フッ素コートが施されたサイディングは高密着な下塗り塗装が重要!メンテナンス必須なコロニアル屋根など、ヤマト住建の外壁と屋根の標準仕様・特徴やメンテナンス注意点などを徹底解説
2024.05.24 (Fri) 更新
みなさんこんにちは!
体感ついこの間までゴールデンウイークに入ったばかりなのに、あっという間に5月が終わりますね…去年の夏の猛暑を思い出すと、夏が来るのが少し怖いです(*_*;
さて、本日のテーマは【ヤマト住建の特徴・メンテナンスでの注意点】についてです!
目次
- ヤマト住建のメンテナンスでの注意点
- 木造軸組工法とパネル工法を組み合わせたハイブリッド工法による確かな耐震性
- 金物工法で接合部分を強固に
- ヤマト住建の外壁の特徴
- セルフッ素コートとは?
- 親水性によるセルフクリーニング効果
- !注意!
- オリジナルの高耐候性フッ素樹脂による色褪せ抑制
- 環境にやさしい水系塗料
- 防カビ防藻効果
- ヤマト住建の外壁のメンテナンス注意点
- 高密着の下塗り塗料を使用する
- 定期的にメンテナンスを行うことが大切
- ヤマト住建の屋根の特徴
- コロニアルクアッドのメンテナンス注意点
- メンテナンスは結局どこに頼むのが良いの?
- ハウスメーカーのメリット・デメリット
- シャインの特徴
- 最後に
- シャインは流山市・柏市の屋根リフォーム・雨漏り専門店です
ヤマト住建のメンテナンスでの注意点
ヤマト住建は昭和62年に創業し、関東・近畿エリアを中心に事業を展開しているハウスメーカーです。
「長寿命」「広い」「安い」「高性能」「資産価値の高さ」をコンセプトに、平均寿命30年と言われている日本の住宅を世界基準に近づけるための家づくりを追求しています。
コンセプトの通り、高い耐震性・高気密・高断熱の住まいを標準仕様で低価格で提供しており、省エネ大賞なども受賞しています。
そんなヤマト住建にお住まいの方、またはご近所の住宅などがヤマト住建という方も多いのではないでしょうか?
ヤマト住建のお住まいには、ヤマト住建ならではの様々な特徴があります。今回はヤマト住建の特徴をご紹介しながら、知って損はないメンテナンスの注意点なども解説していきます!
木造軸組工法とパネル工法を組み合わせたハイブリッド工法による確かな耐震性
ヤマト住建の標準仕様での建築構造は、木造軸組み工法とパネル工法を合体させた独自のハイブリッド工法です。
これは、木造軸組工法の設計自由度を活かしつつ、骨組みにパネルを融合させた面構造にすることで、木造軸組工法のデメリットであった「歪みやすさ」を軽減して躯体の耐震性と耐久性を向上させた工法です。
従来の木造軸組工法での歪みやすさの原因は、外からの力が骨組み同士の接合部分に集中してしまうためでした。
そこでヤマト住建では、組み立てた骨組みの外周部に耐力壁パネルを接合して、壁・床・天井を一体化させました。こうすることで、外部からの衝撃や受けた力はパネル全体に分散されるため一部分に集中することが無く、歪みや捻じれが生じにくく地震や台風などによる外圧に強い構造体を実現しました。
金物工法で接合部分を強固に
一般的な木造軸組み工法の接合部では、仕口(しぐち)や継手(つぎて)と言って、加工した建材同士を嵌め込んで接合し、金物で補強をしていましたが、この方法では強い圧力や地震などの縦揺れによって断面の破損や接合部の抜けが発生するリスクがありました。
そこで、ヤマト住建では仕口加工と金物が一体化した接合方法「金物工法」を採用。断面欠損を減らし、さらに金物によって接合部の強度を向上させることで、従来の木造軸組工法よりも格段に高い接合強度を実現しました。
ヤマト住建の住まいは、これらの「木造軸組工法」「パネル工法」「金物工法」の3つの要素を取り入れた強固な構造体によって非常に耐震性に優れており、耐震等級(建物の耐震性を表す指標)は最大レベルの耐震等級3の認定を受けています。
ヤマト住建の外壁の特徴
ヤマト住建の外壁標準仕様は、建材・設備機器メーカー最大手の「LIXIL」のグループ会社である旭トステムの窯業系サイディングの中から、高耐候コーティング「セルフッ素コート」を施した「AT WALL PLUS」を採用しています。
「AT WALL PLUS」は高性能でコストパフォーマンスの高いサイディングシリーズで、表面に施された「セルフッ素コート」と呼ばれる美しさを長持ちさせるための機能を備えた耐候性の高いコーティング塗装が最大の特徴です。
デザインは全20種類で、柔らかい印象のシンプルなものから割石調、木目調など様々なパターンを展開しています。
【デザインバリエーション一覧】
セルフッ素コートとは?
AT WALL PLUSのセルフッ素コートは汚れや色褪せに強く、耐候性に優れています。では、具体的にはどのような効果を発揮し、どんな特徴があるのでしょうか?
以下にて詳しく解説していきます!▽
親水性によるセルフクリーニング効果
セルフッ素コートの塗膜には親水性が備わっています。親水性とは水分と馴染みやすい性質のことで、親水性を備えた塗膜は雨や空気中の水分子を吸収して塗膜表面を常に薄い水分子膜で覆います。
埃や塵は外壁が帯びている静電気によって付着するため、表面を水分子膜で覆うと静電気の発生が抑制されて埃や塵などの汚れが付きにくくなるだけでなく、万が一汚れが付着しても水分子膜の上に浮かんでいることになるため、より落ちやすい状態になります。
そして、雨が降ると雨水が汚れと膜の間に入り込み、汚れを浮かせて雨水と一緒に洗い流します。これが親水性による【セルフクリーニング機能】です。
!注意!
このセルフクリーニングの効果は主に油汚れなどに効果が期待できるもので、サビ汚れや高濃度・高粘度の汚れなどに対しては十分な効果が発揮できない可能性があります。
また、立地や環境などによっても汚れの付きにくさ・落ちやすさは異なりますので、十分に理解しておきましょう。
オリジナルの高耐候性フッ素樹脂による色褪せ抑制
「セルフッ素コート」は旭ガラス(AGC)が開発した超耐候性塗料用フッ素樹脂「ルミフロン」をベースとしたフッ素塗料です。
ルミフロンは優れた耐候性の中でも特に、紫外線による樹脂の分解を防ぐ強固な結合エネルギーを持っているため色褪せの抑制に優れています。
さらに、塗膜内には吸収した紫外線を他のエネルギーに変換する性質を持つ紫外線吸収剤や、光酸化反応防止剤などを配合しているため、通常のフッ素塗料と比較して紫外線に対する耐候性に特化しており、色褪せに強く長期にわたって塗膜の劣化を防ぎます。
また、劣化しにくいことから塗り替えのメンテナンス回数を減らすことができるため、コストパフォーマンスにも優れています。
環境にやさしい水系塗料
セルフッ素コートは水性塗料です。水性塗料は主成分が水のため塗料特有のシンナー臭が無く、ホルムアルデヒドなどの有害物資が放散される恐れもありません。環境にも周辺住民にも配慮された塗料となっています。
防カビ防藻効果
先述したセルフクリーニング機能の効果が発揮されない汚れの一つに、「カビ・藻による汚れ」があります。
しかし、セルフッ素コートには防カビ成分が配合されていたり光合成の遮断によって防カビ・防藻機能が強化されているため、セルフクリーニング機能の効果を持たずとも、カビや藻が発生しにくい塗膜になっています。
ヤマト住建の外壁のメンテナンス注意点
高密着の下塗り塗料を使用する
セルフッ素コートは、塗膜に「硬くて親水性が高い」という特徴を持つフッ素塗料によるコーティング塗装です。
この強固な塗膜と親水性の防汚機能によってフッ素塗料は塗料のグレードの中では最高レベルの無機塗料に次ぐ耐久性の高さを持っているのですが、汚れが付着しにくいという性質から、
塗装メンテナンスの際は塗料も密着しにくくなってしまうという厄介な特徴があります。
このような外壁の塗装メンテナンスを成功させるには、汎用的な下塗り塗料では塗膜が十分に密着せず早い段階で剥がれや浮きなどが発生してしまうため、必ず高密着な専用の下塗り塗料(シーラー)を使用することが非常に大切なポイントです。
しかし、この塗料が付着しにくいという性質に関して知識の無い業者や、外壁に合った下塗り塗料の見極めをしっかりと行っていない業者もいます。
間違った塗料で施工不良に繋がってしまうのを防ぐためにも、知識ある信頼できる業者に施工を依頼しましょう。提案時などに外壁の特性について解説してくれるような業者だと安心です。
定期的にメンテナンスを行うことが大切
セルフッ素コートは優れた耐候性によって、メンテナンス回数は一般的な塗料と比較しても格段に少なく済むと謳われています。(下画像参照)
しかし、画像のように30年間塗り替えメンテナンス無しで美観を維持できる可能性は限りなく低いと考えられます。
なぜなら、耐久性や性能に優れている塗装は、定期的にメンテナンスを行うことで効果を常に最大限に発揮することができるからです。
どんなに優れた塗装でも、何十年もの間劣化が一切起きないということはあり得ません。小さなひび割れの発生や紫外線を浴び続けることによる塗膜の劣化、サイディングボードの場合は目地部分のシーリングは温度変化などの影響で劣化しやすく、早ければ5年程度で破断や収縮を引き起こしてしまいます。
これらの劣化を「まだメーカーが言っていた耐用年数に達していないから」「小さな劣化だから」と放置してメンテナンスを怠っていると、後々大きな劣化に繋がる原因になってしまいます。
特にヤマト住建の標準仕様である旭トステムのサイディングは窯業系サイディングのため防水性がなく、塗膜が劣化したりひび割れを起こすとそこから外壁内にどんどん水分を吸収して、内部の建材を腐食させたり、雨漏りなどを促進させてしまいます。
長期に渡って美観を保ち続けるためには、状況に応じて10~15年に一度くらいの頻度で塗装メンテナンスを行うことをおすすめしています。
ヤマト住建の屋根の特徴
ヤマト住建の屋根標準仕様は、ケイミューのスレート屋根「コロニアルシリーズ」の一つである【コロニアルクァッド】です。
コロニアルクァッドはコロニアルシリーズの中で最もベーシックで主流な屋根材で、スレート瓦のため非常に軽量で耐震性に優れています。
また、表面に施されたアクリルコーティングの効果によって、紫外線をブロックして色褪せや劣化を抑制します。
コロニアルクアッドのメンテナンス注意点
コロニアルクァッドの耐用年数は約30年程と言われていますが、屋根は一番直に強く紫外線を浴びる箇所であり、気候や雨風の影響を最も受ける箇所でもあるため、
どんなに耐久性の高い塗装を行っても30年間メンテナンス無しで塗装の効果が保たれるということはまずありません。
ひび割れや色あせ、屋根材の反りや剥離などによる表面劣化は10年程度で顕著に表れてくるため、新築から10年以上経っている場合はメンテナンスを行うことを推奨しています。
メンテナンス方法は既存の状態に合わせて、塗装・屋根カバー工法・屋根葺き替え工法の中から適切な方法を選んで施工を行いますが、
既に雨漏りが発生している場合は内部の野地板や防水シートにまで劣化が進行してしまっているため、高確率でカバー工法か葺き替え工法でのメンテナンスになります。
メンテナンスの前に知識の豊富な業者に点検を依頼して、既存状態や立地環境も考慮してどのメンテナンス方法が最も適切なのかをしっかりと見極めてもらうようにしましょう。
メンテナンスは結局どこに頼むのが良いの?
ヤマト住建の建築構造、外壁・屋根の標準仕様のメンテナンス注意点について解説してきました。
ヤマト住建の外壁は親水性と耐候性を兼ね揃えたフッ素コーティングが施された窯業系サイディングでした。
フッ素コーティングがされている外壁の場合、塗料の密着性が悪いため下塗り塗料の選定が重要になってきます。知識の無い業者だと施工不良を起こすリスクもありますので、
確かな技術力を備えた信頼出来る業者を選ぶところから工事は始まります。メンテナンスをしてくれる業者選びというのは本当に重要なものなのです。
ハウスメーカーと弊社のような塗装屋のそれぞれのメリット・デメリットをまとめました。自分の希望に合うのはどちらなのか、業者を決める参考になればと思います!
ハウスメーカーのメリット・デメリット
ハウスメーカーに依頼する最大のメリットは何と言っても「家を建ててもらったところに依頼をする安心感」です。
信頼度やブランド力も含めて一番安心できるでしょうし、改めて業者を探す手間も省けます。
また、メーカーによっては延長保証を設けているところもありますので、工期が長引いても安心です。
デメリットとしては、施工を下請け業者に依頼するため、中間マージンが発生するぶん、他より費用がかなり高額な点です。
場合によってはさらその下に塗装会社が入って『孫請け』となることもあり、施工は別会社に依頼するため、ハウスメーカー自身の担当者は塗料や基材の知識が浅いこともよくあります。
外装工事で最も大切なことは、
『下地処理の技術力』と『塗料と基材の相性に関する知識』です。
下地処理がしっかりできていないと、どんなに良い塗料を使用していてもわずか数年で塗膜が剝がれてしまい、また塗装をする羽目になってしまいます。
そしてこのような事例・ご相談は比較的多いというのが現状です。
そして、塗料と基材(外壁材や屋根材)の相性の知識があまりない業者の場合、専用の下塗り塗料を使用しなければいけない場面で一般的な下塗り塗料での塗替えで施工されることもあります。
先述しましたが、この知識が不足している業者に依頼してしまうと施工不良の原因に繋がります。
シャインの特徴
弊社シャインはとにかく『豊富な知識による質の高い施工』を大切にしています。
有資格者による確かな診断力を武器に、お客様に最も合った適切な施工を提案させていただきます。
さらに、知識をアップデートしていくために、最新の建材や施工方法などの研修を定期的に実施し、製品に関しては自社でしっかりと実験をしているので、カタログだけでは分からない情報をお伝えすることができるというメリットがあります。
ただ、品質重視のため施工期間が通常よりも長くなってしまうことがありますので、工事内容にもよりますが、短期間での施工を希望している場合には少しデメリットになってしまうかもしれません。
最後に
今回は、ヤマト住建の標準仕様と、ヤマト住建ならではの特徴やメンテナンスでの注意点などをご紹介させていただきました。
ヤマト住建の外壁は旭トステムの窯業系サイディングで、親水性や色褪せ抑制機能を備えたフッ素コーティングが施されていました。屋根材コロニアルクアッドで、スレート瓦であるため屋根材自体の耐久性は低く、表面劣化の進行には気を付けなければいけません。
そして、どちらも優れた性能を持つ塗膜の力の最大限に生かすために定期的なメンテナンスが欠かせません。塗膜層の持つ耐久性や性能が耐用年数いっぱいまで十分に発揮される可能性は極めて低いのです。
また、メンテナンスの際にはしっかりと現場を熟知した知識と技術のある業者に依頼することが成功のカギとなります。
ヤマト住建にお住まいの方、これからヤマト住建でお家を建てる予定の方などの参考になれば幸いです!
シャインは流山市・柏市の屋根リフォーム・雨漏り専門店です
有資格者による確かな診断力を武器に、お客様に最も合った提案をさせていただきます。
そしてシャインは常時
『無料見積もり』『無料診断』『無料相談』
を行っております!
外壁塗装や屋根リフォームは、初心者の方にとっては不安な事も多いだろうと思います。
シャインでは、そんなお客様の疑問や不安に寄り添えるように、具体的で丁寧な説明・対応を心掛けております。
外壁塗装・屋根リフォームで分からない事や不安な事がございましたら、どんな些細な事でも構いません。
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