船橋市 外壁付帯塗装工事【ガスケットを使用したサイディングを下塗りに注意して外壁塗装】
2024.04.09 (Tue)
千葉県船橋市 K様邸 施工データ
工事内容 | 外壁塗装・付帯塗装 |
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施工カラー | |
築年数 | 10年~15年 |
メーカー・商品 | 外壁塗装:ダイヤセラコートアクア カラー:37・53 付帯塗装:一液ファインフッ素UV カラー:ND-155 ケンエース カラー:N-90 |
外壁使用塗料 | ダイヤセラコートアクア カラー:37・53 |
担当者より
この度、船橋市K様邸の外壁付帯塗装工事をご依頼頂きまして、無事に完工致しました。
K様邸の外壁は窯業系サイディングで、縦の目地部分には全てシーリングではなくガスケットが使用されていました。
交換が必要になるほどの劣化は見られなかったためガスケットの交換は行いませんでしたが、ブリード現象を防ぐために塗装メンテナンスの際には専用の下塗り材をしっかりと塗布して塗装を行いました。
また、サイディングの含水率(外壁に含んでいる水分の割合)が適正範囲を超えていましたので、透湿系を重視した塗装を行いました。
外壁工事の概要
高圧洗浄
最初の工程として、最大15Mpaの強い水圧で薬剤等も使用しながら汚れを除去していきます。
洗浄工程は、約1日かけてしっかりと行われます。経年によってこびりついた汚れをしっかりと除去することが塗料の密着に繋がるからです。
この洗浄作業を徹底することが美観性・耐久性に優れた美しい塗装を施すための大きなポイントなのです。
外壁補修(サイディングの打ち込み)
一部のサイディングのビスが緩んでいましたので、再度ビスを打ち込みました。
シーリング補修(打ち替え)
ガスケットを使用していないシーリング部分の一部に劣化が見られたため、打ち替えにて補修を行いました。
外壁塗装
K様邸では、元の色分けに合わせて2色で塗装を行いました。
中塗り・上塗り塗料には、ダイヤセラコートアクアを使用、お色は既存色で白い箇所に37番、ブラウンの箇所に53番を使用しました。
【No37(ベージュ系)】
【No53(ブラウン系)】
セラコートアクアは弾性塗料でありながらも優れた透湿性を持ち、さらに追従性、耐候性も兼ね備えた最強のシリコン塗料です。
【ガスケット】の特徴とメンテナンスの注意点
ガスケットとは
一般的に、サイディング外壁の目地にはシーリング(コーキング)を打ち込んで隙間を埋めています。
シーリングには、雨水の侵入を防いだり、地震などの強い揺れを受けた際にサイディング同士がぶつかってひび割れるのを防ぐ役割があります。
しかし、トヨタホームや積水ハウスなどの一部ハウスメーカーでは目地にシーリングをしません。ではどのようにして隙間を埋めているかというと、目地に『ガスケット(乾式目地)』と呼ばれる樹脂素材のパッキンを埋め込んでいるのです。
目地の隙間に押し込んだ際のゴムの反発力によって外壁材と密着するので隙間をしっかりと埋め、サイディングの防水やひび割れ防止などシーリングと同じ役割を果たします。
押し込むだけなので施工方法が簡単で、シーリングに比べて施工者の技術による差が出にくく、安定した仕上がりや施工の均一化にも繋がります。
ガスケットの寿命
同じ用途や役割を持つシーリングとガスケットですがその寿命は大きく異なると言われ、シーリングの寿命は早くて5年、平均10年前後であるのに対し、ガスケットは20~30年持つと言われています。
しかし、この年数はあくまで予想耐用年数であり、実際は20年程経過しているガスケットは浮きや反りが見られることが結構多いです。
また、紫外線の影響によって劣化していくため日当たりの良い箇所とそうでない箇所でも劣化のスピードは異なりますので、出来る限りガスケットもシーリングと同じ頻度でメンテナンスや点検を行うのがおすすめです。
ただ、ガスケットはメンテナンス時にガスケットを交換する際は引っ張って取り出すだけなので、シーリングのように既存撤去費用が掛からずメンテナンス費用を抑えられることがメリットとなります。
ガスケットのメンテナンス方法
■ガスケットの劣化が進んでいる場合
ガスケットは紫外線を浴びることで硬化して収縮・浮き・反り返りなどの劣化を起こします。
一度変形や収縮したガスケットは元に戻すことが出来ません。収縮して目地との間に隙間が出来てしまったら、ガスケットを交換する必要があります。
古いガスケットを引っ張って取り出したのち、新しいガスケットを嵌め込むだけなので施工方法は簡単ですが、稀にサイディングの種類や構造によってガスケットを取り出すことが難しい場合があります。
ガスケットを取り外せない場合サイディングボードごと取り外すこともできますが、脱着の際に掛かる力にボードが耐え切れず破損してしまう可能性もあります。
このような危険がある場合は、最終的にガスケットの交換をせずにシーリング施工に変更することもあります。
■ガスケットがあまり劣化していない場合
浮きや反りなどの劣化が見られず、しっかりと隙間なく密着している場合は特にガスケットのメンテナンスは必要ありません。
しかし、この上から塗装を行う場合は、ガスケットの部分には専用の下塗り材を使用する必要があります。
ガスケットの上から塗装をする際の注意点
ガスケットは柔軟性を持たせるために可塑剤を含んでいます。可塑剤の上から塗装をすると、可塑剤が含む油分と塗料が化学反応を起こして軟化してべたついてしまいます。
これを【ブリード現象】と言い、このベタベタした状態を放置しておくとゴミやホコリを吸着して、どんどん黒ずんで汚くなってしまいます。
ブリード現象は可塑剤に適したバリヤープライマーやブリードオフプライマーを塗布することで防げますが、このガスケットの特性について知識の無い業者もまだまだ沢山います。
そのような業者が施工した場合、専用の下塗り塗料を塗布しないまま塗装を行ってしまう可能性がありますので、見積書の段階で使用塗料を確認するなどして注意しておきましょう。
●付帯工事の概要
その他付帯塗装
●完成
最後に点検をして完成です。
塗装をしないコンクリート床等は高圧洗浄にて経年の汚れをキレイに落としました。
船橋市のK様、この度の外壁付帯塗装の際は大変お世話になりました。
アンケートも丁寧にお答え下さり嬉しく思います。
今後ともシャインを宜しくお願い致します。
気になる点がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい!