野田市 外壁付帯塗装・屋根補修工事【劣化が激しいシーリングを厚みに注意して施工・パーフェクトトップで外壁塗装】
2024.02.27 (Tue)
千葉県野田市 K様邸 施工データ
工事内容 | 外壁塗装・付帯塗装・屋根補修 |
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施工カラー | |
築年数 | 35年 |
メーカー・商品 | 外壁塗装:パーフェクトトップ カラー:ND155 付帯塗装:パーフェクトトップ カラー:ND155 ケンエースGⅡ カラー:N-90 |
外壁使用塗料 | パーフェクトトップ カラー:ND155 塗料の特徴はこちらから! |
担当者より
この度、野田市K様邸の外壁付帯塗装・屋根補修工事をご依頼頂きまして無事完工致しました。
K様邸の外壁は窯業系サイディングで、外壁内の含水率(水分量の割合)が適正範囲を超えていましたので、透湿性に特化した塗料での塗装を行いました。
また、シーリングの劣化が激しく完全に剥離状態になっており、破断やクラックも要所要所で見られました。
目地の建材にプライマーの塗布跡が見えたため、三面接着により動きに耐えられなかったか、界面剥離などで取れやすい状態にあったものが紫外線などの影響でちぎれてしまったことが考えられます。
外壁工事の概要
高圧洗浄
まず、最大15Mpaの強い水圧で汚れを除去していきます。
洗浄工程は、必要に応じて薬剤等も使用しながら約1日かけて行われます。経年によりこびりついた汚れをしっかりと除去していくことが、塗料の密着に繋がるからです。
美観性・耐久性に優れた美しい塗装を施すには、この洗浄作業を徹底することが大きなポイントになります。
外壁補修
外壁の一部でクラックが見られましたので、パテにて補修を行いました。
シーリング補修(打ち替え・増し打ち)
シーリングに劣化が見られたため、目地部分を打ち替え、ドア廻りを増し打ちにて補修を行いました。
【打ち替え】
【増し打ち】
意外と知らないシーリングについての基本知識
シーリングとは
サイディングボードやALCパネルのように複数の外壁材を張り付けて施工する外壁は、「目地」と呼ばれる外壁材同士の隙間を埋めるためにシーリング剤というペースト状の建材を注入します。このシーリング剤を注入する施工を「シーリング施工」と言います。
また、シーリングと似た「コーキング」という言葉がありますが、呼び方が違うだけで同じものとして扱われています。
目地にシーリングを行うことで、地震や外部からの衝撃などが起こってもシーリング剤がクッションの役割を果たし、外壁材同士がぶつかることを防ぎます。
よって、外壁材にひび割れや欠けなどの損傷が起こることを予防するのです。
また、隙間を埋めることによって内部への雨水の侵入も防いでいます。そのため、目地以外にもサッシ周りや窓枠、配管周りなどで使われることもあります。
メンテナンス方法は2パターンあり、既存のシーリングを撤去して新しいシーリングを注入する施工方法の「打ち替え工法」と、
古いシーリングの上から重ねて新しいシーリングを注入する「増し打ち工法」があります。目地部分は打ち替えで施工されることが多く、サッシ廻りなどは増し打ちで施工されることが多いです。
シーリングの劣化症状
痩せ(収縮)
シーリングは年数が経つと収縮して、肉痩せを起こします。
また、あまりにも早い段階で肉瘦せが起こる場合は、シーリングの充填量が不足していた可能性も考えられます。
剝がれ(剥離)
外壁材とシーリングの間に剥がれたような隙間ができてしまう現象で、放置しておくと隙間から雨水が侵入して内部の劣化に繋がってしまいます。
よくある原因としては、目地の幅や深さが十分でなかったり、プライマー(下塗り剤)塗布量の不足またはプライマーが塗布されていなかった、などがあります。
ひび割れ
シーリングの表面に細かいひび割れが起こってしまう現象です。
地震や日常的な衝撃などによって起こる場合もありますが、ほとんどは経年劣化による寿命が原因です。
シーリングの寿命は?
シーリングは外気の温度変化などによって膨張と収縮を繰り返しているため劣化しやすく、寿命は早いもので5年、平均10年前後です。
大抵は外壁材よりも早く劣化が進んでしまうので、定期的に点検などを行い状態を確認しながら、外壁塗装よりも早い段階でメンテナンスを行うようにしましょう。
また、近年では外壁材の長寿命化に伴い、20~30年耐久の「高耐久シーリング」も販売されるようになっていますが、実際の耐久性は立地環境や家の状態によって異なりますので、
一概に絶対に20年30年も持つ!とは言い切れないのが現実です。
シーリングには厚みの規定があるので注意
メンテナンスの際、目地部分のシーリング補修を行う場合は基本的に打ち換えで施工します。
シーリングが十分な機能を発揮するためには8~10㎜以上の厚みが必要になります。よって、シーリングを充填する際には厚みを確保することをシーリングメーカーが推奨しています。
サイディングボードの一般的な厚さは14㎜または16㎜で、この場合古いシーリングの上から重ねて充填すると8~10㎜以上の厚みを確保出来ないため、耐久性が得られず短期間で打ち直しをすることになってしまいます。
サッシ廻りなどは外壁よりも窓周りの方が出っ張っているので、段差がある分既存の上からシーリングを充填しても十分な厚みを確保できる場合が多いため、増し打ち工法でも十分に耐久することができます。
シーリングにおいて、耐久性に大きく影響するのは『厚み』です。厚みが不足していると、どんなに高性能なシーリングを使用していても数年で破断や剥がれなどを劣化を起こしかねません。
また、目地シーリングでもALCボードなど非常に厚型のサイディングの場合、増し打ち工法でも対応できる場合がありますので、専門家に調査してもらった上で最も適切な施工方法を選択することをお勧めします。
外壁塗装
中塗り・上塗り塗料には日本ペイントの『パーフェクトトップ』を使用、お色はND-155を使用しました。
パーフェクトトップは日本ペイントの新技術、「ラジカル制御技術」を用いた塗料です。
ラジカル(=塗料に含まれる酸化チタンに紫外線が当たり発生するエネルギー)が塗膜に触れるのを抑えて、紫外線による塗膜劣化を防ぎ、塗装の寿命を延ばします。
屋根リフォーム工事の概要
屋根補修
各所でクラックが見られたため、シーリング補修などを行いました。
屋根板金補修
板金同士のジョイント部分のシーリング補修、釘頭は打ち込みを行った後にシーリング補修を行いました。
釘頭はシーリングを盛り付けることで、釘穴のわずかな隙間から雨水が侵入して屋根材を劣化させるのを防ぎます。
シャインではこの釘頭のシーリングを標準施工としています。
付帯工事の概要
その他付帯塗装
完成
最後に点検をして完成です。
塗装をしないコンクリート床等は高圧洗浄にて経年の汚れをキレイに落としました。
野田市のK様、この度の外壁付帯塗装・屋根補修工事の際は大変お世話になりました。
アンケートも丁寧にお答え下さり、ご満足との評価もいただけて嬉しく思います!
今後ともシャインを宜しくお願い致します。
気になる点がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい!