流山市 外壁付帯塗装【密着性を上げるために専用の下塗り塗料が必須!な難付着サイディングボードをスーパーセランフレックスで塗装】
2024.10.29 (Tue)
千葉県流山市 O様邸 施工データ
工事内容 | 外壁塗装・付帯塗装・屋根補修 |
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施工カラー | |
築年数 | 17年 |
メーカー・商品 | 外壁塗装:スーパーセランフレックス カラー:67 付帯塗装:セミフロンマイルド カラー:シェルライト ケンエースGⅡ カラー:N-90 |
外壁使用塗料 | スーパーセランフレックス カラー:67 |
担当者より
この度、流山市O様邸の外壁付帯塗装工事をご依頼頂きまして無事完工致しました。
O様邸の外壁は難付着サイディングでした。難付着サイディングの塗装メンテナンスを行う際には、塗料の密着性を確実なものにするための下塗り塗料の選定が重要です。今回は難付着サイディング対応の水性パーフェクトシーラーを下塗りに使用しました。
屋根は瓦屋根でした。特に目立った劣化も無く良好でしたが、高圧洗浄で汚れをしっかりと洗い流した後に棟部分のクラック補修を行い、より長持ちするように状態を整えました。
外壁工事の概要
高圧洗浄
最初の工程として、最大15Mpaの強い水圧で薬剤等も使用しながら汚れを除去していきます。
洗浄工程は、約1日かけてしっかりと行われます。経年によってこびりついた汚れをしっかりと除去することが塗料の密着に繋がるからです。
この洗浄作業を徹底することが美観性・耐久性に優れた美しい塗装を施すための大きなポイントなのです。
シーリング補修(打ち替え)
シーリングに劣化が見られたため、目地部分・サッシ廻り共に打ち替えにて補修を行いました。
【目地部分打ち替え】
【サッシ廻り打ち替え】
外壁塗装
O様邸の外壁は難付着サイディングでしたので、専用の下塗り塗料の使用が必須でした。
今回は水性パーフェクトシーラーを使用しました。
中塗り・上塗り塗料には「ダイヤスーパーセランフレックス」を採用、カラーはホワイト系の60番を使用しました。
ダイヤスーパーセランフレックスは、株式会社ダイフレックスの「ダイヤスーパーセラン」を2017年に戸建住宅用として改良した水性無機塗料です。
柔軟性に特化している塗膜なため、従来の無機塗料の「塗膜が硬いので割れやすい」というデメリットを解決し、無機塗料の高い耐久性を持ちながらも割れにくいという塗膜を実現しました。
難付着サイディングとは?
現在、外壁材の中で最も普及しているサイディングボードですが、中には表面に光触媒塗料や無機塗料、フッ素塗料などの耐久性の高い塗料を使用した特殊なコーティング塗装を施して防汚性を高めているものもあります。
そのようなサイディングボードのことを「難付着サイディングボード」と言います。
難付着サイディングボードは汚れにくく色褪せなどもしにくいためメンテナンス回数を減らす事が出来るのがメリットですが、汚れにくい=汚れが付きにくい、という性質があるぶん「塗装の際は塗料も付着しにくい」という少し厄介な特徴を持っているため、塗装メンテナンスの際にはその点に注意しなければなりません。
素人でも分かる?難付着サイディングの見分け方
以下の2つの画像を見比べてみてください。
片方は難付着ではないサイディングボード、もう片方は難付着サイディングボードです。しかし全くと言って良いほど見た目が同じで、見分けがつきませんよね。
このように難付着サイディングボードは見た目では全く違いが分かりませんが、実は素人でも簡単に見分けられる方法があるのです。それが【チョーキング現象】です。
チョーキング現象とは、外壁を指でこすった時にチョークのような白い粉が付く現象です。
塗料に含まれている顔料(色味を付ける材料)が劣化して粉状になったものが表面に出てくることで起こる現象であるため、塗膜劣化の初期症状としてよく見られます。
通常のサイディングボードであれば10年前後でチョーキング現象が発生しますが、難付着サイディングは表面の塗膜の耐久性が高く劣化しにくいため、10年以上経っていてもチョーキングが起きないものが多いです。
築10年以上の住宅で外壁をこすっても粉が付かない場合は、高確率で難付着サイディングを使用している可能性が考えられます。
他にも、難付着サイディングの特殊コーティングが実用化された2001年以降に建てた住宅であったり、
ラッカーシンナーと呼ばれる塗料を薄めるためのシンナーで擦っても色が落ちない場合も、難付着サイディングである可能性が高いと考えられます。
メンテナンス時のポイント
下塗り塗料の選定
「難付着サイディングは塗料が付きにくい」と先述しましたが、その対策として下塗り塗料は必ず難付着サイディング専用の下塗り材(シーラー)を使用することが重要です。
一般的に使用される下塗り塗料では密着性が低く塗装してもすぐに剝がれてしまうため、施工不良による無駄な出費を抑えるためにも下塗り塗料の選定は慎重に行うようにしましょう。
シャインでは難付着サイディングの塗装において、JISで規定されている密着性・付着性を調べる試験、【碁盤目試験(クロスカット試験法)】を行って事前に下塗り塗料の密着性を確認しています。
比較する下塗り塗料を塗って、格子状のカットを入れます。そしてその上からガムテープを貼って思い切り剝がし、剥がれた格子の碁盤目の状態を確認するという内容です。
上の画像はシャインで行った比較実験結果です。難付着サイディングボード対応の水性パーフェクトシーラーの方が圧倒的に剝がれが少なく、密着度が高いことが分かります。
ちなみにクリヤー塗装の場合は下塗りが不要なため、クリヤー塗料の塗布テストを事前に行って密着性の確認をしなければなりません。
難付着サイディングについて知識のある業者にお願いしよう
数多い外壁塗装業者のうち、難付着サイディングについての知識や見分け方を知らない業者も中には居ます。
難付着サイディングの施工不良の原因の多くが、このような知識の無い業者が一般的な下塗り塗料を使用してしまったことによる早期段階での塗膜剥離です。
塗装メンテナンスを行う際は必ず難付着サイディングに関する知識がある業者に依頼するようにしましょう。
屋根リフォーム工事の概要
高圧洗浄
外壁同様に強い水圧によって汚れを除去していきます。
屋根補修
瓦の棟の部分に2箇所うっすらとひび割れが見られましたので、補修を行いました。
付帯工事の概要
付帯補修
ベランダの上の横樋から水漏れが発生していたため、内側からはシーリングで補修し、外側からはアルミテープで補修を行いました。
その他付帯塗装
完成
最後に点検をして完成です。
塗装をしないコンクリート床等は高圧洗浄にて経年の汚れをキレイに落としました。
流山市のO様、この度の外壁付帯塗装工事の際は大変お世話になりました。
アンケートも丁寧にお答え下さり嬉しく思います。
今後ともシャインを宜しくお願い致します。
気になる点がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい!