最もスタンダードな塗料と言えば!外壁塗装における【シリコン塗料】のメリット・デメリットについて徹底解説!
2023.10.21 (Sat) 更新
みなさんこんにちは!
日中は夏日のような暑さを感じる日もまだまだありますね…夜はもうすっかり冷えるので、気温差で風邪を引きそうです…
さて、本日のテーマは【シリコン塗料のメリット・デメリット】についてです!
目次
シリコン塗料とは
シリコン塗料とは、樹脂の主成分にシリコンを使用した塗料のことです。
耐候性、低汚染性に優れており、塗料の性能や耐用年数と価格のバランスが良いため、現在外壁塗装では最も多く採用されているスタンダードな塗料です。
実際はシリコン樹脂とアクリル樹脂の両方を主成分としているため「アクシルシリコン塗料」とも言われますが、アクリル樹脂を主材料とした「アクリル塗料」とは全くの別物となっています。
シリコン塗料には、無機物と同じ構造である「シロキサン結合」という結合が主骨格となっており、
このシロキサン結合と各種有機基が結び付くことで紫外線による影響を受けにくく、酸化しにくいという高耐候性の性質を実現しています。
一般的なシリコン塗料の耐用年数は7~10年と言われており無機塗料やフッ素塗料といった高性能塗料には劣りますが、汚れが付きにくい塗膜であるため建物の美観を長期にわたって保持することができます。
また、中には耐用年数15年という高耐久のシリコン塗料も存在します。
シリコン塗料のメリット・デメリット
シリコン塗料は、その耐久性と美観保持性などのメリットから多くの人々に選ばれていますが、その一方で価格やひび割れに対する脆さなど、注意すべき点もあります。
メリット
高耐久性
上記で解説したように、シリコン塗料は結合力の強い分子構造のはたらきによって劣化しにくく、高い耐久性を発揮することが可能です。
特に対候性に優れており、酸性雨や強風、紫外線などによる劣化を最小限に抑えます。また、撥水性も備えているため外壁内部に水を通しにくく、湿気や雨による外壁の劣化を抑えることができます。
耐熱性
塗料は、塗装時は液体状ですが壁面に塗って乾燥させることで丈夫な塗膜を形成します。
シリコン塗料はこの乾燥後に形成する塗膜が非常に熱に強い性質を持っているため、塗料の種類次第では600℃前後の高熱の環境下でも耐えられるほどの耐熱性を持っています。
汚れにくい
撥水性の効果により、外壁に付いた汚れを弾いて雨水によって洗い流すことができます。
また、シリコン塗料のほとんどには陶磁器やガラス、セメントなどに利用されているセラミック成分が配合されています。
セラミック成分は耐熱性、耐食性、電気絶縁性などに優れているため、劣化要因に強く、また静電気が発生しにくいため雨水に含まれた汚れや埃を弾いて長期間美観を保つことができます。
コストパフォーマンスの良さ
シリコン塗料の単価は約2,300~3,000円/㎡です。
フッ素塗料や無機塗料などの塗料と比べて約半分の価格という低価格ながらも、耐久性はしっかりと優れていることがシリコン塗料の大きな強みです。
アクリル塗料では耐久性が不安だけど、フッ素塗料は値段が高い…という方にはピッタリの塗料となっています。
豊富なラインナップ
シリコン塗料は現在最もスタンダードな塗料であるため、その分塗料の種類が非常に豊富です。
各社様々なカラーを出しているのは勿論のこと、「汚れにくさを重視したい」「カビに強い塗料にしたい」「遮熱性に優れた塗料にしたい」など様々な環境や目的に特化した塗料が沢山あるため、それぞれのニーズに合わせて塗料を選ぶことができます。
デメリット
弾性が弱く割れやすい
シリコン塗料は、他の塗料に比べて乾燥後の塗膜が硬くなるため、弾性(塗膜の伸縮性)が低くひび割れが起きやすい傾向にあります。
伸縮性の無い塗膜の場合、地震などで外壁にヒビが入った際にヒビに追従できずに塗膜も一緒に割れてしまいます。
そのため、木材などの気温や湿度で伸縮する建材への塗装や、振動が多い立地での使用には向いていません。
しかし、シリコン塗料には弾力性のある弾性塗料も出ていますので、モルタルやコンクリート外壁の場合はそれらを使用することでひび割れを防ぐことが可能です。
重ね塗りには向いていない
先程メリットの点で撥水性を紹介しましたが、汚れを付きにくくする一方で塗料も弾いてしまう性質があるため、重ね塗りをすると付着力が弱く塗膜の密着が悪くなってしまう可能性があります。
重ね塗りをする場合は、シリコン塗料と相性が良いフィラーやプライマーなどの下地材の塗布が必須となります。
下地材の選定はその後の耐用年数を左右するとても重要なポイントになってくるため、実績のある信頼できる業者にお願いしましょう。
DIYにはおすすめできない
シリコン塗料は粘度が低いため他の塗料に比べ顔料が沈殿しにくく、頻繁にかき混ぜなければいけなかったりなど気を配っていなければ施工不良が非常に起こりやすい塗料です。
また付着力が弱く職人でも扱うのが難しい塗料であるため、素人がDIYなどで使用する塗料としては向いていません。
シリコン塗料がオススメの人
コストパフォーマンスを重視したい人
耐用年数や塗料自体の性能と費用のバランスがとても良いため、現在の家に10年以上住み続ける予定で、且つコストパフォーマンスを重視する方にとってはぴったりな塗料です。
しかし、この先6.7年以内に立替えや引っ越し等で退去や売却をする予定の方は、期待耐用年数である7~10年のうちの最短期間を下回ってしまうため、
費用対効果を考えるとアクリル塗料やウレタン塗料が向いているかもしれません。
無駄な費用を防ぐために、どれくらい住み続けるか、と耐用年数が合っているかを確認しておくのが大切です。
豊富なカラーやデザインのバリエーションから選びたい人
色やデザインにこだわりのある方や、遮熱性や断熱性など塗料に特定の性能を求める方などは、塗料の中でも種類の豊富なシリコン塗料が向いています。
シリコン塗料は普及率も高く人気の塗料であるため、メーカーも塗料の開発に日々取り組んでおり毎年のように新しい塗料が販売されているので、自分の理想に近いカラーや性能を備えた塗料に出会えるはずです。
シリコン塗料の選び方のポイント
シリコン塗料は
●水性1液型
●水性2液型
●溶剤液1液型(油性)
●溶剤系2液型(油性)
の4種類に分けられます。
どのシリコン塗料にもこの中のどれかの記載がされていますが、「1液型と2液型?水性と溶剤系って何…?」と思う方も沢山いらっしゃるでしょう。下記で簡単にそれぞれの特徴を解説していきます!
水性タイプと溶剤タイプ
塗料には、原液を水で薄めて使用する水性タイプとシンナーなどの有機溶剤を混ぜて使用する溶剤(油性)タイプの2種類に分けられます。
溶剤塗料は主成分に溶剤が使用されていることで、密着性が高く剥がれにくい性質を持った強い塗膜を作り出す塗料で、剝がれにくいので耐用年数が比較的安定しています。
施工中にシンナーの臭いが発生するため近隣住人への配慮が必要不可欠となりますが、
臭いを抑えた弱溶剤系塗料もあり、弱いシンナーを使用することで耐久性・耐候性は水性塗料よりも高いまま、臭いが少なく安全性に優れた塗装が可能となります。
水性塗料は現在の外壁塗装の主流となっている主成分が水で作られている塗料で、塗料独特の臭いが無く、環境にも優しい塗料です。
溶剤塗料に比べて密着性にやや劣りますが、最近は環境や近隣住人に配慮して水性塗料を使用する業者が増えてきています。
1液型と2液型
原液をそのまま使う1液型と、直前に硬化剤を混ぜて使用する2液型があります。
1液型は塗料を混ぜる手間がないため取り扱いしやすく、その分費用も安い傾向にあります。しかし、2液型に比べると密着性が弱いため耐久性は2液型と比較して数年程度低く、使用可能な下地も限られています。
2液型は密着度が高いため耐久性や耐候性に優れていますが、混ぜ合わせが不十分だったり比率を守らなければ本来の塗料の性能が発揮されず施工不良となるケースがあるため、
2液型の塗料を使用する場合は、知識のある信頼できる業者に依頼するのが安心です。
これらの性質を踏まえると、密着性に優れて長持ちするのは「溶剤且つ2液型」、周囲や環境への配慮を考慮したり施工費用を安く抑えられるのは「水性且つ1液型」と考えられます。
しかしこれはあくまで参考であり、どのような塗料が合うかはそれぞれのお家の外壁材や劣化状況によって異なります。
実際にシリコン塗料での塗装を考える際には、まず塗料の知識のある業者に事前に塗料について詳しく聞いておきましょう。
各社代表的なシリコン塗料
日本ペイント「サーモアイSi」
弱溶剤タイプの2液形シリコン樹脂塗料です。弱溶剤タイプであるため、環境にやさしい塗料となっています。
遮熱機能を備えているため建築物や住宅の屋根塗装におすすめのシリコン塗料であり、耐久性が高く紫外線に対する耐候性や光沢保持性に優れています。
また、専用の遮熱性を有する下塗り材を使用することによって上塗り塗料だけでは反射できなかった紫外線を反射し、従来よりもより一層遮熱性に優れています。
エスケー化研「クリーンマイルドシリコン」
弱溶剤タイプの2液形シリコン樹脂塗料です。
セラミックを複合した特殊技術で従来にない超低汚染を実現し、防かび・防藻性により微生物汚染を防ぎます。また透湿性があるため内部結露を防止して腐食を防ぎ、外壁を長持ちさせます。
アステックペイント 「シリコンREVO」
高耐候型ハイクラスシリコン塗料で、一般のアクリルシリコン塗料に比べてシリコン成分が約3倍含まれています。これにより、紫外線などの劣化要因から建物を長期間保護します。
さらに遮熱性を備えており、特に熱を吸収しにくい黒色の顔料として「特殊遮熱無機顔料」で調色することで濃色系の色でも高い遮熱性を発揮します。
最後に
シリコン塗料は塗料市場において最も普及率が高く、人気のある塗料です。
塗料の性能や耐用年数と価格のバランスが良いためコストパフォーマンスに優れている面が最大の特徴であり、費用も高過ぎず、満足のいく耐久性が期待できるため、はじめての塗装メンテナンスの方なども安心して使用できます。
外壁塗装を考えているけれど、塗料が何が良いかわからない…という方は、一度まずシリコン塗料で見積や提案を受けた後、家の劣化状況や耐用年数によって様々な選択肢を増やしていくという形が良いかもしれません。
シャインは流山市・柏市の屋根リフォーム・雨漏り専門店です
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