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これから太陽光パネルを設置しようと思っている方必読!太陽光パネルが設置されている屋根のリフォームについて【”屋根リフォーム業者の視点”から見た施工方法や注意点など】

2024.12.21 (Sat) 更新

みなさんこんにちは!

流山市・柏市の屋根リフォーム・雨漏り専門店のシャインです!

クリスマス前最後の土日ということで、この土日でクリスマス気分を満喫される方も多いのではないでしょうか?

本当に年末はあっという間に時間が過ぎていきますね…気が付いたら来年になっていそうです((+_+))

さて、本日のテーマは【太陽光パネルが設置されている屋根のリフォームについてについてです!

近年で急増中!太陽光パネル付きの屋根

近年、街中で太陽光パネル(ソーラーパネル)を設置している家を見かけることが多くなりました。

最近はオール電化を導入した住宅が増加しており、それに伴って太陽光パネルの普及が急速に進んでいます。また自給自足の発電目的以外にも、太陽光発電で発電された電気を電力会社へ売ることで収益を得るという投資目的で太陽光パネルを設置する方も増えています。

しかし、太陽光パネル自体の寿命は一般的に20~30年程度と言われていますが、屋根はその間も劣化し続けています。

太陽光パネルを設置する際には太陽光パネルのメーカーと話を進めるため、屋根の将来的なメンテナンスのことまで考えた方はそう多くはいらっしゃらないと思います。

いざ築年数が経過してメンテナンスの対象時期になってからはじめて「そういえばうちの家は太陽光パネルが付いているけど屋根のリフォームって出来るんだっけ…?」と考え始めるケースが多いでしょう。

今回のブログでは、太陽光パネルの付いている屋根をリフォームする際のポイントや手順、注意点などの他に”屋根リフォーム業者の視点”から見た「太陽光パネルを設置する前に知っておくべきこと」なども一緒に解説していきます。

太陽光パネルが付いた屋根はどのようにリフォームするの?

まず、「太陽光パネルの付いた屋根をリフォームすることは可能なのか?」という疑問ですが、

結論から申し上げますともちろん「可能」です。

むしろパネルがあることで通常の屋根よりも劣化しやすい箇所もあるため、定期的にメンテナンスを行わなければいけません。

メンテナンス方法は塗装カバー工法に大きく分けられますが、築年数や屋根の劣化状況によって適切な施工方法は変わるため、専門家に点検を依頼してきちんと見極めてもらうと良いでしょう。

下記にて、それぞれのメンテナンス方法について詳しく解説していきます。▽

リフォーム手段その1.塗装

太陽光パネルが付いている屋根の塗装方法は、

■太陽光パネルを外して全面的に塗装を行う方法
■太陽光パネルを設置したままの状態でパネルが無い部分のみ塗装を行う方法

の2パターンに分けられます。

太陽光パネルが付いている屋根のリフォームは必ずパネルを外さないといけないわけではありません。

屋根材が劣化する大きな要因は「紫外線」で、紫外線を長期的に浴びることで塗膜が劣化し、屋根の防水機能が低下して劣化が進行していきます。

しかし、太陽光パネルを設置している部分にはほとんど紫外線が当たりません。よって経年劣化がしにくく、太陽光パネルを外さずにそのまま周りだけ塗装することも可能なのです。

太陽光パネルを設置したままの状態で塗装を行うと、脱着の工程が無いためその分費用が安くなります。

そしてさらに太陽光パネルが設置されていることで塗装面積が少なくなるため、費用を最小限に抑えることができるという点が特徴です。

築10年前後の場合は太陽光パネルも寿命がまだの場合が多いため、費用面だけでなくパネル自体の保証期間などのことも考えると、なるべくパネルの脱着を行わないメンテナンスをする方がおすすめです。

塗装も築10年前後であれば特に経年劣化の少ないパネル下は塗り直す必要性もあまりありません。

しかし、屋根材が既に雨漏りしていたり、築15年以上経っている場合はパネルを外して全面的に塗装を行うのが望ましいです。

屋根材の劣化状態によっては塗装ではなくカバー工法や葺き替えが適していることもありますので、事前に専門家に点検をしてもらい適切な施工方法を提案してもらった上で判断するようにしましょう。

ちなみに、全面塗装することで耐久性の向上が見込まれるとも言われていますが、実際、塗装はほとんどが美観の向上がメインであることが多く、耐久性のことを考慮したメンテナンスを行いたい場合はカバーや葺き替えなどの改修工事が圧倒的にオススメです。

また、太陽光パネルの寿命と屋根塗装のタイミングを合わせるのはおすすめしません。

屋根材が陶器瓦など圧倒的な耐用年数を持つ建材である場合を除いて、基本的には太陽光パネルの寿命(20年前後)よりも屋根材の方が劣化しやすいため、先延ばしにしている間に先に屋根材が劣化して雨漏りなどを引き起こしてしまう可能性があります。

上記でも解説したようにパネルの脱着をしなくても塗装できるケースもありますので、屋根材の寿命を優先的に考えたタイミングでメンテナンスを行いましょう。

塗装メンテナンスを行う際の注意点

施工中の破損リスクも伴うので注意、丁寧に扱ってくれる業者を選ぼう

太陽光パネルを設置したまま塗装を行う場合、作業中に太陽光パネルを誤って破損させてしまう可能性があります。

さらに、そのような工事中の取り扱いミスによってパネルが破損した場合は多くの太陽光パネルメーカーでは保証の対象外となってしまいます。

このリスクを避けるためにも、太陽光パネルの扱いについて注意点などをよく理解している業者に依頼するようにしましょう。過去に多くの太陽光パネル付きの屋根の施工経験がある業者だと安心です。

施工業者によっては自社の独自保証で破損を保証してくれるケースもありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。

高圧洗浄時の注意点

屋根塗装の前に行う高圧洗浄に使用する水は水道水で、水道水にはカルキが含まれています。

カルキが含まれている水で太陽光パネルを洗浄するとパネルの性能が低下する恐れがありますので、作業前にはビニール養生をしっかりと行い、高圧洗浄の水がかからないようにすることが大切です。

リフォーム手段その2. カバー工法

太陽光パネルの下は日の光が当たらないため雨が降ると乾きにくく、常に湿気を含んでいる状態になっています。

そのため、築15~20年近く経っている住宅で一度も太陽光パネルを外した事が無い場合は高確率でパネル下の屋根材が傷んでいる可能性があり、そこから雨漏りが発生する危険性もあります。

劣化が進行している屋根材に塗装を施しても今後の耐久性にはあまり効果がありませんので、カバー工法によるリフォームを行うのがおすすめです。既に雨漏りが発生している屋根も同様です。

脱着の手順(京セラ「サムライ」)

弊社で以前に行った太陽光パネルの脱着を伴うカバー工法の事例をご紹介します。

こちらのお宅は施工時は築20年で、初期のノンアスベスト屋根の上に京セラ製の太陽光パネル「サムライ」が設置されていました。

初期のノンアスベスト屋根は元々耐久性が低いもので塗装メンテナンスは向いていません。割れもかなり進行している状態であったため、金属屋根の「ディプロマットスター」にてカバー工法を行い、その際に太陽光パネルも一旦取り外して、雨漏りしにくい施工方法で再度設置をしました。

このように、既存屋根材の耐久性や性質によっても塗装ではなくカバー工法(葺き替え工法)を提案することもあります。

1.発電モニターの確認

まず、室内にある発電モニターを確認して、太陽光パネルが正常に動いているかを確認します。

この時点で晴天なのに数値が0になるなどの異常がある場合はパネル自体の不具合であるため、太陽光パネルのメーカー保証で対応できることが多いです。

2.パネルの取り外し

太陽光パネルをパネル→架台→金具の順で取り外していきます。

こちらのお宅の太陽光パネルは屋根に穴を開けて金具を取り付ける施工方法で設置されていましたが、穴の隙間から雨漏りを引き起こす可能性があるため、あまりおすすめできません。

上記は金具を取り付ける箇所の下に敷くベースプレートですが、数箇所に穴が開いており、ここから雨水が浸入してしまうのです。

これらの穴はしっかりとコーキング等で防水処理を行っておきます。

取り外したパネルは基本的に敷地内での保管となりますが、現場が狭小の場合はパネルの一時預かりも可能ですので安心してご相談下さい。

3.屋根カバー施工

パネルや金具を全て取り外したら、屋根カバー施工を行っていきます。

★カバー工法の詳しい手順についてはこちらをご覧ください!▽

4.太陽光パネルの再設置

シャインでは太陽光パネルの再設置時には基本的に【キャッチ工法】と呼ばれる施工方法での設置をご提案させていただいています。

キャッチ工法は、専用のキャッチ金具と呼ばれる固定金具を屋根材に挟んでボルトで固定し、その上から架台→パネルの順で設置していく工法です。

屋根に穴を開けずに設置することが可能で、金属屋根への太陽光パネルの設置方法としては一般的な工法です。

5.電圧の確認

太陽光パネルの設置完了後、適切な電圧が正常に流れているかの確認を行います。

6.完成

太陽光パネルは脱着すると保証から外れるって本当?

塗装と違ってカバー工法でリフォームを行う際には、太陽光パネルの脱着は必須です。

しかし、ネット上の記事で「太陽光パネルの脱着を行うと保証が切れてしまう」という内容を目にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

この「保証が切れる」の詳しい内容を解説していきます。

太陽光パネルのメーカーが提供している主な保証には、

パネルに発生した不具合に対する「製品保証」と、太陽光パネルが一定期間で規定の発電量を継続的に維持することを保証する「出力保証」がありますが、

製品保証はシステムの不具合などが起きた際には適用されますが、屋根リフォームの際の脱着作業によって発生した不具合には適用されません。

よって、万が一脱着作業時に不具合が生じた場合、出力保証は継続されるものの、製品保証はその時点で切れてしまうのです。

では、脱着作業時に起きた不具合は誰も保証してくれずに自費負担になるのか…?というと、そうではありません。

その場合は、施工業者が提供する「施工保証」が適用されます。すると、万が一の場合には施工店が対応して費用や損害を補償してくれるのです。

施工業者が提供する施工保証の種類には、一般的には以下のようなものがあります。

この内容は業者によって異なるので、依頼しようとしている施工業者に事前に確認してみるのが良いでしょう。

また、施工業者を選ぶ際は、設置している太陽光パネルのメーカー施工のIDを持っている施工店に依頼することが必須です。

太陽光パネルの脱着費用…正直高い!どうすればいい?

太陽光パネルがある家は無い家に比べるとリフォーム費用が格段に上がります。

プラス分の費用のほとんどは脱着作業時にかかる費用ですが、パネルの脱着作業だけで以下の費用がプラスされます。▽

●パネルの取り外し費用
●取り外したパネルの保管費用
●パネルの取り付け費用
●専用の架台や金具の費用+その取り付け費用

太陽光パネルを設置することを検討し始めた際に、「初期費用の回収がきちんと出来るのか」という点を最も気にされた方が多いのではないでしょうか。

しかし、このように脱着費用の出費を考慮すると、太陽光パネル設置時に想定した初期投資の回収計画は狂ってしまいます。

この事実に関しては太陽光パネルのメーカーは教えてくれないため知らない人が多いです。これから太陽光パネルを設置したいと思っている方は頭に入れておくようにしてください。

そして、これから太陽光パネルの設置を検討している場合は、カバー工法を太陽光パネルの設置と同時のタイミングでやるのがおすすめです。

カバー工法の耐用年数はおよそ20~30年で、太陽光パネルとほぼ同じです。またカバー工法では耐久性の高い金属屋根を使用するためメンテナンス性が高く、耐用年数になるまでは全面的な補修を行う必要はあまりありません。よって、太陽光パネルを脱着する可能性もぐんと下がるわけです。

カバー工法+太陽光パネルの設置となると初期費用は正直高額になると考えられますが、この先何十年と長い目で考えたとき、太陽光パネル初期投資の回収計画屋根リフォームのトータルコストをどちらも考慮すると、最もおすすめな方法と言えます。

シャインは流山市・柏市の屋根リフォーム・雨漏り専門店です

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