高性能な窯業系サイディングと耐久性に優れた瓦屋根が標準仕様!ヤマダホームズの住宅の特徴やメンテナンス方法を徹底解説
2024.02.24 (Sat) 更新
みなさんこんにちは!
今週、めちゃくちゃ寒くないですか?!天気も雨や雪ばかりで先週の暖かさはどこへやら…早く春になってほしいです!
さて、本日のテーマは【ヤマダホームズの特徴・メンテナンスでの注意点】についてです!
目次
- ヤマダホームズの住宅のメンテナンスでの注意点
- 木造軸組み工法+耐力面材でより強力な構造へ
- 横揺れに強い!剛床工法
- ヤマダホームズの外壁の特徴
- モエンエクセラードの持つ2つの特徴
- 1.マイクロガード
- セルフクリーニング機能の仕組み
- 2.プラチナコート
- 無機塗料と有機塗料のバランスがひび割れを防ぐ
- モエンエクセラード(窯業系サイディングボード)のメンテナンス注意点
- マイクロガードやプラチナコートは全てに付くわけではない
- 定期的なメンテナンス・点検が大切
- シーリングはメンテナンスのタイミングに注意
- ヤマダホームズの屋根の特徴
- 防災瓦とは?
- 防災瓦のメンテナンス注意点
- 遮熱瓦とは?
- 遮熱瓦のメンテナンス注意点
- メンテナンスは結局どこに頼むのが良いの?
- ハウスメーカーのメリット・デメリット
- シャインの特徴
- 最後に
- シャインは流山市・柏市の屋根リフォーム・雨漏り専門店です
ヤマダホームズの住宅のメンテナンスでの注意点
ヤマダホームズは創業70年以上の総合ハウスメーカーで、2018年に大元であるヤマダ電機の住宅・建築関連事業を行う連結子会社4社が合併されて「ヤマダホームズ」に改名されました。
母体が大型量販店であるため家電をセットにした家を提供するなど、充実した標準仕様が特徴であり強みです。
そんなヤマダホームズにお住まいの方、またはご近所の住宅などがヤマダホームズという方も多いのではないでしょうか?
ヤマダホームズのお住まいには、ヤマダホームズならではの様々な特徴があります。今回はヤマダホームズの特徴をご紹介しながら、知って損はないメンテナンスの注意点なども解説していきます!
木造軸組み工法+耐力面材でより強力な構造へ
ヤマダホームズの建築構造は、従来の木造建築で古くから採用されてきた【在来工法】と、パネルを組み合わせた【2×4工法】の2つの構造を掛け合わせたハイブリッド工法、【木造軸組パネル工法】を採用しています。
在来工法とは、コンクリートの基礎に垂直に立てた柱に水平方向に梁を渡し、そこに建材を斜めに設置して補強した「骨組み」によって建物を支える構造です。
2×4工法とは、枠組みに合板を接合して作られた壁、床、天井計6枚の壁パネルを組み合わせて箱状の空間を構成し、「面」によって建物を支える構造で、「2×4」の数字は枠組の大きさが約2インチ×4インチであることから名付けられています。※大きさによって2×6や2×8などもあります。
ヤマダホームズの木造軸組パネル工法は、在来工法で組み立てた枠組みに耐力面材の壁パネルを接合して構造体をつくる工法です。
在来工法の「骨組み」によって建物を支える構造は外部からの力を柱同士の接合部で全て受け止めるため、ゆがみや変形が発生しやすいのが難点とされていました。
そこで、2×4工法の技術を取りれて骨組みと壁パネルを一体化させることで、外部からの力を「面」で受け止めて外力をバランスよく分散させました。こうすると均一に安定した建築構造となり、躯体の耐久性を上げて建物の変形や崩壊を防ぎます。
さらに、ヤマダホームズの使用している耐力面材は他の木材に比べて腐朽菌(木材を腐らせる菌)に侵されにくいため、シロアリ被害に対して高い対抗力を発揮します。
また2×4工法は箱状の空間で住宅を構成していくため、間取りの自由度が低いのがデメリットとされてきましたが、在来工法の枠組みに壁パネルを貼り付けるため、在来工法のメリットである設計自由度の高さを活かすことができます。
このようにお互いの良いとこ取りをすることで住まいの強度をより高めた建築構造が【木造軸組パネル工法】なのです。
横揺れに強い!剛床工法
従来の床工法は水平方向に渡した角材の上から合板(床板)を貼る「根太工法」が一般的でしたが、この工法は地震の横揺れなどの水平方向にはたらく力によって捻じれやすく、歪みが生じやすいというデメリットがありました。
ヤマダホームズでは、梁を1m間隔で設置してつくり上げた骨組みの上に構造用合板を直接固定して、柱・梁と床面を一体化させました。
これを剛床工法と言い、水平剛性(横からの力に対しての対抗力)が確保されることで地震の際には横揺れに対して一般的な根太工法に比べて約2倍の強度を発揮します。
ヤマダホームズの外壁の特徴
ヤマダホームズの外壁は、標準仕様が窯業系サイディングでその他の外壁材はオプションとなっています。
サイディングはニチハの「モエンエクセラード」を採用しており、非常に豊富なデザインとリアルな質感が特徴のサイディングボードです。
また、セルフクリーニング機能や無機コーティングによって汚れにくさに特化しており、美観を長期間保つことができます。
モエンエクセラードの持つ2つの特徴
1.マイクロガード
モエンエクセラードのマイクロガードとは、言わば「セルフクリーニング機能を持つ層」のことです。
外壁汚れで最も大きな割合を占めるのが「都市型汚れ」というシーリング材から溶け出した油分の上に埃や塵、排気ガスなどがついて発生する汚れです。
これは油分を含んでいるため水と馴染みにくく、雨では簡単に洗い流せないという性質を持っていますが、マイクロガードの持つセルフクリーニング機能によって、この都市型汚れを雨で落とすことができます。
セルフクリーニング機能という言葉、外壁メンテナンスや外壁材を調べているとよく目にするワードなのではないでしょうか?以下で流れや仕組みを詳しく解説していきます。
セルフクリーニング機能の仕組み
マイクロガードの主成分であるシリカ粒子は親水性(水となじみやすい性質)があるため、空気中の水分子を吸収して外壁表面に水の膜を作ります。
すると汚れと外壁表面の間に常時水が入り込んでいる状態になるため、汚れは外壁材に直接付着することなく、水膜の上に浮いている状態になります。
浮いている汚れは雨が降ると雨水と一緒に洗い流されるため、外壁に汚れが付着することはありません。この一連の流れが「セルフクリーニング機能」です。
下の画像は従来の塗装を施したサイディングボードとマイクロガード層を持つサイディングボードでの比較画像です。このようにして見ると違いは一目瞭然です。
因みにマイクロガードの防汚効果は排気ガス、煙、埃、土汚れなどに最も大きな効果を発揮し、反対にサビや高濃度・高粘度な汚れ、藻やカビなどに対しては十分な効果を発揮できません。
藻・カビに関しては防藻・防カビ剤を配合することで塗膜表面での発生を抑制しています。すべての汚れに十分に対応できる訳ではないということを理解しておきましょう。
2.プラチナコート
プラチナコートとはモエンエクセラードの塗膜の表面に施される超高耐候塗料によるコーティング塗装のことで、外壁の色あせや劣化を抑えて美しい状態を長期間維持します。
厳しい条件下で行われる促進耐候性試験にて耐候性の高さを実証しており、一般的な塗装のメンテンナススケジュールが10年ごとなのに対して、プラチナコートの耐用年数は30年、
つまり30年メンテナンス不要と言われています。
無機塗料と有機塗料のバランスがひび割れを防ぐ
高耐久な塗膜には無機塗料が使用されていることが多いです。無機物は石やガラスのように色褪せする事が無く、硬くて丈夫なため耐久性に優れているからです。
しかし、無機塗料は塗膜が硬いことからひび割れが起こりやすいデメリットがあり、そこから雨水が浸入して雨漏りに繋がったり塗装を傷めることがあります。
プラチナコートは無機塗料と有機塗料をバランスよく配合しているため、無機塗料の持つ高い耐久性を保持しながらひび割れにも強い塗膜を実現させました。
モエンエクセラード(窯業系サイディングボード)のメンテナンス注意点
マイクロガードやプラチナコートは全てに付くわけではない
モエンエクセラードの特徴として紹介してきたマイクロガードのセルフクリーニング機能や高耐久のプラチナコートですが、実はモエンエクセラード全てのラインナップが対象という訳ではありません。
例えば、プラチナコートはモエンエクセラードの「Vシリーズ」には対応していません。
マイクロガードはほとんどの商品に対応していますが、「一部商品を除く」と記載されているものもあるため、メンテナンス前に自分の外壁が対象かどうかを確認しておきましょう。
特にプラチナコートは無機塗料のコーティングになりますので、プラチナコートがあるか無いかでメンテナンス時に使用する下塗り材の選定が重要になってきます。
モエンエクセラードのメンテナンスの際は必ず事前に信頼できる専門家に点検してもらい、塗料の選定は慎重に行うようにしましょう。
定期的なメンテナンス・点検が大切
窯業系サイディングは外壁材自体に防水性が無く、塗装によって防水性を保っています。
塗装が劣化してしまうと外壁材が剝き出しになって水分を吸収してしまい、雨漏りなどの劣化を引き起こします。
また、冬場は雨漏りだけでなく、吸収された水分が凍結と融解を繰り返してひび割れなどを起こす凍害のリスクもあります。
プラチナコートの耐用年数は30年と言われていますが、正直どんなに高耐久な塗膜でも、30年もの間メンテナンス無しで全く劣化が起こらないかと言われると、その可能性は限りなく低いでしょう。
特に窯業系サイディングであれば少しの塗膜の剥がれでも放置していると後々に大きな劣化に繋がるため、本当は塗装の劣化が見られ始める10年前後ごとにメンテナンスするのが望ましいと言えます。
シーリングはメンテナンスのタイミングに注意
サイディングボード同士の隙間には、ボード同士がぶつかり合うことを防ぐためにシーリング剤が注入されています。
シーリングの寿命は早ければ5年で、大体10年程度経つと破断や収縮など、メンテナンスが必要な劣化症状がいくつか出てきます。
シーリングが劣化するとその隙間から雨水が侵入して外壁材自体の劣化に繋がるため、新築から10年以上が経過している場合はメンテナンスを行うようにしましょう。
ヤマダホームズの屋根の特徴
ヤマダホームズの屋根の標準仕様は、
・防災陶器瓦
・遮熱瓦
・スレート屋根
・ガルバリウム鋼板
の4種類があります。
スレート屋根は多彩な屋根形状に対応でき、色褪せしにくいスレート屋根です。耐久性はあるものの、長持ちさせるには10年前後での定期的なメンテナンスが欠かせません。
ガルバリウム鋼板はガルバリウムという合金でメッキされた鉄の板のことで、耐食性に非常に優れています。錆びの発生を放置していると大きな劣化に繋がりますので、定期的に洗浄を行ったりメンテナンスを行うことが大切です。
そして、ヤマダホームズではこれらのよく使用されている屋根材をはじめ、陶器瓦にする場合は防災瓦と遮熱瓦からどちらかを選ぶことができます。
防災瓦とは?
防災瓦とは、特殊なロックアーム構造によって強い風でも飛ばされにくいように設計された耐風性の高い屋根瓦です。
従来の瓦屋根の施工方法は、漆喰で固定する土葺き工法の他に、屋根の横一直線に桟木(さんぎ)と呼ばれる木材を取り付け、そこに瓦を引っ掛けてビスや釘で固定する引掛桟葺き工法という施工方法でした。
しかし、瓦と桟木同士を釘やビスで固定していても瓦自体は屋根に乗っているだけの状態のため、地震でズレが生じたり強風や台風などによって瓦が飛ばされやすい傾向がありました。
防災瓦は屋根の土台である野地板に釘を打ち付けて屋根と瓦同士もしっかりと固定し、さらにロックアームと呼ばれる方法で瓦同士も強固に固定したことによって、従来と比較して格段に耐震性能を向上させた瓦です。
瓦上部にあるアーム部分を下のオーバーラップ部分に入れ込むことで、瓦同士がアームで補強し合い、台風や地震にも負けない強力な固定力を発揮します。
防災瓦のメンテナンス注意点
防災瓦を固定している野地板やそこに貼られている防水紙(ルーフィング)は、瓦よりも先に劣化が来てしまいます。
特に引掛桟葺き工法では桟木を横に渡すため、流れてきた雨水をそこで溜めてしまい野地板やルーフィングの腐食を促進させてしまうことがあります。
雨漏りなどの症状が出てくる前に、新築から10~20年の間でメンテナンスを行い、新しいものと交換することが大切です。
また、引掛桟葺き工法で引っ掛けるだけの瓦の場合は瓦同士も土台とも固定されていないため、すぐに部分的に補修や交換を行うことができ、その下の防水紙なども瓦を外すだけで簡単にに点検することができました。
しかし、防災瓦は土台と瓦が固定されている上に瓦同士もしっかりとロックされているため、部分補修(交換)を簡単に行うことが出来ません。
素人が自分で交換できないのは勿論のこと、施工にひと手間がかかるため、もしかしたら費用も少しかさむ可能性があるかもしれません。
遮熱瓦とは?
遮熱瓦とは、表面に太陽光に含まれる熱に変わりやすい赤外線を反射させる機能を持つ遮熱塗料を塗装した瓦のことです。
夏場の日射しが強いときも熱を反射して吸収を抑制するため、黒色や濃茶色などの熱を吸収しがちな色の瓦でも、屋根裏温度及び室内温度の上昇を防ぎます。
遮熱瓦のメンテナンス注意点
遮熱瓦はあくまで「遮熱塗料が塗布してある瓦屋根」ですので、塗膜の表面が劣化すると反射率が低下し遮熱性能も落ちてしまいます。
定期的に点検を行って屋根の汚れなどを洗浄するだけでも長持ちします。屋根は外壁と違って普段目に付くことが無い箇所なので、意識的に行うことが大切です。
また、一般的に塗装の劣化が見られ始める10年前後で一度目のメンテナンスを行うことをおすすめしています。
メンテナンスは結局どこに頼むのが良いの?
ヤマダホームズの外壁材はプラチナコートという無機コーティングによって汚れにくく美しい状態を長期間維持します。
しかし無機塗料でのコーティングがされている場合は使用する下塗り材の選定が重要であり、間違った施工をされてしまうと施工不良を引き起こします。
このようにメンテナンスの際には知識が豊富な業者に依頼しなければ、メンテナンス費用が丸々無駄になってしまうようなリスクを伴います。
確かな技術力を備えた信頼出来る業者を選ぶところから工事は始まります。メンテナンスをしてくれる業者選びというのは本当に重要なものなのです。
ハウスメーカーと弊社のような塗装屋のそれぞれのメリット・デメリットをまとめました。自分の希望に合うのはどちらなのか、業者を決める参考になればと思います!
ハウスメーカーのメリット・デメリット
ハウスメーカーに依頼する最大のメリットは何と言っても「家を建ててもらったところに依頼をする安心感」です。
信頼度やブランド力も含めて一番安心できるでしょうし、改めて業者を探す手間も省けます。
また、メーカーによっては延長保証を設けているところもありますので、工期が長引いても安心です。
デメリットとしては、施工を下請け業者に依頼するため、中間マージンが発生するぶん、他より費用がかなり高額な点です。
場合によってはさらその下に塗装会社が入って『孫請け』となることもあり、施工は別会社に依頼するため、ハウスメーカー自身の担当者は塗料や基材の知識が浅いこともよくあります。
外装工事で最も大切なことは、
『下地処理の技術力』と『塗料と基材の相性に関する知識』です。
下地処理がしっかりできていないと、どんなに良い塗料を使用していてもわずか数年で塗膜が剝がれてしまい、また塗装をする羽目になってしまいます。
そしてこのような事例・ご相談は比較的多いというのが現状です。
そして、塗料と基材(外壁材や屋根材)の相性の知識があまりない業者の場合、専用の下塗り塗料を使用しなければいけない場面で一般的な下塗り塗料での塗替えで施工されることもあります。
先述しましたが、この知識が不足している業者に依頼してしまうと施工不良の原因に繋がります。
シャインの特徴
弊社シャインはとにかく『豊富な知識による質の高い施工』を大切にしています。
有資格者による確かな診断力を武器に、お客様に最も合った適切な施工を提案させていただきます。
さらに、知識をアップデートしていくために、最新の建材や施工方法などの研修を定期的に実施し、製品に関しては自社でしっかりと実験をしているので、カタログだけでは分からない情報をお伝えすることができるというメリットがあります。
ただ、品質重視のため施工期間が通常よりも長くなってしまうことがありますので、工事内容にもよりますが、短期間での施工を希望している場合には少しデメリットになってしまうかもしれません。
最後に
今回は、ヤマダホームズの特徴や、ヤマダホームズならではのメンテナンスでの注意点などをご紹介させていただきました。
ヤマダホームズの外壁は無機コーティングが施されている窯業系サイディングでした。下塗り塗料を間違えると施工不良に繋がるため、きちんとそこを理解している業者に依頼しなければなりません。
また屋根瓦も防災瓦と遮熱瓦で選ぶことができました。瓦屋根は瓦自体の耐久性はあるものの、ルーフィングや野地板は定期的なメンテナンスが欠かせません。
外装メンテナンスの際は、しっかりと現場を熟知した知識のある業者に依頼することが成功のカギとなります。
ヤマダホームズにお住まいの方、これからヤマダホームズでお家を建てる予定の方などの参考になれば幸いです!
シャインは流山市・柏市の屋根リフォーム・雨漏り専門店です
有資格者による確かな診断力を武器に、お客様に最も合った提案をさせていただきます。
そしてシャインは常時
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外壁塗装や屋根リフォームは、初心者の方にとっては不安な事も多いだろうと思います。
シャインでは、そんなお客様の疑問や不安に寄り添えるように、具体的で丁寧な説明・対応を心掛けております。
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