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ちょっと待って!アスファルトシングルの塗装メンテナンスをおすすめしない理由について

2023.11.04 (Sat) 更新

みなさんこんにちは!

流山市・柏市の屋根リフォーム・雨漏り専門店のシャインです!

最近雷が多いですね…天気も突然変わりがちなので、洗濯物の心配をする毎日です…濡れませんように!

さて、本日のテーマはアスファルトシングルの屋根塗装についてについてです!

アスファルトシングルの屋根塗装について

アスファルトシングルは屋根材の種類のひとつで、近年使用する住宅が増えてきている屋根材でもあります。

石粒が吹き付けてあることによる独特の重厚感が特徴的な屋根材で、これからもっと普及率が上がっていくことが期待されています。

そんなアスファルトシングルですが、弊社シャインでは塗装でのメンテナンスはおすすめしていません。

今回はその理由と、おすすめのメンテナンス方法などをアスファルトシングルの基礎知識と共にご紹介していきます!

アスファルトシングルとはどんな屋根?

アスファルトシングルは、ガラス繊維で出来た基材アスファルトを浸み込ませ、表面に石粒を吹き付けてシート状に生成した屋根材です。

防水シートの上から一枚ずつ貼り重ねていく施工方法のため、一部分が劣化しても部分補修が可能です。また、屋根材自体は柔らかいためカッターなどでカットする事もでき、簡単に曲がるので曲線を帯びている屋根にも対応できます。

現在まだ日本では普及率約5%とあまり馴染みのない屋根材ですが、北米では100年以上前から使用されている定番の屋根材です。

アスファルトシングルが日本で登場したのは1950年頃ですが、戸建やマンションに使用されるようになったのは2007年からです。

アスファルトシングルが日本に登場した当時は開発されたばかりの段階だったため、火に弱い性質がありました。火に弱い建材は日本の防火地域や準防火地域では使用が出来なかったのです。

そこで改良を重ねてガラス繊維を用いることで不燃性を上げ、建築基準法の性能規定化によって導入された「飛び火試験」で不燃認定を取得することが出来ました。

こうして現在では住宅やマンションにも使用できる「火に強い屋根材」となったのです。

アスファルトシングルの特徴

メリット・デメリット

アスファルトシングルのメリット・デメリットには以下のものがあります。

耐用年数

ネット上ではアスファルトシングルに関する様々な耐用年数が挙げられていますが、一口にアスファルトシングルと言っても製造年やメーカー、商品の種類によって性能は様々で、

更にはアスファルトシングルは日本以外にも大部分をアメリカ、その他に韓国でも製造されていますが、日本製品と海外製品でも特性が異なります。

また、近年のアスファルトシングル製品は品質改良が進んでいるため、20年前に普及したアスファルトシングルに比べて、性能や品質も向上しているでしょう。

よって、製造時期や種類によって耐用年数は異なるため、一概にアスファルトシングルの耐用年数は○○年です!と言い切ることは出来ないのです。

それだけでなく、これは様々な建材に言えることですが、耐用年数はお住まいの地域によっても異なります。

例えば、アスファルトシングルの場合は表面の石粒の剥がれやめくれが起きやすいため強風に弱く、台風が多い地域などでは、早期劣化しやすい傾向にあります。

 

どんな耐用年数でも、メンテナンスを欠かさないということが大切なのです。

 

外壁屋根塗装の最初のメンテナンスは、ハウスメーカーの瑕疵保険が切れる10年が目安です。

最初のメンテナンスの際に、外壁と一緒に屋根の状態もきちんと診てもらうという事が大切です。

アスファルトシングルのメンテナンス方法

アスファルトシングルのメンテナンス方法として、弊社シャインでは塗装メンテナンスはオススメしていません。読んで納得!な理由がそこにはあるので、以下で解説していきます。

アスファルトシングルを塗装メンテナンスしないほうがいい3つの理由

1.耐用年数・耐久性の向上にはほとんど期待できないため

アスファルトシングルを塗装したところで、耐用年数、並びに屋根材の耐久性が上がるということはほとんどありません。

なぜなら、アスファルトシングルに対する塗装の効果というのは美観維持くらいしかないからです。

塗装で屋根を保護しても全く意味が無いとまではいきませんが、屋根全体の耐用年数はほぼ変わらないため、

いずれ塗装も劣化して全面改修になるということを考えると、塗装に費用をかけるのはかなり無駄な気がしませんか…?

中には高性能な塗料もありますが、高性能塗料は価格も高く、それを塗装するくらいならはじめからカバー工法葺き替え工法で屋根材そのものをリフォームした方が耐久性も高く、費用対効率が高いと言えます。

2.水性塗料しか使用できないため

アスファルトシングルは素材にアスファルトを使用しているため、溶剤系(油性)塗料を使用するとアスファルトが溶け出てしまので、使用する塗料は水性塗料でなくてはなりません。

しかし、屋根は外壁よりも過酷な環境に晒される部分であるため、本来であれば水性塗料より耐候性の高い溶剤系(油性)塗料の使用が推奨されます。

こうなると、結局上記でも解説したように劣化が起こりやすくなるため、塗装しても耐久性は上がらず、費用対効果が全く期待できない無駄な施工となってしまうのです。

3.正しい施工をしないと雨漏りリスクが発生するため

塗装メンテナンスで施工するには、正しい知識を豊富に備えている業者に依頼しなければ、結果として施工不良を起こすリスクが高まります。

アスファルトシングルに限らずスレート屋根でよくある施工不良が、屋根同士の隙間を埋めてしまうことによる雨漏りです。

雨が降ると雨水は「毛細管現象」という物理現象により、屋根材の下に入り込んでしまうことがあります。

隙間がある場合


隙間が無い場合

水の入ったコップにストローを刺すとコップの水の高さよりもストローの中の水の高さが高くなる現象を目にしたことがあるのではないでしょうか。それと同じ仕組みで、屋根材同士の狭い隙間が雨水を吸い込んでしまうのです。

この現象により入り込んだ雨水は屋根同士の隙間から排出されるため、内部に入ることなく雨漏りを防ぐことができる、という仕組みになっています。

しかし隙間を塗装などで埋めてしまうと、入り込んだ雨水は隙間がないため排出される場所がなくなり、釘穴や防水シートの隙間から野地板に侵入して雨漏りを引き起こしてしまいます。

このリスクを防ぐためには、屋根材の重なる部分にに切り込みを入れて隙間を作る「縁切り」と呼ばれる工程が必要になりますが、

人に手によって行われる作業のため塗装前と全く同様の仕上がりになるというのは難しく、また、もしこの作業が不十分だと、雨漏りのリスクは高まってしまいます。

このような目的であれば塗装でも問題なし

美観性を上げる

先述しましたように、アスファルトシングルへ屋根塗装をしても耐久性や耐用年数はほぼ変わらないため、塗装を行うのは美観維持が目的と言っても過言ではありません。

汚れや色あせなどの見た目や、屋根表面の状態が気になる方は塗装でも問題ありませんが、上記で解説したリスクが伴うことはしっかりと理解しておきましょう。

石粒の落下の防止

アスファルトシングルは屋根材の表面に石粒が吹き付けてあるデザインが特徴的ですが、この石粒は実は施工中の段階でポロポロと落ちてきてしまいます。

当然、設置後も少しずつ落ちてきてしまうので、この石粒の落下が気になる場合は塗装することをおすすめします。

メンテナンスはカバー工法・葺き替え工法がオススメ

アスファルトシングルに塗装をおすすめしない理由を解説してきましたが、ではアスファルトシングルの屋根材が劣化した場合は塗装以外にどのような方法でメンテナンスを行えばいいのでしょうか?

弊社が推奨しているのは、屋根カバー工法又は屋根葺き替え工法でのメンテナンスです。

屋根カバー工法

屋根カバー工法とは、【古い屋根材の上に新しい屋根材を上から被せて設置する施工方法】のことです。

上から被せるのであれば屋根が重くなってしまうのでは?と耐震面などを心配してしまいがちですが、軽い金属製の屋根材を使用するため、耐震性に影響が出るほどの重さの変化はありません。

塗装よりも長持ちし、さらに断熱性一体型の金属屋根や遮熱性に優れた金属屋根もあるため、屋根材の性能によって室内環境もグレードアップさせることができます。

普及率の高いアメリカでは自分でDIYして重ね貼りしていくのが一般的ですが、自分で屋根に上るのは危険が伴うだけでなく知識なく行うと施工不良のリスクもあるため、きちんと専門の業者に依頼しましょう。

屋根葺き替え工法

葺き替え工法とは、【古い屋根材を撤去して新しい屋根材を設置する施工方法】です。アスファルトシングルは一枚一枚接着剤で張り付けられているので他のスレート屋根に比べて撤去するのに少し手間がかかります。

アスファルトシングルの施工には基本的にカバー工法がおすすめですが、雨漏りの疑いがある場合、もしくは既に雨漏りしてしまっている場合は、

野地板(屋根材が置かれる下地)が腐食してしまっていたり、防水シートを交換しなくてはならない可能性が高いため、葺き替え工法をおすすめしています。

専門の業者に既存屋根を撤去して内部の状況を確認してもらった上で、どちらが良いかを選定してもらうのが良いでしょう。

最後に

アスファルトシングルは現在まだ日本では普及率の低い屋根材ですが、今後、使用する住宅は増えてくると予想されています。

普及率がが低いがゆえにまだ施工知識が浸透していないため、他の屋根材同様に塗装でメンテナンスを進めてくる業者もいますが、

アスファルトシングルの塗装メンテナンスはデメリットが多いため、弊社シャインではカバー工法や葺き替え工法を推奨しています。

これからアスファルトシングルの屋根塗装を検討されている方は、是非カバー工法や葺き替え工法でのメンテナンスも視野に入れてみてください。

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