特殊な下地材でモルタル塗り壁だけどひび割れしにくい!三菱地所ホームの外壁と屋根の標準仕様・特徴やメンテナンス注意点などを徹底解説
2024.04.20 (Sat) 更新
みなさんこんにちは!
最近は夜も過ごしやすくて良い天気ですね!もうすぐ待望の大型連休がやってきますが、皆さんは何をして過ごす予定ですか?
さて、本日のテーマは【三菱地所ホームの特徴・メンテナンスでの注意点】についてです!
目次
- 三菱地所ホームの住宅のメンテナンスでの注意点
- 三菱地所ホームオリジナルのテクノロジーでパワーアップした【2×NEXT工法】を採用
- 高耐力壁「ハイプロテクトウォール」
- ハイサーキュレートシステム
- 三菱地所ホームの外壁の特徴
- セメントボード「デラクリート」で塗り壁の天敵、ひび割れを防ぐ
- 等圧二重防水構造で優れた防水性を発揮!
- 塗り壁(モルタル外壁)のメンテナンス注意点
- 通気工法かどうかでメンテナンス頻度が変わる
- ひび割れに注意
- 塗料を吸い込む性質がある
- 定期的にメンテナンスを行おう
- 三菱地所ホームの屋根の特徴
- コロニアルグラッサのメンテナンスの注意点
- メンテナンスは結局どこに頼むのが良いの?
- ハウスメーカーのメリット・デメリット
- シャインの特徴
- 最後に
- シャインは流山市・柏市の屋根リフォーム・雨漏り専門店です
三菱地所ホームの住宅のメンテナンスでの注意点
「三菱地所」と聞くと不動産のディベロッパーを想像する方も多いと思いますが、三菱地所ホームはその子会社で、戸建ての注文住宅を中心に手掛けている会社です。
カスタマイズ性が高く、理想のデザインやライフスタイルに合わせた「完全フルオーダー」の注文住宅を売りにしており、自由設計で理想をそのまま形に出来る住まいの提供を実現しています。
そんな三菱地所ホームにお住まいの方、またはご近所の住宅などが三菱地所ホームという方も多いのではないでしょうか?
三菱地所ホームの住まいには、三菱地所ホームならではの様々な特徴があります。今回三菱地所ホームの特徴をご紹介しながら、知って損はないメンテナンスの注意点なども解説していきます!
三菱地所ホームオリジナルのテクノロジーでパワーアップした【2×NEXT工法】を採用
三菱地所ホームの建築構造は、2×4工法をベースに三菱地所ホーム独自の技術を掛け合わせて開発したオリジナル構法【2×NEXT(ツーバイネクスト)構法】が採用されています。
2×4工法とは、建物の骨組みと合板(耐力壁)を接合して一体化させた壁パネルによって空間を構成する工法です。
従来の在来工法などの建築構造は骨組みのみで構成されていたため、外部からの力がすべて骨組みの接合部に集中してしまい、そこからゆがみや変形が発生しやすいのがデメリットとされていました。
2×4工法ではパネルの「面」によって建物を支える構造のため、力を面全体で受け止めてバランスよく分散させることでゆがみや変形を防ぎます。「2×4」という数字は、パネルの枠組のサイズが約2インチ×4インチであることから名付けられています。※大きさによって2×6や2×8などもあります。
そして、この2×4工法にさらに耐震性や断熱性などをパワーアップさせたのが2×NEXT工法です。
高耐力壁「ハイプロテクトウォール」
壁パネルに使用している耐力壁は、三菱地所ホームオリジナルの高耐力壁「ハイプロテクトウォール」を採用しています。
最大値が5と言われている壁倍率(耐力壁の強さ)で6~10倍という高い耐震性を実現し、一般的な2×4工法よりも壁の耐力を1.5倍にアップさせることができます。
ハイサーキュレートシステム
三菱地所ホームで独自の技術「ハイサーキュレートシステム」では、断熱層のはたらきによって外と室内との熱の出入りを遮るだけでなく、外壁の壁体内に通気層を設け、屋根や壁に籠った熱や湿気を効果的に排出します。
この断熱層と通気層のダブルガードの効果によって、一般的な断熱システムに比べて真夏の室温を約6℃抑えることを実現しました。外気温に左右されにくい室内環境にすることで冷暖房効率を高め、電気代削減や省エネに繋がります。
三菱地所ホームの外壁の特徴
三菱地所ホームでの外壁の標準仕様は塗り壁のコテ塗り仕上げです。
塗り壁とは土やセメント、モルタルなどの素材を何層かに塗って仕上げた外壁で、仕上げに職人さんが左官鏝(さかんごて)という工具を用いて一つ一つ手作業で模様付けを行います。手仕事ならではの唯一無二の仕上がりが特徴で、意匠性が高く個性を出したい方にはおすすめの仕上げ方法です。
また、オプションでサイディングボードやタイルを選択することも可能です。
セメントボード「デラクリート」で塗り壁の天敵、ひび割れを防ぐ
通常、塗り壁の下地材には石膏ボードなどの伸縮性がないものが多いため、「ひび割れしやすい」というのが塗り壁の大きなデメリットでした。
そこで三菱地所ホームでは下地材にセメントボードの「デラクリート」を採用。セメントで固めたボードでありながらしなやかに曲がる性質を持っているため、ひび割れしにくいのが最大の特徴です。
また、下地材の目地部分(繋ぎ目)は振動や衝撃を受けた際に力が集中して大きなクラックが発生しやすい箇所ですが、セメントボード「デラクリート」は優れた衝撃吸収性を持っているため、力を分散してセメントボード全体に細かなクラックが発生するように振動を抑制することが可能です。(細かなクラックは塗装で埋めることが出来ます)
さらに不燃材料をはじめとして、防火構造、準耐火構造などの国土交通省の認定を取得しており、非常に耐久性に優れた内・外壁下地材なのです。
等圧二重防水構造で優れた防水性を発揮!
木造住宅の外壁においては、雨水や湿気の浸入や、それらによる内部結露を防ぐために外装材と下地の間に通気層が設けられています。
もちろん下地の上には透湿防水シートを貼り付けますが、この隙間があることで外から雨水が浸入した際にまず通気層に水分が流れ落ちていくため、防水シートのみの防水構造より一層、内部に影響を与えにくくなります。
塗り壁(モルタル外壁)のメンテナンス注意点
通気工法かどうかでメンテナンス頻度が変わる
外壁通気工法とは、外壁の外装材と下地の間に連続した通気層を設ける構造方式です。壁内に隙間を作ることで内部に溜まった湿気を外へ逃がし、内部結露やそれに伴う凍害などの発生を防ぎます。
通気工法でない外壁は湿気の逃げ道が無く、水分が溜まって塗膜や外壁材が劣化しやすい傾向にあります。通気層の有無によって耐用年数は約10年ほど変わると言われており、もちろんメンテナンス頻度もそれによって変わってきます。
通気工法でない外壁の場合は一般的なメンテナンス頻度よりもこまめにメンテナンスを行ったり、より一層外壁の劣化に注意しなければなりません。
この工法は平成12年4月から義務化されており、これ以前に建てた住宅の場合は一度点検などをして通気工法の有無を確認しておくと良いかもしれません。
ちなみに三菱地所ホームではセメントボードと下地の間にしっかりと通気層が確保されています。これは通気性だけでなく、二重防水の効果も果しています。
ひび割れに注意
三菱地所ホームのモルタル塗り壁は伸縮性のある下地材を採用した「セメントボード外装システム」によって、ひび割れしにくいという性質を持っています。しかし、経年劣化や温度変化などによる乾燥伸縮によってどうしてもひび割れは発生してしまいます。
モルタル壁のひび割れは「ヘアークラック」「構造クラック」の2種類に大きく分かれています。ヘアークラックは幅が細くて浅いひび割れのことで、メンテナンスの緊急性はそこまで高くなく、またメンテナンス時にはコーキング材を使わずとも塗装で隙間を埋めることが出来ます。(状態によってはパテや樹脂を使用する場合もあります)
構造クラックとは幅0.3ミリ以上、深さが4㎜以上のクラックのことを指します。主に柱や梁の近くで見られやすく、隙間が大きいので雨水の侵入口となり内部腐食や劣化を引き起こしてしまう可能性があります。
構造クラックが外壁の各所で見られた場合は早めにメンテナンスを行わなければいけません。
また、微細なヘアークラックなどはDIYで補修する方もいらっしゃいますが、実際は中までしっかりと隙間が埋められていなかったり、跡が汚く残ってしまう可能性もありますので、業者に依頼するのがおすすめです。
塗料を吸い込む性質がある
モルタル外壁は「塗料を吸い込む」という傾向があるため、吸い込みが完全に収まるまで下塗り塗料を通常よりも多く塗装する必要があります。
もし吸い込みが収まる前に次の工程に進んでしまうと下塗り塗料の効果が十分に発揮できず塗料の密着性が下がり、早期に塗膜が剝がれるなど施工不良に繋がってしまいます。
よって塗装メンテナンスの際には下塗りを2回以上行うためその分塗料も多く消費するのですが、モルタル外壁の性質に関して知識の無い業者の場合、多めに使用するということを知らずに施工の途中で塗料が不足してしまう可能性があります。
塗料が足りなくなってしまうと発注のために追加料金を請求されトラブルに繋がったり、悪質な業者の場合は塗料の量を間に合わせるために規定の希釈率(塗料を薄めるための水やシンナーの分量)よりも薄めて塗装し、それが後に施工不良に繋がるケースなどもあります。
このような事態を防ぐために、モルタル外壁や塗料の吸い込みに関する知識がきちんと備わっている業者に依頼するようにしましょう。見積り提案時にあらかじめ下塗りを多めに行う可能性があることを説明してくれる業者などが安心です。
定期的にメンテナンスを行おう
実際の劣化状況や気候・立地環境などによっても異なりますが、モルタル外壁の塗装メンテナンスは基本的に10年〜15年ごとに行うことが推奨されています。
三菱地所ホームのモルタル塗り壁は下地材の耐久性が高いので通常のモルタル壁よりはひび割れしにくい構造となっていますが、ひび割れが起こる可能性が0という訳ではありません。
そしてひび割れだけでなく、塗膜の剥がれや色褪せ、雨だれ汚れなどの劣化症状は10年前後で現れてきます。
この劣化症状が見られ始めた段階でメンテナンスを行わずに放置していると、後に塗装メンテナンスでは補修しきれないほどの劣化症状に繋がってしまう可能性があります。無駄な出費を避けるためにも、定期的にメンテナンスを行いましょう。
三菱地所ホームの屋根の特徴
三菱地所ホームの屋根の標準仕様は、ケイミューから販売されているスレート屋根の【コロニアルグラッサ】です。
コロニアルグラッサは最表面に無機系塗料による「グラッサコート」というトップコート塗装が施されており、石やガラスなどの無機物を主体とした無機系塗料で形成する塗膜のため、
紫外線による色褪せや劣化を抑制するだけでなく、塗膜が硬いためひび割れしにくいという性質を持っています。
コロニアルグラッサのメンテナンスの注意点
コロニアルグラッサの耐用年数は約30年と言われており、スレート屋根の中ではかなり長寿命です。
しかし、グラッサコートの効果によって従来のスレート屋根よりも耐久性は高いと考えられますが、実はコロニアルグラッサの販売が開始されたのは2006年のため、現時点で実際に30年持つかは分からないというのが事実です。
そのため、30年という耐用年数はあくまで参考程度に考えておかなければなりません。どんなに耐久性に優れた塗装を施しても、屋根材はスレート屋根であるため欠けや剝がれなどの劣化がどうしても表れてきてしまいます。
長持ちさせたいのであれば、10年~15年の間で一度状況に応じたメンテナンスを挟むのがオススメです。
メンテナンスを怠っていると、本来塗装メンテナンスで可能だったものが放置したことによって劣化が進行してしまい、気が付いた頃にはカバー工法や葺き替え工法でないと施工できなくなってしまった、といったケースもあるでしょう。
塗装と屋根改修工事(カバー工法や葺き替え工法)では費用に大きな差がありますので、そういった部分でも定期的にメンテナンスを行うことは大切なのです。
メンテナンス方法は、塗装・屋根カバー工法・屋根葺き替え工法どれでも対応可能ですが、事前に知識の豊富な業者にしっかりと点検を行ってもらった上で、既存状態や立地環境などによって適切な施工方法をを見極めてもらうようにしましょう。
メンテナンスは結局どこに頼むのが良いの?
三菱地所ホームの建築構造、外壁・屋根の標準仕様のメンテナンス注意点について解説してきました。
三菱地所ホームの外壁はモルタル塗り壁でした。特殊な下地材を採用しているため耐久性に優れていますが、全くひび割れが発生しなくなる訳ではないため、定期的にメンテナンスを行って補修していくことが重要です。
そして、メンテナンスを依頼する際には知識が豊富な業者に依頼しなければ、施工不良を起こすリスクを伴うこともあります。
確かな技術力を備えた信頼出来る業者を選ぶところから工事は始まります。メンテナンスをしてくれる業者選びというのは本当に重要なものなのです。
ハウスメーカーと弊社のような塗装屋のそれぞれのメリット・デメリットをまとめました。自分の希望に合うのはどちらなのか、業者を決める参考になればと思います!
ハウスメーカーのメリット・デメリット
ハウスメーカーに依頼する最大のメリットは何と言っても「家を建ててもらったところに依頼をする安心感」です。
信頼度やブランド力も含めて一番安心できるでしょうし、改めて業者を探す手間も省けます。
また、メーカーによっては延長保証を設けているところもありますので、工期が長引いても安心です。
デメリットとしては、施工を下請け業者に依頼するため、中間マージンが発生するぶん、他より費用がかなり高額な点です。
場合によってはさらその下に塗装会社が入って『孫請け』となることもあり、施工は別会社に依頼するため、ハウスメーカー自身の担当者は塗料や基材の知識が浅いこともよくあります。
外装工事で最も大切なことは、
『下地処理の技術力』と『塗料と基材の相性に関する知識』です。
下地処理がしっかりできていないと、どんなに良い塗料を使用していてもわずか数年で塗膜が剝がれてしまい、また塗装をする羽目になってしまいます。
そしてこのような事例・ご相談は比較的多いというのが現状です。
そして、塗料と基材(外壁材や屋根材)の相性の知識があまりない業者の場合、専用の下塗り塗料を使用しなければいけない場面で一般的な下塗り塗料での塗替えで施工されることもあります。
先述しましたが、この知識が不足している業者に依頼してしまうと施工不良の原因に繋がります。
シャインの特徴
弊社シャインはとにかく『豊富な知識による質の高い施工』を大切にしています。
有資格者による確かな診断力を武器に、お客様に最も合った適切な施工を提案させていただきます。
さらに、知識をアップデートしていくために、最新の建材や施工方法などの研修を定期的に実施し、製品に関しては自社でしっかりと実験をしているので、カタログだけでは分からない情報をお伝えすることができるというメリットがあります。
ただ、品質重視のため施工期間が通常よりも長くなってしまうことがありますので、工事内容にもよりますが、短期間での施工を希望している場合には少しデメリットになってしまうかもしれません。
最後に
今回は、三菱地所ホームの標準仕様と、三菱地所ホームならではの特徴やメンテナンスでの注意点などをご紹介させていただきました。
三菱地所ホームの標準仕様はモルタル塗り壁と高耐久コーティングを施したスレート屋根でした。
共に外装材自体の耐久性が高い訳ではないため、塗膜の劣化を見逃さず、また劣化を放置せずに補修や定期的なメンテナンスを行うことが長持ちの秘訣になります。
そして、外装メンテナンスの際はしっかりと現場を熟知した知識と技術のある業者に依頼することが成功のカギとなります。
三菱地所ホームにお住まいの方、これから三菱地所ホームでお家を建てる予定の方などの参考になれば幸いです!
シャインは流山市・柏市の屋根リフォーム・雨漏り専門店です
有資格者による確かな診断力を武器に、お客様に最も合った提案をさせていただきます。
そしてシャインは常時
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を行っております!
外壁塗装や屋根リフォームは、初心者の方にとっては不安な事も多いだろうと思います。
シャインでは、そんなお客様の疑問や不安に寄り添えるように、具体的で丁寧な説明・対応を心掛けております。
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