柏市 外壁屋根付帯塗装【直貼りサイディングの住宅で透湿性を重視した外壁塗装】
2024.02.27 (Tue)
千葉県柏市 A様邸 施工データ
工事内容 | 外壁塗装・屋根塗装・付帯塗装 |
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施工カラー | |
築年数 | 20年 |
メーカー・商品 | 外壁塗装:ダイヤセラコートアクア カラー:28・31 屋根塗装:ナノルーフ15 カラー:NO14チョコレート 付帯塗装:一液ファインフッ素UV カラー:黒 ケンエースGⅡ カラー:N-90 |
外壁使用塗料 | ダイヤセラコートアクア カラー:28・31 |
屋根使用塗料 | ナノルーフ15 カラー:NO14チョコレート 塗料の特徴はこちらから! |
担当者より
この度、柏市A様邸の外壁付帯屋根塗装工事をご依頼頂きまして無事完工致しました。
A様邸の外壁は窯業系サイディングで、直貼り工法で施工されていました。
直貼り工法で施工されているサイディングは通気性が悪いため内部に湿気が溜まって塗膜膨れや塗膜の剥がれを起こす可能性があるため、塗装メンテナンスを行う場合は透湿性の高い塗料を使用することが重要になります。
屋根はスレート屋根で、目立った損傷や欠けなどもなく建材自体は安定されていましたが、塗膜の劣化が進んでいたため塗装メンテナンスを行いました。
外壁工事の概要
高圧洗浄
最大15Mpaの強い水圧によって汚れをどんどん除去していきます。(必要に応じて薬剤も使用します。)
洗浄工程はなんと約1日かけて行われ、長い年月をかけてこびりついた油やサビ汚れを除去していくことで、塗料の密着に繋がります。
美観性・耐久性に優れた美しい塗装を施すには、この洗浄作業の徹底さが大きなポイントになります。
外壁補修
外壁の一部でクラックが見られましたので、パテにて補修を行いました。
シーリング補修(打ち替え・増し打ち)
シーリングに劣化が見られたため、目地部分を打ち替え、ドア廻りを増し打ちにて補修を行いました。
【打ち替え】
【増し打ち】
外壁塗装
A様邸の外壁は直貼り工法でしたので、塗料の選定に注意しながら塗装を行いました。
中塗り・上塗り塗料には、ダイヤセラコートアクアを使用、お色は28番と31番を使用しました。
セラコートアクアは弾性塗料でありながらも優れた透湿性を持ち、さらに追従性、耐候性も兼ね備えた最強のシリコン塗料です。
サイディングボードの「直貼り工法」とは?
サイディングボードの施工方法には「通気工法」と「直貼り工法」があります。
通気工法とは外壁の合板に防水シートを貼り、その上に「胴縁」と呼ばれる建材を設置して通気用の隙間を作り、さらに上からサイディングボードを貼り付けるという工法です。
隙間があることで空気の通り道ができるため、外壁内の水分や湿気を外に排出して内部結露などを防ぎます。一方、直貼り工法とはその隙間が無く、防水シートの上から直接サイディングボードを貼り付ける工法です。
この工法では隙間が無いため湿気の逃げ道が無く、内部に溜まった湿気はやがて内部結露に発展し、柱などの建材を腐食させたりカビを発生させます。
それだけではなく、溜まった湿気が塗膜の表面から無理やり出ていこうとするため、塗膜膨れや塗膜の剥がれ等の不具合にも繋がります。
近年、一般的に普及しているのは通気工法ですが、築年数が長いなど古い在来工法で施工されている住宅の場合は直貼り工法が多く見受けられます。
直貼り工法の見分け方
直貼り工法と通気工法は外壁内部の施工法の違いのため、目に見える劣化などが現れない限り見た目で判断するのは難しいです。しかし、とある場所を確認することで簡単に見分けることができます。
それは「水切り板金(土台水切り)とサイディングボードの間」です。
この間にはわずかな隙間がありますので、そこに定規など長さが測れるものを差し込んで奥行きを測ってみてください。奥行きが2cm以上あれば通気工法ですが、1cm~1.6cm程であれば直貼り工法の可能性が考えられます。
もちろん、専門家に点検してもらった方が確実な結果は得られますが、簡単にできるので外壁塗装を考えている方で気になった方は是非試してみてください。
塗装メンテナンスの場合は塗料選びが重要
直貼り工法のサイディングのメンテナンス方法は、基本的に張り替えまたは外壁のカバー工法が適しています。
しかし直貼り工法のサイディングでも、膨れや剥がれなどの劣化症状がほとんど見られず雨漏りなどもしていない状況であれば、透湿性の高い塗料での外壁塗装を勧められる場合もあります。
透湿性とは外部からの水の侵入を防ぎ、且つ内部の湿気を外に逃がす性質のことです。
透湿性のある塗料で塗装をすることで、外壁内部の湿気を外に逃し、塗膜膨れや内部結露を防ぐと共に雨などによる水分の侵入も同時にブロックするという効果があります。
塗装メンテナンスを行う際は必ず透湿性に優れている塗料を使用しましょう。
中には直貼り工法を見分けられなかったり知識が無い業者もあり、その場合普通の塗料で塗装されてしまうと早期で施工不良を起こしかねません。見積書の段階でしっかりと確認しておくと安心です。
しかし、直貼り工法の内部の通気性が悪いという環境の根本的な解決にはならないため、劣化が激しい場合などには塗装メンテナンスはおすすめできません。
その他のメンテナンスのそれぞれのメリット・デメリット
直貼り工法の根本的な問題から改善できるのは「張り替え」でのメンテナンスです。
特に雨漏りなど著しい劣化がみられる場合は、高確率で内部の防水シートや建材にも影響が出ている場合が多いため、全て交換して新しい外壁材に張り替える工事が向いています。
しかし、既存の外壁材を撤去するため工期は長くなり、さらに廃材処分費用などのコストも予想以上に掛かります。
この既存の外壁材の撤去という工程を省いたのが、上から新しい外壁材を貼り付ける「カバー工法」です。
ただ重ね貼りをするため、どうしても重量がかかってしまいます。この問題を考慮して、外壁材には軽い金属のガルバリウム鋼板を使用することがほとんどですが、それでも耐震性などは少し下がってしまうことを理解しておかなければなりません。
屋根リフォーム工事の概要
高圧洗浄
外壁と同様に、強い水圧によって汚れを除去していきます。
基本は、高圧洗浄の時間は屋根だけで3時間程を必要とします。
タスペーサー設置
屋根補修
各所でクラックが見られたため、シーリング補修などを行いました。
屋根板金補修
屋根板金の繋ぎ目のシーリング補修、さらに浮いている釘は打ち込みを行ったのち、釘頭にシーリングを施しました。
釘頭にシーリングを盛り付けることで、釘穴のわずかな隙間から雨水が侵入し内部の劣化が進行するのを防ぎます。
シャインではこの釘頭のシーリングを標準施工としています。
屋根塗装
中塗り・上塗り塗料には水谷ペイントのナノルーフ15を使用、カラーはチョコレートを使用しました。
ナノルーフとは水谷ペイントから販売されている『ナノテクシリーズ』のひとつで、計6製品が販売されています。
塗料に含まれる物質をナノサイズ(原子や分子のスケール)で調整・制御するナノテクノロジー技術により塗料のポテンシャルを最大限に発揮することを可能にし、他社製品と品質の面で大きな差を付けています。
付帯工事の概要
ベランダ防水塗装
その他付帯塗装
完成
最後に点検をして完成です。
塗装をしないコンクリート床等は高圧洗浄にて経年の汚れをキレイに落としました。
柏市のA様、この度の外壁屋根付帯塗装工事の際は大変お世話になりました。
アンケートも丁寧にお答え下さり、ご満足との評価もいただけて嬉しく思います!
今後ともシャインを宜しくお願い致します。
気になる点がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい!