柏市 外壁付帯塗装・屋根カバー工事【ボロボロに剥がれてしまったパミールの屋根をスーパーガルテクトを使用した屋根カバー工法で補修】
2025.01.18 (Sat)
千葉県柏市 T様邸 施工データ
工事内容 | 外壁塗装・付帯塗装・屋根改修(カバー工法) |
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施工カラー | |
メーカー・商品 | 外壁塗装:パーフェクトトップ カラー:ND-184・ND-155 屋根カバー工事:スーパーガルテクト カラー:ジェイドチャコール 付帯塗装:ファインパーフェクトトップ カラー:25-60A・19-60B・ND-155 ケンエースGⅡ カラー:N-90 |
外壁使用塗料 | パーフェクトトップ カラー:ND-184・ND-155 塗料の特徴はこちらから! |
屋根使用塗料 | スーパーガルテクト カラー:ジェイドチャコール 塗料の特徴はこちらから! |
担当者より
この度、柏市T様邸の外壁付帯塗装・屋根板金塗装工事をご依頼頂きまして、無事に完工致しました。
T様邸の外壁は難付着サイディングボードでした。難付着サイディングボードとは特殊なコーティングが施されており汚れが付きにくいサイディングボードのことで、普通の塗装では塗料が密着しないため、専用の下塗り塗料を使用して塗装を行いました。
中塗り・上塗り塗料は塗膜膨れなどのリスクを減らすために、高い透湿性を持つパーフェクトトップを使用しました。
屋根はパミールで、欠けや割れだけでなく表面には苔・カビ等の発生も見受けられ、劣化が非常に進んでいる状態でした。
パミールは劣化するとスレートの小口が開いてミルフィーユ状になってしまうため、上から塗装を行ってもすぐに剝がれてしまいます。よって今回は塗装メンテナンスは不可と考え、金属屋根「スーパーガルテクト」を使用したカバー工法をご提案させていただきました。
外壁工事の概要
高圧洗浄
最大15Mpaの強い水圧によって汚れをどんどん除去していきます。(必要に応じて薬剤も使用します。)
洗浄工程はなんと約1日かけて行われ、長い年月をかけてこびりついた油やサビ汚れを除去していくことで、塗料の密着に繋がります。
美観性・耐久性に優れた美しい塗装を施すには、この洗浄作業の徹底さが大きなポイントになります。
外壁補修(クラック補修)
外壁にクラックが見られたため、専用のパテにて補修を行いました。
シーリング補修(打ち替え・増し打ち)
シーリングに劣化が見られたため、目地部分を打ち替え、サッシ廻りを増し打ちにて補修を行いました。
【打ち替え】
【増し打ち】
外壁塗装
T様邸の外壁は難付着サイディングボードでした。
難付着サイディングは塗膜が密着にしにくい性質を持っているため、専用の下塗り塗料(水性カチオンシーラー)にて下塗りを行いました。
【1F】
【2F】
中塗り・上塗りには日本ペイントの『パーフェクトトップ』を採用、1階ではベージュ系のND-184、2階ではホワイト系のND-155を使用しました。
パーフェクトトップは日本ペイントの新技術、「ラジカル制御技術」を用いた塗料です。
ラジカル(=塗料に含まれる酸化チタンに紫外線が当たり発生するエネルギー)が塗膜に触れるのを抑えて、紫外線による塗膜劣化を防ぎ、塗装の寿命を延ばします。
屋根リフォーム工事の概要
役物撤去
既存屋根に設置されていた屋根板金とその内部の木材の貫板(芯木)、先端部のケラバなどの役物を一旦すべて取り外します。
雪止めが設置されている場合は雪止めも撤去します。
すべての役物の撤去が完了したら、細かなゴミなどを綺麗に掃除します。
ルーフィング(防水シート)の貼り付け
既存の役物をすべて撤去した後、新しい防水シート(ルーフィング)を全体に敷いていきます。
現在は防水性に特化した塗料が沢山発売されていますが、塗装だけでは完全に雨水をシャットダウンすることはできません。横殴りの暴風雨などで雨水が吹き込んできた際には、ルーフィングが内部に水が侵入するのを防ぎます。
雨水の浸入を防いで雨漏りを防いでいるのはルーフィングと言っても過言ではありません。まさに『縁の下の力持ち』といえる存在なのです。
役物取り付け
防水シート(ルーフィング)を貼り付けたのち、本体を取り付ける前に取り外した役物を再度取り付けます。
本体加工・取り付け
新しい屋根材を屋根の形に合わせながらカットして設置していきます。
今回新しい屋根材として、アイジー工業から販売されている金属屋根の『スーパーガルテクト』で施工、お色はジェイドチャコールを使用しました。
棟下地・棟包の再設置
既存の棟板金・棟包み等を再設置し、板金同士の繋ぎ目部分や釘頭にシーリング処理を行い、完成です。
完成
金属屋根の「スーパーガルテクト」とは?
