鎌ヶ谷市 外壁付帯塗装・屋根補修工事【下塗り注意な難付着サイディングボードを2色のパーフェクトトップ+クリヤー塗料で塗装】
2025.01.08 (Wed)
千葉県鎌ケ谷市 O様邸 施工データ
工事内容 | 外壁塗装・付帯塗装・屋根補修 |
---|---|
施工カラー | |
築年数 | 15年~20年 |
メーカー・商品 | 外壁塗装:パーフェクトトップ カラー:ND-184・ND-108 UVプロテクトクリヤー カラー:クリヤー 付帯塗装:ファインパーフェクトトップ カラー:ND-155 ケンエースGⅡ カラー:N-90 |
外壁使用塗料 | パーフェクトトップ カラー:ND-184・ND-108 UVプロテクトクリヤー カラー:クリヤー 塗料の特徴はこちらから! |
担当者より
この度、鎌ヶ谷市O様邸の外壁付帯塗装・屋根補修工事をご依頼頂きまして、無事に完工致しました。
O様邸の外壁はサイディングボードで、表面に特殊なコーティングが施されている難付着サイディングボードでした。
難付着サイディングボードは塗装メンテナンスの際に塗料が付着しにくいという特性を持っているため、密着性を保持するために専用の下塗り塗料で塗装を行いました。
屋根は瓦屋根であったため屋根材自体の耐久性は申し分なかったものの、屋根材のズレや釘の浮き、シーリングの劣化などが見られましたので、それぞれ補修を行いました。
外壁工事の概要
高圧洗浄
外壁塗装で最初の工程が高圧洗浄で、最大15Mpaの強い水圧によって約1日かけて洗浄が行われます。※必要に応じて薬剤も使用します。
こびりついた汚れをしっかりと除去していくことが、塗料の密着に繋がり、
美観性・耐久性に優れた美しい塗装を施すには、この洗浄作業を徹底することが大きなポイントになります。
シーリング補修(打ち替え・増し打ち)
シーリングに劣化が見られたため、目地部分を打ち替え、サッシ廻りを増し打ちにて補修を行いました。
【打ち替え】
【サッシ廻り増し打ちシーリング後】
外壁塗装
O様邸では、立体感のある意匠性の高いベース部分と2階の一部とで色味を変えて塗装を行いました。
ベース部分ではグレージュ系のND-108、ポイントとなる2階部分には明るいベージュ系のND-184を使用しました。
また、アクセントとなっているレンガ調の外壁は質感を残すためにクリヤー塗料で塗装しました。
【ベース部分】
【2F部分】
中塗り・上塗りには日本ペイントの『パーフェクトトップ』を使用しました。
パーフェクトトップは日本ペイントの新技術、「ラジカル制御技術」を用いた塗料です。
ラジカル(=塗料に含まれる酸化チタンに紫外線が当たり発生するエネルギー)が塗膜に触れるのを抑えて、紫外線による塗膜劣化を防ぎ、塗装の寿命を延ばします。
【レンガ調部分】
屋根リフォーム工事の概要
屋根板金補修(シーリング補修)
屋根板金のジョイント部分(繋ぎ目)のシーリングが劣化していましたので、シーリングの打ち直しを行いました。
また、屋根板金を固定している釘が浮いていたため、打ち直しを行ったのち、雨水の浸入を防ぐために釘頭のシーリング処理を行いました。シャインではこの作業を標準施工として取り入れています。
【ジョイント部分補修】
【釘の補修】
天窓(トップライト)補修
東面の天窓(トップライト)の古いシーリングを撤去して新しいシーリングを打ち直した後、外周金具をケレン・錆止め・塗装にて仕上げました。
塗料選びが重要な【難付着サイディングボード】とは?
現在、住宅の外壁材として最も普及している「サイディングボード」。そのサイディングボードの中でも、表面に特殊なコーティング塗装が施されているものがあります。
紫外線に強い効果を発揮し、硬くて割れにくい塗膜を作り出す無機塗料や、紫外線に当たることで汚れを分解して洗い流す機能を持つ光触媒塗料などの耐久性の高い塗料を表面に塗装し、防汚効果を高めているのです。
これは【難付着サイディングボード】と呼ばれており、名前の通り汚れが付着しにくいため耐久性が高くメンテナンス性に優れているという特徴があります。
しかし、難付着サイディングボードには汚れだけに限らず、なんと「塗料も付着しにくくさせてしまう」という少し厄介な性質があります。
塗装メンテナンスの際にはその点に注意して、塗料の選定を慎重に行わなければならないのです。
難付着サイディングの見分け方
難付着サイディングの見分け方はいくつかありますが、素人でも簡単に見分けられる方法を3つご紹介します!
因みに難付着の有無は塗料の性能による違いであるため、見た目は普通のサイディングとほとんど変わりません。
1.チョーキング現象が起こらない
チョーキング現象とは、塗料に含まれる顔料が劣化して粉状になって塗膜表面に出てくる現象です。外壁を指で擦ると白い粉が付くのが特徴で、サイディングボードが劣化しているときの初期症状としてよく見られます。
難付着サイディングボードでは、このチョーキング現象が起こりません。塗膜自体の耐久性が高いため、劣化が起こりにくいからです。
サイディングボードの塗膜の劣化は10~15年前後から始まりますので、築10年以上経っている住宅の場合は外壁を指で擦ってみてください。
その時に指に粉が付かず、チョーキング現象が起こらない場合は難付着サイディングボードである可能性が高いと考えられます。
2.ラッカーシンナーで塗料が溶けない
ラッカーシンナーとは塗料を薄めるためのシンナーで、通常のサイディングボードはラッカーシンナーで擦ると色落ちしてしまいますが、難付着サイディングボードの場合は色落ちしません。
明確に判断しやすい方法ではありますが、万が一色落ちしてしまうリスクを考慮して、端の方の目立たない場所で行うと良いでしょう。
3.外壁に水が馴染む
高耐久なコーティング塗装のほとんどは、塗膜が親水性を持っています。
親水性とは水を弾かずに馴染む性質で、霧吹きなどで水を吹きかけた際に外壁にじわーっと水が馴染んだら難付着サイディングボードの可能性が高いと考えられます。
メンテナンスの注意点
難付着サイディングボードを塗装する際、最も気を付けるべき点は下塗り塗料の選定です。
難付着サイディングボードに一般的な下塗り塗料を使用することは絶対にNGです。密着性が低く、すぐに剝がれてきてしまうからです。下塗り塗料は必ず難付着サイディング専用の下塗り材(シーラー)を使用しましょう。
また、クリヤー塗装の場合は下塗りが不要なためクリヤーの塗料がしっかりと密着するかを事前に確認しなければなりません。
シャインでは、事前確認テストとして【碁盤目試験(クロスカット試験法)】を行って密着性を確認しています。この試験はJISで規定されているもので、密着性・付着性を調べる試験です。
しかし、数ある塗装業者の中には難付着サイディングボードのこれらの性質に関して全く知識が無い業者もいるのも事実です。見分け方も知らなかったり、そもそも存在すら知らないような業者もいます。
そのような業者の手によって通常の下塗り塗料で塗装されてしまい、施工不良に繋がってしまうケースが多発しています。
難付着サイディングボードの施工不良のほとんどは、塗装業者が知識不足であるがために下塗り塗料の選び方を間違ってしまうことによって起こっています。
このような失敗を避けるためにも、難付着サイディングの塗装メンテナンスの際には知識が豊富で信頼できる業者を選ぶことが重要なのです。
付帯工事の概要
付帯補修
幕板のシーリング補修を行いました。
ベランダ防水塗装
その他付帯塗装
完成
最後に点検をして完成です。
塗装をしないコンクリート床等は高圧洗浄にて経年の汚れをキレイに落としました。
鎌ケ谷市のO様、この度の外壁付帯塗装・屋根補修工事の際は大変お世話になりました。
アンケートも丁寧にお答え下さり嬉しく思います。
今後ともシャインを宜しくお願い致します。
気になる点がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい!