柏市 屋根改修工事(カバー工法)【太陽光パネルの設置されたスレート屋根をスーパーガルテクトで屋根カバー工事】
2025.03.18 (Tue)
千葉県柏市 M様邸 施工データ
工事内容 | 屋根リフォーム カバー工法 |
---|---|
施工カラー | |
築年数 | 29年 |
メーカー・商品 | 屋根改修:スーパーガルテクト カラー:ジェイドブラック |
屋根使用塗料 | スーパーガルテクト カラー:ジェイドブラック 塗料の特徴はこちらから! |
担当者より
この度、柏市M様邸の屋根改修工事をご依頼頂きまして、無事に完工致しました。
M様邸は築29年で、過去3~4回の塗装歴を経て、今回初めての屋根リフォームでした。
既存屋根はスレート屋根で、屋根全体に苔・カビ・クラックの発生が見られ、経年劣化が面によって発生していました。また屋根には太陽光パネル(ソーラーフロンティア)が設置されており、屋根改修工事では太陽光パネルの脱着を伴う工事となりました。
屋根材は金属屋根の中でも強い耐食性を持つSGL鋼板(超高耐久ガルバ)の「スーパーガルテクト」を採用しました。
屋根リフォーム工事の概要
太陽光パネルの脱着
既存の太陽光パネルを撤去しました。
取り外したパネルは基本的に敷地内での保管となりますが、現場が狭い場合はパネルの一時預かりも可能ですので、安心してご相談下さい。
役物撤去
既存屋根に設置されていた屋根板金とその内部の木材の貫板(芯木)、先端部のケラバなどの役物を一旦すべて取り外します。
雪止めが設置されている場合は雪止めも撤去します。
すべての役物の撤去が完了したら、細かなゴミなどを綺麗に掃除します。
ルーフィング(防水シート)の貼り付け
既存の役物をすべて撤去した後、新しい防水シート(ルーフィング)を全体に敷いていきます。
現在は防水性に特化した塗料が沢山発売されていますが、塗装だけでは完全に雨水をシャットダウンすることはできません。横殴りの暴風雨などで雨水が吹き込んできた際には、ルーフィングが内部に水が侵入するのを防ぎます。
雨水の浸入を防いで雨漏りを防いでいるのはルーフィングと言っても過言ではありません。まさに『縁の下の力持ち』といえる存在なのです。
★参考ブログ▽
屋根の中で一番重要って知ってた?【ルーフィング】の基礎知識を徹底解説!選ぶ際のポイントや絶対に選んではいけない製品などを紹介
役物取り付け
防水シート(ルーフィング)を貼り付けたのち、本体を取り付ける前に取り外した役物を再度取り付けます。
本体加工・取り付け
新しい屋根材を屋根の形に合わせながらカットして設置していきます。
今回新しい屋根材として、アイジー工業から販売されている金属屋根の『スーパーガルテクト』で施工、お色はジェイドブラックを使用しました。
★参考ブログ▽
棟下地・棟包の再設置
既存の棟板金・棟包み等を再設置し、板金同士の繋ぎ目部分や釘頭にシーリング処理を行います。
太陽光パネルの再設置
既存の太陽光パネルを再び設置していきます。
シャインでは、太陽光パネルの設置方法として【キャッチ工法】と呼ばれる専用の固定金具を屋根材に挟んでボルトで固定する工法を採用しています。
屋根に穴を開けずに設置することが可能なため、雨漏りや内部結露の防止に繋がります。
架台の設置
パネルの取り付け
完成
太陽光パネルが付いている屋根はリフォームできる?
近年、街中では太陽光パネル(ソーラーパネル)を設置している住宅を多く見かけるようになりました。
太陽光パネルを住居に設置することで、電気代の節約や屋根の遮熱効果の向上、また発電された電気を電力会社へ売ることで収益を得る売電収入などにも活用することが出来ます。
そんな太陽光パネルですが、太陽光パネルが付いている屋根のリフォームをどのように施工していくのかご存じの方は少ないのではないでしょうか。
結論から述べますと、太陽光パネル付きの屋根は、塗装・改修(カバー工法など)工事ともに問題なく行うことが可能です。
塗装工事
太陽光パネル付きの屋根を塗装する際には、必ずパネルを外さないといけないわけではなく、2つの選択肢があります。
①パネルをそのままにして周囲のみを塗装する
②パネルを外して全面的に塗装する
①に関してのメリットは「パネルの脱着費用がかからないこと」で、またパネルが無い部分だけを塗装するため、全面的に塗料や塗装にかかる費用を減らすことが出来ます。②のメリットは全体の美観の向上、多少の耐久性の向上が見込めることです。
反対に①のデメリットはパネル下と周囲で色味が変わってしまうことで、後に太陽光パネルを外す予定がある場合はその際に塗り直しが必要になってしまうかもしれません。②のデメリットは脱着費用がかかることで、太陽光パネルの脱着費用は約20~30万円程度と言われています。
因みに、太陽光パネルの寿命は一般的に20~30年程度と言われており、屋根材の方が先に劣化してしまうパターンがほとんどですので、太陽光パネルの寿命と同時に屋根塗装を行うのはおすすめしません。屋根材の寿命を優先的に考えたタイミングでメンテナンスを行いましょう。
改修工事(カバー工法)
太陽光パネル下の屋根材は日光が当たらず常時ジメジメとしているため、湿気が溜まりやすく屋根材が内部結露や腐食を起こしやすい傾向があります。
劣化が進行し、一度雨漏りが発生してしまった屋根は塗装では根本的に修復させることは不可能なため、築年数が長い建物や雨漏りを引き起こしている建物で耐久性重視のリフォームをしたい場合は、改修工事を行うのが一般的です。
太陽光パネルは一度取り外してしまうと保証対象外になる?
ネット上の情報で多く述べられている「太陽光パネルの脱着を行うと保証が切れてしまう」という内容は、
太陽光パネルの製品保証(不具合に対する保証)においては、屋根リフォームの際の脱着作業によって発生した不具合(パネルを傷つけてしまった・設置後のパネルの動作に不具合が生じた・脱着中に第三者などに危害を加えてしまった など)に対する保証が付かなくなる、という意味を指します。
不具合に対するメーカー保証がまるっと無くなってしまうのですが、代わりに施工業者が提供する「施工保証」が適用され、万が一の場合は施工店が対応して費用や損害を補償してくれます。
太陽光パネルの設置はカバー工法と同時に行うとおすすめ
これから太陽光パネルの設置を検討している場合は、カバー工法を太陽光パネルの設置と同時期に行うのがおすすめです。
カバー工法の寿命は約20~30年で、太陽光パネルの寿命と大体同じです。太陽光パネルと同じタイミングで耐久性の高い金属屋根を使用したカバー工法を行うことで、
それ以降は耐用年数になるまで全面的なメンテナンスはほぼ不要となります。よって太陽光パネルを脱着する可能性も下がるのです。
太陽光パネルの脱着費用は非常に高額であるため、脱着を伴う屋根リフォームを行うことで太陽光パネルの設置時に想定した初期投資の回収計画が狂ってしまう可能性もあります。メンテナンスの回数は出来る限り減らした方が良いに越したことは有りません。
初期費用こそ高いものの、長期的に考えるとトータルコストが抑えることが出来る方法です。
★太陽光パネルが「設置されている屋根のリフォームについて、詳しくはこちらをご覧ください!▽
これから太陽光パネルを設置しようと思っている方必読!太陽光パネルが設置されている屋根のリフォームについて【”屋根リフォーム業者の視点”から見た施工方法や注意点など】
完成
最後に点検をして完成です。
柏市のM様、この度の屋根改修工事の際は大変お世話になりました。
アンケートも丁寧にお答え下さり嬉しく思います。
今後ともシャインを宜しくお願い致します。
気になる点がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい!