耐久性抜群でメンテナンスは不要とよく聞くけど…実際どうなの?!古くから日本に伝わる伝統的な屋根材【瓦屋根】について徹底解説!
2024.11.02 (Sat) 更新
みなさんこんにちは!
3連休初日ですが、流山の方はあいにくの雨ですね…明日以降は晴れるらしいので、今日はお家でゆっくりして明日から沢山行動するのも良いかもしれません!そして11月は3連休が2回もあってなんだかうれしいです(#^^#)
さて、本日のテーマは【瓦屋根】についてです!
目次
瓦屋根とは?
瓦屋根とは古くから日本に伝わる伝統的な屋根材で、寺院や歴史的な建築物にもよく使われ、日本建築の象徴として、昔も今も欠かせない存在です。
瓦屋根と聞くとなんとなく皆さんが思い浮かべるイメージの屋根は同じな気がしますが、実はひとえに「瓦屋根」と言っても種類や形は豊富で、粘土を練り合わせて焼き上げた主流な瓦屋根の他にもセメントなどで作られるものもあり、瓦屋根に見えないような形の屋根材も流通しています。
そして種類によってメンテナンス方法や注意点も異なりますので、自分の住宅の屋根材がどの種類の瓦屋根なのか、一緒に確認していきましょう!▽
和瓦と洋瓦
まず、瓦屋根は大きく【和瓦】と【洋瓦】に分けられます。大きな違いは見た目の印象で、
和瓦は古くから日本の家屋で使用されている伝統的な瓦屋根であり、色合いのバリエーションが少なく重厚感のある印象を与えます。
洋瓦は欧米を中心に使われている瓦屋根で、温かみのある色合いと丸みを帯びた形状がおしゃれで個性的です。
日本瓦は「粘土瓦」、洋瓦は「粘土瓦」と「セメント瓦」を展開しています。
瓦屋根の種類
粘土瓦
粘土瓦は、名前の通り粘土を原材料としている屋根材です。
表面の仕上げや製造方法によって【陶器瓦】【いぶし瓦】【素焼瓦】の3種類に分けられます。
陶器瓦
陶器瓦は粘土瓦の中でも最も一般的な屋根材です。「瓦屋根」と聞いて陶器瓦を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
粘土を瓦の形に形成した後、釉薬(ゆうやく)という薬剤を塗ってから超高温の窯で焼き固めて生成します。
釉薬とは「うわぐすり」とも呼ばれ、陶磁器などの焼き物の表面に塗られる薬品です。焼き固めることでガラス質となり、表面にガラス層を作り出します。
陶器瓦はこのガラス層によって表面に艶が出るだけでなく、防汚性、防水性、色褪せ防止などに対して優れた効果を発揮します。
釉薬によって着色するので無塗装であり、また色褪せしないことから塗り替えなども不要なため、メンテナンス性にも長けています。
いぶし瓦
粘土瓦の中では10%ほどの割合を占める屋根材で、寺院の屋根に使用されることなどが多い瓦です。
粘土を釉薬をかけない状態で焼き固めたあと、空気を完全に遮断した状態で蒸し焼きにします。この工程を「燻化(くんか)」と言い、これによって瓦表面に炭素膜を形成させ、「いぶし銀」と呼ばれる艶の無い濃い灰色に仕上がります。
瓦の個体差や経年劣化によって色褪せやムラが生じますが、日本の和風建築ならではの風合いの一部として、これも趣として楽しむことが出来ます。
素焼瓦
温かみのあるオレンジやテラコッタの色合いが印象的な屋根材で、日本では沖縄の住宅でよく見られます。
釉薬をかけずにそのまま焼き固めているため粘土の土の色合いそのままの仕上がりとなります。
洋風の建物にも馴染みやすく、温かでナチュラルな仕上がりになります。
セメント瓦
セメント瓦とは名前の通りセメントを主成分とした屋根材です。
セメントに川砂を混ぜたものに高圧プレスをかけて瓦の形に固めるため「プレスセメント瓦」とも呼ばれており、セメント瓦=プレスセメント瓦と捉えて良いでしょう。
焼き固める工程が無いことから製造がしやすく安価であったため、70年代~90年代の高度経済成長期に多くの住宅で普及しました。
しかし時代が進むにつれて、陶器瓦がもっと安価に取り入れられるようになったことや、より耐水性や耐久性に優れたガルバリウム鋼板の屋根材などが流通するようになり、現在は販売を終了しています。
モニエル瓦
セメント瓦とモニエル瓦は基本的な成分において大きな違いが無いため、まとめてセメント瓦と呼ぶ人が多いです。
モニエル瓦とはセメントに砂利を混ぜたコンクリートを主原料とした屋根材で、「乾式コンクリート瓦」とも呼ばれます。
新築時のモニエル瓦は着色スラリーと呼ばれる着色材の上からクリヤー塗装を施しています。この着色材の層を「スラリー層」と言うのですが、スラリー層は塗膜の密着性が悪いため、そのまま塗装すると塗膜が剝がれてしまいます。
そこで、モニエル瓦を塗装する際は必ず高圧洗浄と手作業で入念にスラリー層を取り除く必要があるのです。
因みにセメント瓦と見た目はほとんど同じですが、断面の処理が特殊なため、そこで見分けることが出来ます。(下画像参照)
瓦屋根の形
瓦屋根というと波打った独特の形を連想するかもしれません。この形のイメージが先行して瓦屋根は和風の家にしか合わないと思っている方も多いのではないでしょうか?
しかし、現在はスレート屋根などとほぼ変わらないような、どんな雰囲気のお家にも合う形の瓦屋根も沢山普及しているのです。
形の種類は大きく【J型】【F型】【S型】【M型】の4種類に分けられます。
J型
緩やかなカーブを描いた代表的な瓦の形です。
「JAPAN」の頭文字を取ってJ型と名付けられており、和瓦や日本瓦とも呼ばれています。
カーブ部分が冬場は空気を含んで保温性を発揮し、夏場は湿気を蒸発させて熱を放出するため、日本の気候風土に適した形です。
F型
平坦な形の瓦で、和洋を選ばずどんな雰囲気の家にも自然にマッチするデザインです。
F型という名前は「Flat(=平ら)」の頭文字を取っているという説と、フランス瓦を参考にしたことからきている説があります。
瓦屋根はその波打った形状から太陽光パネルが設置できないことがデメリットとして挙げられていましたが、近年ではその問題を解決した軽量のF型の瓦が普及しています。
S型
断面に緩いS字のカーブを描いている形の瓦です。
日本家屋よりも洋風の家にマッチし、温かみある色合いと相性が抜群です。
スペイン瓦を日本の風土に合わせて改良したもので、S型という名前は「Spanish」から来ています。
M型
凹凸が深くMのような形をしたデザインの洋風瓦です。
他の屋根材に比べて軽量な傾向があります。
瓦屋根のメリット・デメリット
メリット
耐久性が高い
瓦屋根のメリットは何といってもその耐久性の高さです。
粘土瓦の原材料は天然素材からなる自然の粘土であるため、いわゆる無機物です。無機物は自然環境の影響を受けにくく、紫外線や温度変化にも左右されることはありません。その耐久性の高さから、50年間はメンテナンスが不要と言われています。
さらに、釉薬によって着色している陶器瓦はそのガラスコーティングの効果によってさらに優れた耐久性を発揮します。ガラスコーティングは水や汚れを弾いて吸収しにくくするほか、表面を硬く覆って傷が付くのを防ぎます。
また、釉薬によって着色しているため最初から塗装がされていません。よってメンテナンスの際にも塗り替えは不要で、塗装メンテナンスにかかる費用も必要ありません。
今もなお歴史上の遺跡などから陶磁器が出土しているということを考えると、同じ製法で加工されている陶器瓦がどれだけ長持ちするか何となくイメージが付くのではないでしょうか。
部分補修が可能
瓦屋根は漆喰と呼ばれる材料によって固定する方法や木材に引っ掛けてビスや釘で固定する方法などがありますが、基本的に瓦は一枚ずつ取り外せるため、一部の瓦のみに割れや欠け等の劣化が生じた場合は部分補修を行うことが可能です。
部分補修は全面工事を行うよりも大幅に費用を抑えられるため、下地の状態が良好であり(防水シートや野地板に劣化がある場合はおすすめできません)、且つ取り外しが可能であれば出来る限り部分補修で施工することをおすすめします。
しかし、「防災瓦」と呼ばれる耐風性の高い屋根瓦は、土台と瓦が固定された上でさらに瓦同士もロックされているため、部分補修を簡単に行うことが出来ない可能性があります。
さらに2022年より新築住宅は瓦の全固定化が義務化されているため、全ての瓦が釘等で固定されています。状態や場所によっては瓦を取り外すことが出来ずに部分補修が出来ない場合もありますので、事前に専門家に確認してもらうようにしましょう。
断熱性に優れている
陶器には素地に目に見えない細かい隙間が閉じ込められています。この隙間が空気を含むことで断熱材の役割を果たして熱を通しにくくします。陶器瓦(粘土瓦)はこれと同様のメカニズムによって、建材そのものの断熱性が優れています。
また、瓦屋根は構造上、瓦と下地との間の空気層の空間が他の屋根材よりも大きく設けられています。
空気層を設けることで、夏場は外部の熱せられた空気を外へ排出して内部に伝わる熱を抑え、冬場は内部の暖かい空気を外部に逃がすのを抑えます。
また、空気層が内部に溜まった湿気を外に排出するため、建材の劣化も抑制することができます。
建材そのものの性能と施工方法によるダブルの効果で優れた断熱性を発揮します。
遮音性が高い
瓦屋根の下の空気層が多いという特徴は、断熱性のみならず遮音性にも効果を発揮します。
雨音などが響きにくいため、天候に左右されずにリラックスした室内空間を維持することが出来ます。
デメリット
重さがあり、耐震性に欠ける
瓦屋根の最大のデメリットはその「重さ」です。
瓦屋根は屋根材の中でも最も重く、昔ながらの土葺き(土を屋根に敷き詰めて瓦を固定する施工方法)の施工方法などもあることから、1㎡あたりの重さもダントツです。
住宅の耐震性能は建物の重量、特に上に乗せる屋根の重さが大きく影響していますので、屋根が重いと建物の重量が大きくなり地震の揺れによって建物に負担がかかりやすくなってしまいます。
現在は、建築基準法による屋根の重さを考慮した構造設計が義務化されており、また軽量且つしっかりと固定された施工方法の「防災瓦」という瓦屋根も出てきていますので、瓦屋根の耐震性も少しずつ改善・向上されています。
しかし、特に昔の施工方法や古い耐震基準で施工された築年数が経過したお住まいは、地震発生による破損や倒壊などのリスクが大きいため、注意が必要です。
初期費用が高い
瓦屋根は初期費用が他の屋根材よりも高額です。
瓦屋根は耐久性を向上させるために超高温の窯で焼き固めて生成されます。この製造工程は安価なスレート屋根などと比較すると手間も費用も掛かるため、瓦自体の部材費用が高額です。
また、施工も専門的な技術が必要になってくるため、その分の施工コストも掛かります。
部材と施工費用どちらも高額なため、その分メンテナンス性は高いものの、他の屋根材よりも初期費用が掛かるのです。
瓦屋根のメンテナンスについて
瓦屋根の主な劣化症状とメンテナンス方法
瓦のひび割れ・欠け・脱落
瓦屋根は耐久性の高い屋根材ですが、強風による飛来物などが当たると瓦がひび割れたり欠けたりしてしまう可能性があります。
また、築年数の古い住宅だと施工方法や経年劣化などによって瓦の固定力が十分でない場合があります。すると、浮いてしまっている瓦が強風や台風によって吹き飛ばされてしまったり落下してしまうという事例も多く見られます。
ひび割れた瓦を放置していると、他の瓦に影響して瓦のズレや別部分の破損に繋がってしまうだけでなく、ひび割れや脱落している箇所から内部に雨水が侵入して防水シートの劣化や雨漏りを引き起こす可能性もあります。
一枚ずつ取り外しが可能な状態であれば、ひび割れた瓦のみを取り除き、新しい瓦に差し替える部分補修で対応することが出来ます。また、交換が難しい場合でも傷やひび割れをコーキングで補修することも可能です。
しかし、内部の防水シートが破れてしまっていたり、野地板の劣化が顕著に見られる場合は、瓦を差し替えたところで雨漏りの根本的な解決にはなりません。状態にもよりますが、内部材の補修(交換)を含めた葺き替え工事になる可能性も高いです。
漆喰の劣化
漆喰(しっくい)とは、瓦屋根の一番上にある棟瓦と呼ばれる部材と平瓦の間の隙間を埋める役割を持つ瓦屋根特有の塗り材です。粘土瓦・セメント瓦共に施工時に使用されています。
この隙間を埋めることで、内部の屋根材や棟の内部にある葺き土(瓦のずれや落下を防ぐための粘土)に雨水の影響がないように守ることができます。
しかし、漆喰は常に剥き出しの状態で雨風や紫外線を直に受けるため劣化しやすく、経年劣化による痩せや剥がれが生じたり、地震や衝撃によるひび割れなどが起こります。
これらの漆喰の劣化を放置していると、剥がれやひび割れた箇所から雨水が浸入して内部の屋根材を傷めてしまい、雨漏りを引き起こしたり、内部の葺き土が流れ出てしまうこともあります。
屋根材ではないため忘れられがちな部分ですが、5年前後での定期点検と、10年前後での定期的なメンテナンスを行うことでしっかりと長持ちさせることが出来ます。
メンテナンスは専用のコテを使用して新しい漆喰を詰め直していきます。
瓦のズレ
瓦屋根は他の屋根材と比べて重さがあるため、地震などによる揺れでズレやすいのが特徴です。
また、年数が経って瓦同士の小さなぶつかり合いが積み重なると、徐々に瓦の角が丸くなってズレが大きくなっていきます。
瓦のズレは、地震や台風時に瓦の落下事故に繋がったり、ずれた部分から雨水の浸入が生じることもあります。定期点検を欠かせないのは勿論のこと、台風や地震などの大きな自然災害が起こった次の日は出来る限り屋根の状態を確認することが大切です。
なお、自分で屋根に上るのは危険ですので、必ず専門業者に点検を依頼しましょう。
棟瓦の歪み
漆喰が劣化して剝がれてしまうと、棟瓦に歪みやズレが生じてしまいます。
棟瓦が歪んだりズレてしまうと下の平瓦をしっかり固定できなくなってしまうため、棟瓦を積み直す必要があります。
この施工は「棟瓦の取り直し」と呼ばれ、棟瓦を一度取り外して漆喰を塗り固めて土台を作り直したのち、棟瓦を再度設置し直すという補修方法です。
屋根の頂点にあたる棟瓦は屋根の中でも特に強風や地震の影響を大きく受けますので、不具合を感じたら都度チェックするようにしましょう。
瓦屋根のメンテナンス注意点・ポイント
カバー工法は不向き
カバー工法とは、既存の屋根材の上から新しい屋根材を被せる(カバーする)工法ですが、瓦屋根の場合は屋根材の形状が波型であったり厚みがあったりするので、上から被せるカバー工法では固定力が不安定になるため向いていません。
また、カバー工法は古い屋根材を残した状態でさらに屋根材を乗せるため、屋根材2枚分の重さが掛かります。この場合、耐震性を保持するために屋根材は軽いものを使用するのが重要です。よって、屋根材の中でも最も重い瓦屋根は不向きです。
カバー工法よりも費用はかかってしまいますが、部分補修ではなく全体的なメンテナンスを行う場合は葺き替え工法で施工するようにしましょう。
【葺き替え工法の手順】
既存の瓦を丁寧に剥がし、棟瓦内部の中の土も撤去します。
劣化した防水紙を取り外していきます。周囲の土やゴミを清掃しながら進めていきます。
既存の野地板の上に新しい野地板を増し張りします。
新しい防水シート(ルーフィング)を設置していきます。
新しい屋根材を設置します。近年は軽くて腐食やサビ・ひび割れに強いガルバリウム鋼板の金属屋根が使用されることが多いです。
因みに画像のお宅では「ディプロマットスター」を使用しました▽
完成です。
メンテナンスフリーという訳ではない
陶器瓦はそのメンテナンス性の高さから、耐用年数は50年以上でほぼメンテナンスフリーと言われています。
しかしそれはあくまで「瓦」の話です(瓦も飛来物などによってひび割れる場合もあります)。
瓦屋根は隙間を埋めるために漆喰が使用されており、また棟瓦同士のジョイント部分にはシーリングも施しています。これらは大体10年前後で劣化してしまいますので、10年を目安に定期的に漆喰の詰め直しやシーリングの打替えを行わなければなりません。
さらに、内部には防水シート(ルーフィング)が貼られていますが、瓦屋根の防水性が高いからといってこれもメンテナンスしなくて良い訳ではなく、
防水シートの寿命は大体20年前後と言われているため、特段劣化が見られなくてもその時期になったら貼り直しをしなくては十分に防水機能を発揮しなくなってしまいます。
メンテナンスフリーと言われる瓦屋根ですが、5年に1度くらいのペースで全体の点検を行い、10年前後でシーリングや漆喰のメンテナンス、そして20年前後で防水シートの貼り換え、状態によっては葺き替え工法でのメンテナンスを行う、という流れを推奨しています。
屋根は屋根材のみで構成されているわけではありません。どんなに屋根材が優秀でも、それ以外の箇所の点検やメンテナンスを疎かにしてそこから劣化が進行してしまっていたら意味がありません。
瓦屋根はメンテナンスが不要だと思っている方が多くいらっしゃいますが、このような細かい箇所のメンテナンスをしっかりと行うことで、瓦本来の耐久性の高さを維持できるのです。
火災保険が適用されるかどうかを確認しよう
台風や暴風などの自然災害によって瓦が破損した場合、もし火災保険に加入している場合は「風災」という火災保険が適用される可能性があります。
火災保険を利用すると、保険会社が一部または全部の費用を負担してくれるので補修費用を少しでも抑えることができます。
ただ、経年劣化や人的被害が理由で破損した場合は、火災保険を利用することは出来ません。また、加入している火災保険によって保険が降りる基準や適用条件なども異なりますので、
知識ある業者に破損の原因をしっかりと調査してもらい、適用可能かどうかを事前にチェックするようにしましょう。
火災保険に関してはこちらのブログにて詳しく解説しています!ぜひご覧ください!▽
外壁塗装や屋根の修理で火災保険を利用するには【条件や注意点を解説!】
セメント瓦のオススメのメンテナンス方法
セメント瓦は耐久性が約30年~40年と言われているものの、衝撃に弱くひび割れしやすい傾向があり、また表面に塗装を施しているため10年前後での定期的な塗装メンテナンスが必要です。
また、モニエル瓦の場合は塗装メンテナンスの際にはスラリー層を徹底的に除去しなければなりません。これを怠ると密着性が足りず、かえって施工不良に繋がってしまいます。
【モニエル瓦の塗装メンテナンス】
高圧洗浄でスラリー層を確実に除去します。
専用のスラリー強化プライマーで下塗りを行います。
下塗り塗料は屋根材の吸い込みが止まるまでたっぷりと塗料を使って行います。
上塗りを行って、完成です。
しかし、万が一瓦が脱落してしまった場合、販売終了してしまっているので同じ瓦を用意することが出来ない可能性もあります。
そのようなリスクや長期的な費用対効果を考慮して、最近ではセメント瓦で塗装メンテナンスができない状態ではないものの、葺き替え工法でより耐久性の高いガルバリウム鋼板の金属屋根などに交換するケースも増えています。
最後に
今回は、瓦屋根について解説しました。
瓦屋根は種類が豊富で、無塗装でメンテナンス性に優れた粘土瓦と安価で軽量なセメント瓦があり、それぞれメンテナンス方法が異なるため、特徴をしっかりと理解しておくことが大切です。
瓦屋根はその耐久性の高さから耐用年数は50年でメンテナンスフリーとも言われていますが、メンテナンス性が高いのは瓦自体のことであり、
瓦同士の隙間を埋めている漆喰や棟瓦のシーリング、防水シートなどの「瓦以外」の部分は大体10年前後で劣化してしまうため、定期的なメンテナンスが必要です。
メンテナンスをする際には葺き替え工法がオススメです。費用はかかりますがほぼ新品の状態に仕上がるため、瓦屋根の耐久性と合わると長期的なコストパフォーマンスには優れていると考えられます。
また、台風や強風が原因で瓦屋根に劣化が生じた場合、火災保険が適用できるケースもありますので、原因を特定して適用できるかどうかを事前に確認しておくと良いでしょう。
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