なぜ塗り替えが必要なの?【昔の家・今の家との違い~屋根・外壁編~】
2025.09.26 (Fri) 更新
みなさんこんにちは!
もう9月も後半ですね!真夏日から気温は下がり過ごしやすくなりました。
皆さま、先週の『沸騰ワード10』ご覧になりましたか?伝説の家政婦・志麻さんの古民家改装について図書館がついに完成しましたね!木のぬくもりがあるとても素敵な図書館でした。
さて、本日のテーマは先週に引き続き【昔と今、なぜ塗り替えが必要なの?屋根・外壁編】についてです!
目次
- 昔と今でどう違う?屋根や外壁リフォームの進化を徹底解説!
- 昔と今の家の屋根・外壁の特徴
- 昔の家の屋根は「長い軒」と「重い瓦」
- 現代の家の屋根は「軽量」と「デザイン性」
- 昔と今では軒の長さが違う!軒の長さで外壁に影響が?
- 昔の家の軒は「長い」のが当たり前
- 軒は雨から家を守る、最強のバリア
- 夏の厳しい日差しを遮る「ひさし」
- 今の家は軒が「短い」または「ほとんどない」
- 敷地の有効活用、コスト削減
- 高気密・高断熱性能の向上
- 軒が短い住宅の最大の懸念は「雨漏りリスク」
- 昔より現代の住宅は外壁の劣化が早い!?
- 昔の家の外壁は「自然素材」と「呼吸する壁」
- 現代の家の外壁は「手で塗る壁」から「貼る壁」
- 現代の外壁「サイディング」の最大の弱点「シーリング」
- シーリングのメンテナンスに伴い塗装による塗り替えで性能・資産価値向上へ
- 屋根や外壁リフォームの進化は「直す」から「快適」へ
- シャインは流山市・柏市の屋根リフォーム・雨漏り専門店です
昔と今でどう違う?屋根や外壁リフォームの進化を徹底解説!
昔の屋根と外壁は、自然素材を使い、職人の手で時間をかけて作られていました。それは、地域の風土に合った「呼吸する家」としての美しさがありました。
今の屋根と外壁は、科学の力で進化し、軽さ、断熱性、そして環境性能を徹底的に追求しています。家を「高性能な快適空間」へと変える役割を担っているのです。
家の「顔」である屋根と外壁の進化について詳しく解説していきます!
昔と今の家の屋根・外壁の特徴
昔の家の屋根は「長い軒」と「重い瓦」
昔の日本家屋といえば、深い軒(のき)と瓦(粘土瓦)屋根が特徴的でした。
軒を長く出すことで、夏の強い日差しを遮り、雨から外壁を守る役割を果たしていました。
また、瓦の原材料は天然素材からなる自然の粘土であるため、自然環境の影響を受けにくく、紫外線や温度変化に左右されず、耐久性に優れており50年以上持つと言われています。
多くの瓦屋根は「土葺き」とよばれる(土を屋根に敷き詰めて瓦を固定する施工方法)が採用されており、屋根の重量がかなり重くなり屋根が重いと建物の重量が大きくなり地震の揺れによって建物に負担がかかりやすくなってしまいます。その耐震性の不安によるデメリットもありました。
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現代の家の屋根は「軽量」と「デザイン性」
現代の住宅では、ライフスタイルや建築基準法の改正により、軽量化されコストパフォーマンスに優れたスレート屋根が主流です。スレート屋根は瓦屋根の約3分の1程度の重さと非常に軽量となり、土葺きから土を使用せず「防水シート+屋根材」へと進化し建物にかかる負担を抑え耐震性能が向上しました。
また、スレートの原材料はセメントをベースに形成された屋根材ですので防水性がないため、塗装を施すことによってスレート表面を保護し塗膜が形成され、雨水を弾き、紫外線の影響を低減します。スレート屋根は様々なデザインや色が豊富にあり、どんな雰囲気の家にも合うデザインなため、洋風・和風どちらの家にも馴染むことができます。
しかし、昔の瓦と比べるとスレートは薄く軽量になったことからひび割れが起こりやすく耐用年数も短い傾向があります。
屋根は直に紫外線や雨風の影響を受けるため、どうしても塗装で仕上げる屋根材の場合はどんなに高性能な塗料であっても10年程度でひび割れや塗膜劣化などが少しずつ表れてしまうのが現実です。
瓦屋根に比べ耐用年数が短い分、定期的な塗装メンテナンスが必要という点には注意が必要です。
現在ではより軽量な金属屋根材が注目されており、耐震性の不安から瓦屋根を葺き替えする際はガルバリウム鋼板製の屋根材をおすすめします!
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アスベストの有無に要注意!状況に応じた定期的なメンテナンスで長持ちする【スレート屋根】について徹底解説!
現在屋根材シェア率ナンバーワン!高耐久且つ軽量で耐震性に優れた屋根材【金属屋根(ガルバリウム鋼板)】について徹底解説!
★屋根葺き替え工事ついて詳しくはスタッフブログをご覧ください!▽
昔と今では軒の長さが違う!軒の長さで外壁に影響が?
軒(のき)とは、屋根が外壁よりも外側にせり出している部分のこと。建物を真上から見たときに、屋根が壁よりも大きく広がっている部分を指します。
昔の日本家屋や昭和の住宅は、軒を深く出す設計が一般的でしたが現代の住宅では軒の出が短い、または軒がゼロの住宅が増えています。
昔の家の軒は「長い」のが当たり前
軒は雨から家を守る、最強のバリア
日本の家づくりにおいて、最も重要な課題の一つが「いかに雨から家を守るか」でした。軒が長いことは、この課題を解決する上で非常に大きな役割を果たします。
軒が長ければ長いほど、雨が降ったときに外壁に直接当たるのを防いでくれます。外壁に雨が当たり続けると、塗料が剥がれたり、モルタルやサイディングの劣化が進んだり、ひび割れから内部に水が浸入するリスクが高まります。軒は、家の寿命を縮める「雨」という最大の敵から外壁を守る、天然のバリアなのです。
また、窓から雨水が吹き込むのを防いだり、基礎部分(家の土台)が雨で濡れるのを防ぐ効果もあります。基礎の湿気は、シロアリの発生や土台の腐食につながるため、軒は家の構造全体を守る上で非常に重要な役割を担っていました。
夏の厳しい日差しを遮る「ひさし」
軒が持つもう一つの大きな役割は、日本の厳しい夏を快適に過ごすための「ひさし」です。
日本の夏は高温多湿。太陽の高度が高い夏の日差しは、長い軒がまるで帽子のツバのように遮ってくれました。これにより、直射日光が室内に差し込むのを防ぎ、冷房技術がなかった時代から、涼しく過ごすための省エネ効果を発揮していました。
逆に、太陽の位置が低い冬は、温かい日差しを奥まで取り込むことができます。この日射コントロールこそが、伝統的な家づくりの知恵でした。
つまり、長い軒は「家全体を守る“傘”の役割」を果たしています。
昔の家が長持ちしたのは、この「軒の長さ」のおかげでもあるのです。
今の家は軒が「短い」または「ほとんどない」
敷地の有効活用、コスト削減
都市部の狭小地では、軒を長く出すと、敷地境界線や隣地との距離を確保できなくなる場合があります。軒を短くすることで、建物を敷地いっぱいまで建てられ、居住スペースを最大化できるメリットがあり、屋根材や下地材、軒天(軒の裏側の板)などのコストも抑えられ、建築費用を削減できるという側面もあります。また、屋根の総重量が軽くなり、建物の耐震性にも有利になるとされています。
高気密・高断熱性能の向上
現代の家は、壁や窓の断熱性能が格段に向上しています。昔のように軒で熱を遮らなくても、高性能な断熱材で室内の快適さを保てるようになった、という背景もあります。
軒が短い住宅の最大の懸念は「雨漏りリスク」
軒が短いことで、デザインやコストの面ではメリットがありますが、一方で注意すべきデメリットも存在します。
昔の軒が長かった理由でもお伝えしましたが、軒は雨や紫外線から外壁を守る重要な役割を担っています。軒が短いと、雨風が直接外壁に当たりやすくなるため、外壁の塗装やシーリング(目地部)の劣化が早まります。
これにより、外壁のひび割れや塗膜剥がれが起こりやすくなり、そこから雨水が浸入して雨漏りのリスクが高まる可能性があります。
特に片流れ屋根の軒ゼロ住宅は、雨漏りリスクが高い傾向があるため注意が必要です!
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昔より現代の住宅は外壁の劣化が早い!?
現代の住宅は、軒が短いことで外壁の劣化が早く進む可能性があるため、昔以上に定期的なメンテナンスが重要となります。
昔の家の外壁は「自然素材」と「呼吸する壁」
昔ながらの日本家屋では、土壁や漆喰といった塗り壁により壁に厚みがありまた、自然素材を活かし日本の気候(高温多湿)に適した「呼吸する壁」が主流でした。軒の長さから外壁を守り、雨が当たっても土壁が雨水を吸い、また通気性の良さから湿気がこもりにくいため乾きやすく、こまめに漆喰を塗り直したり補修を行うことで長持ちしていました。
現代の家の外壁は「手で塗る壁」から「貼る壁」
昭和中期から1990年頃までモルタル壁が主流となり、それ以降は工場で大量生産でき、施工が簡単な「窯業系サイディング」が登場し、コスト・工期・耐震性の面で優れていたため、徐々に主流が移行しましたが、注文住宅やデザイン重視の住宅で根強い人気があり今もモルタル壁は採用されています。
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現代の外壁「サイディング」の最大の弱点「シーリング」
現代の住宅の最も採用されているのが、工場生産された板状のサイディングボードです。デザイン性、施工性、初期費用に優れていますが、これが「劣化が早い」と感じられる原因でもあります。
サイディングボードはパネル状になっているため、必ずパネルとパネルの間に「継ぎ目(目地)」ができます。この継ぎ目を埋めているのが、ゴム状の防水材「シーリング材(コーキング)」です。
劣化が早い要因がこのシーリングでサイディングの弱点なのです。
一般的なシーリング材の寿命は約10年程度です。紫外線や建物の動きで硬くなり、ひび割れや剥離を起こします。シーリングが劣化すると、その隙間から雨水が壁の内部へ直接浸入し、雨漏りや内部の構造材の腐食に繋がります。
昔の塗り壁に比べて、現代のサイディング壁は、この「シーリング」のメンテナンス(打ち替え)が不可欠となり、家全体の外壁メンテナンスを早く感じる傾向があるのです。
★シーリングついて詳しくはスタッフブログをご覧ください!▽
外壁目地の補修【ガスケット・シーリング(コーキング)について詳しく解説】
シーリングのメンテナンスに伴い塗装による塗り替えで性能・資産価値向上へ
昔も今もメンテナンスの重要性は共通していますが、現代の屋根・外壁は「昔より劣化が早い」というよりは、「メンテナンスすべきポイントが変わった」と捉えるのが正確です。
シーリングは外壁より寿命が短いため現代住宅の塗り替え・メンテナンス周期の目安となっています。
つまり、シーリングの防水機能が切れる前に手を打つこと、これが家を長持ちさせるポイントであり性能維持、資産価値向上へと繋がります。
シャインでは、これまで数多くの屋根リフォーム・外壁塗装・雨漏り修繕を行ってきました。
施工前と施工後の写真を見比べると、見た目の美しさはもちろん「どんな工事をしたのか」具体的にイメージできます。
屋根や外壁リフォームの進化は「直す」から「快適」へ
現代の住宅は、軽量化・デザイン性・高機能化を果たしましたが、その反面、定期的なメンテナンスを前提とした屋根材や外壁材が使われています。
大切なのは、昔の家のように「ひび割れたら補修」ではなく、「性能維持のための定期的なメンテナンス」を意識することが重要です。
シャインは流山市・柏市の屋根リフォーム・雨漏り専門店です
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