スーパーガルテクトとはアイジー工業から販売されている金属屋根です。
現在多くの金属屋根で使用されているガルバリウム鋼板のさらに上をいく耐久性を備えた次世代ガルバリウム鋼板「SGL鋼板」から作られた金属屋根材で、優れた遮熱性・断熱性を発揮するのが特徴です。
SGL鋼板とは?
SGL鋼板とは別名「超高耐久ガルバ」とも呼ばれ、簡単に言えば「改良されたガルバリウム鋼板」です。
従来のガルバリウム鋼板のめっき層の犠牲防食作用(自らが保護皮膜となる作用)を備えた層にマグネシウムを2%添加してめっき層を強化しており、犠牲防食作用の消耗を抑えて長期的に高い耐久性を確保することを可能にしています。
スーパーガルテクトの特徴
優れた遮熱性・断熱性
スーパーガルテクトは屋根材と断熱材が一つになった断熱材一体型の屋根材で、熱貫流率(熱の伝えやすさ)が小さく熱を通しにくいため、屋外からの熱は遮断して、室内の冷暖房効果は外に逃さないことで優れた断熱性を発揮します。
スーパーガルテクトは表面から【超高耐久ガルバ】【断熱材】【アルミライナー紙】という三層で構成され、最表面の超高耐久ガルバには赤外線を反射して日差しによる室内温度上昇を抑える効果を持つ遮熱性塗料を採用しています。
さらに、芯材には断熱材『ポリイソシアヌレートフォーム』を充填しており、これが優れた断熱効果を発揮します。この遮熱と断熱のW効果によって、快適な住環境が実現されています。
長期的に保持できる高い耐食性
ガルバリウム鋼板のメッキ層では、塗膜が傷つくと亜鉛リッチ層の亜鉛が内部の鉄素地が錆びる前に自らが保護皮膜となって鉄素地を保護し、
さらにアルミリッチ層でもアルミニウム自らが「不動態化皮膜」という皮膜を形成して亜鉛が覆った部分をさらに覆うことで、鉄素地が腐食(錆び)しないようにしっかりと保護しています。
スーパーガルテクトに採用されているSGL鋼板はこの亜鉛リッチ層にマグネシウムを加えて保護被膜をより強靭なものにしました。よってスーパーガルテクトでは亜鉛リッチ層の消耗が抑えられ、元々の高い耐食性をさらに長期的に維持することが出来るのです。
防火性
スーパーガルテクトの芯材に使用されている「ポリイソシアヌレートフォーム」は一般的な芯材(ウレタンフォームなど)に比べて難燃性(燃焼に対して抵抗すること)に優れており、
さらに飛び火性能認定も取得しているため、耐炎性に優れた屋根材であり、安全性も兼ね備えています。
耐震性・耐風性
スーパーガルテクトの重さは1㎡につき5㎏で、スレート屋根の約1/4、粘土瓦の約1/10と超軽量です。
軽量であるため強風で飛ばされないかと懸念する方もいらっしゃると思いますが、強⾵実験では、⾵速65m/sを超える強⾵でも問題はありませんでした。
付帯工事の概要
ベランダ防水塗装
その他付帯塗装
完成
最後に点検をして完成です。
塗装をしないコンクリート床等は高圧洗浄にて経年の汚れをキレイに落としました。
柏市のT様、この度の外壁付帯塗装・屋根カバー工事の際は大変お世話になりました。
アンケートも丁寧にお答え下さり嬉しく思います。
今後ともシャインを宜しくお願い致します。
気になる点がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい!