野田市 パミールの屋根リフォーム ~金属屋根でカバー工法~
2023.01.24 (Tue)
千葉県野田市 M様邸 施工データ
工事内容 | 屋根リフォーム カバー工法 |
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メーカー・商品 | 石付きガルバリウム鋼板 D'Sルーフィング ディプロマットスター 色番:カフェ |
担当者より
千葉県野田市M様より、お家のメンテナンスのご依頼がありました。
数年前にM様のご両親のお住まいをシャインで施工させていただき、
今回はM様自身がお家のメンテナンスを検討されているとのことで、弊社にご依頼をいただきました。
M様邸の屋根はニチハの「パミール」という屋根材で施工されており、経年劣化で屋根がボロボロと崩れてしまっている状態でした。
パミール屋根とは?
塗ってはいけない屋根材の代表選手
建材メーカーのニチハが製造したパミールという屋根材は、
薄いスレートを何層にも重ね、高温で圧縮する手法で作られた屋根材です。
このパミール屋根は経年劣化するとまるでミルフィーユのような形で層間剥離を起こしてしまいます。
したがって、この上からいくら塗装したとしても、表層が塗膜と一緒にめくれてしまいます。
塗装では対処できません。
更に恐ろしい事に、パミールを知らない会社もたくさんあるのです!
外装リフォーム専門業界では「塗れない屋根」で有名ですが、
専門知識の薄いリフォーム会社や、しっかり診断をしないで見積もりを作るような塗装業者はパミールである事を気付かずに塗装してしまうことがあります。
塗れない屋根に塗装をしても、数年後には塗膜が剥がれてしまい、
高いお金をかけた塗装も無意味になってしまいます…
家にとって良いことはひとつもありません!このような事態を防ぐためにもしっかりと診断できる業者を選びましょう!
現地調査
屋根に登って調べたところ、既にパミールの屋根材はボロボロと崩れてしまっている状態でした。
先述致しました通り、パミールの屋根はいくら塗装してもボロボロと剥がれてきてしまうので、塗装では対処できません。
その為、今回は塗装ではなく古い屋根材を撤去してから下地を補修した後、現在の屋根材の上から新しい屋根材を被せる「カバー工法」にて施工を行いました。
屋根カバー工法の概要
屋根の下地処理
今までの屋根に設置されていた板金とそれを固定していた貫板(芯木)を撤去していきます。
設置されていた雪止めも撤去します。撤去と同時に清掃も進めていきます。
ルーフィング敷き
塗装や金属屋根の施工も家を守る為に重要な要素ですが、それだけで雨漏りが防げる訳ではありません。
(もちろん!屋根塗装も金属屋根も家を守る為に重要な要素である事は間違いありませんのでご安心下さい。)
吹き込むような台風などで雨水が侵入してきた際には、ルーフィングがあることによって家屋内部、特に木材部分に浸透していくのを防いでくれます。
雨水から家を守っているのはルーフィングと言っても過言ではありません。
まさに『縁の下の力持ち』といえる存在なのです!
ルーフィングの種類や耐用年数は様々で、手で簡単に破れてしまうものもあれば、どんなに強く裂こうとしても破れないものもあります。
カタログの情報を過信して実物に触れないことは失敗につながりますので、
弊社ではサンプルを取り寄せて耐久性実験を行い、それに合格したものを使用しています。
屋根材葺き
透湿防水シートを敷いた後は、新しい屋根材を屋根の形に添ってきれいにカットして葺いていきます。
今回は新しい屋根材として、石付きガルバリウム鋼板のD’Sルーフィング「ディプロマットスター」を使用しました。
ディプロマットスターの最大の特徴ともいえるセラミックコートされた自然石粒には
鋼板層への熱伝導率を低くする役目があり、カバー工法では既存のスレート屋根にディプロマットが乗る構造になるため、
夏のうだるような暑さ軽減に効果があります。
また、自然石粒がデコボコしているので雨粒を拡散させるため、トタンに雨音が当たるようなパタパタ音を抑えます。
そして、ディプロマットスターに吹き付けられた自然石粒によって見た目もおしゃれな雰囲気に仕上がります!
更に石付きガルバリウム鋼板のD’Sルーフィング「ディプロマットスター」は、
超軽量で住宅への負担が少なく、耐震性に長けている点も大きな特徴です。
地震の多い日本では、このような屋根だと安心感がありますよね!
着色方法は陶器瓦などと同じ手法が採用されているため、メンテナンスフリーで長期的に色彩を維持することができます。
そして、保証期間が長いことも特徴の一つです。
ジンカリウム鋼版を使用した高い耐久性で、「30年」という他社製品にはない保証期間を実現しています!
ディプロマットスターに関しては、こちらの記事でさらに詳しく解説しています!▽
お色はカフェを使用しました。
カフェは温かみのあるモダンな茶色の色合いで、ナチュラルな印象が特徴です。
メインの屋根はもちろん、玄関上の屋根も同じようにカバーしていきます。⇩
棟板金の設置とコーキング
新たな屋根材である『ディプロマットスター』を葺いたあとは、棟板金を設置していきます。
メーカー指定のステンレス釘を使用し、画像のように横から留め付けていきます。
更に釘頭にコーキングを盛り付ける事で、経年による釘抜けの防止や、釘穴からの細かな雨水の侵入を防ぐ役割をしてくれます。
もしコーキング処理を怠ってしまうと、そこからまた水が入り劣化が始まってしまいます。
新築時にも、良心的な屋根屋さんはこの釘頭へのコーキングを行っていることが有りますが 、
建売住宅などではほとんどやってくれないと言えるでしょう。
最近では、大手ハウスメーカーさんの屋根で釘頭にもコーキングやゴムパッキンが施されていることが増えてきましたので、
弊社でも標準の工程としてコーキングを行っております。
アンテナ
M様邸の場合、施工前は屋根にアンテナがありました。
現在は地デジになり、屋根のアンテナを使わなくなったお宅もあります。
その場合は、未使用のアンテナ撤去サービスで対応可能です。
また、古くなったアンテナの支柱は台風などで倒れてしまう事もあるので、
壁付けに変更するというご対応も可能です。今回のM様邸の場合は、壁付けにて対応いたしました。
どちらの場合も、勿論その分費用はかかってしまいますが、大切なことなので毎回きちんと説明させていただいております。
完成
今回M様邸の屋根は『ニチハのパミール』を使用しておりました。
パミール屋根は塗装では対処出来ませんので、金属屋根のカバー工法にて施工を行いました。
屋根は石付きガルバリウム鋼板のD’Sルーフィング「ディプロマットスター」を使用、お色はカフェをお選び頂きました。
お客様にもイメージ通りになったと喜んでいただけました!
野田市のM様、この度の屋根リフォーム工事の際は大変お世話になりました。
今後ともシャインを宜しくお願い致します。
気になる点がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい!