニエル瓦の塗装の際には必ずスラリー層をしっかりと取り除く必要があるのです。除去作業は基本的に高圧洗浄で行い、取り除き切れない部分は手作業で行います。
この作業を怠ると塗膜がしっかりと密着出来ずに施工不良の原因となってしまう恐れがありますので、スラリー層を完全除去させることが、モニエル瓦の塗装を成功させる最大のポイントとなります。
また、現在はスラリー層のある専用の下塗り塗料なども販売されているため、そのような塗料を使用することも選択肢の一つです。
【2.葺き替え工法】
モニエル瓦の寿命は一般的に20~30年といわれていますが、適切な時期にメンテナンスを行うことで、長持ちさせることができます。
しかし、築40年近く経過している場合は、屋根材自体の耐久性が限界に達しているであろうことを考慮して、塗装ではなく葺き替え工法をおすすめしています。
新しい屋根材には、軽量で非常に優れた耐久性を持つ金属屋根材(ガルバリウム鋼板やSGL鋼板)を選択することが多いです。
また、必要に応じて内部の野地板のメンテナンスやルーフィング(防水シート)の交換もしっかりと行いましょう。
せっかく高額な屋根葺き替え工事を行ったのに、野地板や防水シートがメンテナンスされていないと、結局防水効果はメンテナンス前とさほど変わりません。しっかりと全て点検・メンテナンスしてくれる業者を選ぶようにしてください。
付帯工事の概要
その他付帯塗装
雨樋の塗装
霧除けの塗装
シャッターボックスの塗装
水切りの塗装
完成
最後に点検をして完成です。
塗装をしないコンクリート床等は高圧洗浄にて経年の汚れをキレイに落としました。
印西市のK様、この度の外壁付帯屋根塗装工事の際は大変お世話になりました。
アンケートも丁寧にお答え下さって、ご満足との評価もいただけて嬉しく思います。
今後ともシャインを宜しくお願い致します。
気になる点がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい!