施工事例WORKS

千葉県流山市　屋根の葺き替え工事を行ったM様の事例です。

雨漏りが発生し、何度か補修してもらったそうですが、すぐに再発してしまいお困りでした。

セキスイかわらUは、経年劣化によって、層と層が剥離してしまう「層間剥離」という現象などを起こし、

劣化が著しく進行してしまう屋根材です。現地調査で確認した際も表面がボロボロになっていました。

屋根裏を点検してみると、下地はしっかりしているものの、ちょうど棟瓦が破損している部分に雨染みが出来ていました。

この場合、局所的な補修でも対応は出来るのですが全体的な劣化を考えて、

・部分的な補修費用の見積り
・劣化の激しい２F屋根全体を葺き替えする費用の見積り

の2パターンをご提案させて頂きました。

その後他社と比べて、弊社の診断書の内容や見積もりの正確性などに好感を頂き、葺き替え工事でシャインにご依頼を頂く形となりました。

セキスイかわらUとは？

『セキスイかわらU』はノンアスベスト建材の代表的な屋根材です。

「セキスイかわらU」は、1970年頃からの販売当初はアスベストが含まれていた商品でした。

その後、アスベストの健康被害による問題を受け、1990年にアスベストを取り除いた商品として再販売されたものです。

しかし、アスベストを取り除いた「セキスイかわらU」は、

過去に販売実績がないため、十分に検証が行われていなかったこともあり従来のアスベスト含有の商品とは異なり、

数年で表面の塗膜が剥がれ、ひび割れや屋根材自体が露出する白化現象を起こしてしまうようになりました。

非常に脆い屋根材のため、高圧洗浄の高水圧によって表面が剥がれたり、塗装や補修で屋根に登るだけで簡単に割れてしまうので、

メンテナンスすら出来ないという業者も頭を抱えてしまう屋根材なのです…

現在は販売を停止していますが、販売後全国50万棟もの住宅に採用された屋根材であるため、

現在もこの屋根によって悩みを抱えているお客様は多数いらっしゃいます。

現地調査

屋根工事時の周囲配慮

かわらUの屋根本体を撤去していきます。

写真に写っているのは、新築時の改質アスファルトルーフィングです。防水シートは経年劣化が進むと防水性が失われるので、

雨の吹き込みなどで屋根材の隙間から入り込んだ雨水が浸透し、屋根の下地を濡らしてしまいます。

規定量を重ねて新規の防水紙を隙間なく張りつけます。

この状態まで一気に行くと、万が一吹き込むような台風などの雨水が侵入してきたとしても、

家屋内部、特に木材部分に浸透していくのを防いでくれます。

ルーフィングの重要性

塗装や金属屋根の施工も家を守る為に重要な要素ですが、それだけで雨漏りが防げる訳ではありません。

(もちろん！屋根塗装も金属屋根も家を守る為に重要な要素である事は間違いありませんのでご安心下さい。)

吹き込むような台風などで雨水が侵入してきた際には、

ルーフィングがあることによって家屋内部、特に木材部分に浸透していくのを防いでくれます。

雨水から家を守っているのはルーフィングと言っても過言ではありません。

まさに『縁の下の力持ち』といえる存在なのです！

種類や耐用年数は様々で、手で簡単に破れてしまうものもあれば、どんなに強く裂こうとしても破れないものもあります。

カタログの情報を過信して実物に触れないことは失敗につながりますので、

弊社ではサンプルを取り寄せて耐久性実験を行い、それに合格したものを使用しています。

ガルテクト役物取付

新しい屋根材のガルテクト本体を施工する前に、役物という専用端末部材を取り付けていきます。

・軒先唐草
・谷板金
・ケラバ

などの種類があります。

ガルテクトとは？

アイジールーフ「スーパーガルテクト」は、独自の材料構成により屋根材と断熱材が一つになった

軽量且つ、抜群に優れた遮熱性・断熱性を発揮する金属屋根です。

表面材には、従来のガルバ鋼板に比べ3倍超の寿命が期待できる次世代ガルバ鋼板「超高耐久ガルバ」を採用しています。

超高耐久ガルバのメッキ層に含まれる「亜鉛、アルミニウム、マグネシウム」は最もバランスよく機能する組成となっており、

厳しい腐食条件下でも優れた耐食性を発揮します。

これによって、穴あき25年保証と沿岸地域への保証範囲の拡大を実現しました。

従来の遮熱性と断熱性を受け継ぎ、更に沿岸地域でも安心してお使いいただける耐久性に優れた屋根材です。

スーパーガルテクトに関しては、こちらの記事でさらに詳しく解説しています！▽

進化した次世代の屋根材！アイジールーフ　スーパーガルテクト

屋根材本体の施工

本体を全て設置したら、棟板金を固定するための下地材を取り付けて、棟板金を取り付けていきます。

他箇所の補修工事

１Fの下屋根は劣化も軽微だったこともあり、予算の都合上塗装で仕上げました。

しかし、通常の3回塗りではなく、かわらU自体の強度を上げる為に1回目の下塗りの段階で素地浸透強化プライマーを2回塗布し、

基材にしっかりと含ませて強固にしてから、後の上塗り2回塗りを施してあります。

割れや剥がれもあったので、シーリングやパテを用いて補修しました。

完成

M様邸の屋根は「セキスイかわらU」を使用しておりました。

塗装では対処出来ませんので、葺き替え工事という形で施工を行いました。

屋根はアイジールーフ『スーパーガルテクト』を使用、お色はシェイドブラウンをお選び頂きました。

流山市のM様、この度の屋根リフォーム工事の際は大変お世話になりました。

今後ともシャインを宜しくお願い致します。

気になる点がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい！