積水ハウスの住宅ってどんな特徴があるの?メンテナンスする際の注意点やポイントも解説!
2023.11.11 (Sat) 更新
みなさんこんにちは!
先週までシャツ1枚でちょうど良かったのに急に寒くなり過ぎじゃないですか!?天気も曇りがちなので体調に気を付けたいですね…
さて、本日のテーマは【積水ハウス住宅の特徴・メンテナンスでの注意点】についてです!
目次
- 積水ハウス住宅のメンテナンスでの注意点
- 積水ハウスの住宅の特徴
- 自社開発の特殊な3種類の外壁
- ベルバーン
- ベルバーンのデメリット
- ダインコンクリート
- SC25セラミックウォール(旧:SHウォール)
- 高耐久の秘密は最先端の防汚塗装
- 防汚塗装
- 高耐候クリア塗装
- 高耐久目地
- !注意!
- 積水ハウスの外壁は難付着サイディングボードが多い
- 難付着サイディングボードの見分け方
- 難付着サイディングボードの塗装の注意点
- シーラー
- フィラー
- シャインでは碁盤目試験(クロスカット試験)を実施しています!
- 目地にガスケットが使用されている場合がある
- ガスケットの特徴
- ガスケット施工での注意点
- ガスケットの施工事例
- 付帯部には高確率で塩ビ鋼板が使用されている
- メンテナンスは結局どこに頼むのが良いの?
- ハウスメーカーのメリット・デメリット
- シャインの特徴
- 最後に
- シャインは流山市・柏市の屋根リフォーム・雨漏り専門店です
積水ハウス住宅のメンテナンスでの注意点
積水ハウスは国内シェアがも高く、ハウスメーカーの中では業界最大手です。
戸建注文住宅・低層アパートの請負契約では住宅業界ナンバーワンを誇り、多くの実績を持っています。
やはり業界最大手なだけあって、皆様の住宅またはご近所の住宅などが積水ハウスの住宅という方も多いのではないでしょうか?
そんな積水ハウスの住宅には積水ハウスならではの様々な特徴があります。外壁材やシーリングなど、独自に開発している製品も多いため、
今回は積水ハウスの住宅の特徴をご紹介しながら、知って損はないメンテナンスの注意点なども解説していきます!
積水ハウスの住宅の特徴
積水ハウスの住宅の外壁には自社開発の
「SC25セラミックウォール(旧:SHウォール)」
「ベルバーン」(陶器素材)
「ダインコンクリート」(コンクリート壁)などの独自の外壁材が採用されています。
これらは長期間紫外線や風雨にさらされても反りにくく歪みにくい高耐久性が特徴です。
その他にもサイディングボードの目地部分にはシーリングの代わりにガスケットと呼ばれるゴム材を使用していたり、付帯部には塩ビ鋼板が使用されていることが非常に多いです。
それぞれの特徴と施工でのポイントを以下で解説していきます。
自社開発の特殊な3種類の外壁
ベルバーン
積水ハウスの木造住宅「シャーウッド」専用の商品で、粘土を主体とする材料に釉薬をかけて、約1100℃の高温で焼き上げた陶板外壁です。
釉薬とは陶磁器の素焼きの段階で表面に塗っておく薬品のことで、高温で焼き上げることによって釉薬がガラス質に変化し、硬度・強度がグッと強くなります。
また、焼き物と同じ工程で作成しているため、通常の外壁では出せない焼き物ならではの独特の風合いが特徴です。
時が経っても色あせない焼き物と同様に半永久的に色褪せる事が無く、公式サイト上では耐用年数は驚異の60年以上となっています。
ベルバーンのメンテナンスサイクルは以下の通りです。
よく見ると、シーリングの打ち替えも従来のサイディングボードに比べて頻度が少なく、30年耐久となっています。
通常のシーリングの耐用年数は10年前後ですので、シーリングもかなり高耐久なものを使用していると考えられます。
ベルバーンのデメリット
・高耐久なだけあって金額が高い
・種類が少ない
・木造住宅以外には適用できない
上記の3点がベルバーンの主なデメリットです。しかし、初期費用さえ済んでしまえばメンテナンスはほぼ不要であると考えると、コストパフォーマンスの面では優れていると考えられるでしょう。
ダインコンクリート
積水ハウスの鉄骨住宅で主に使用されており、工場で作成したコンクリート材を運んで現場で組み立てる「プレキャストコンクリート」の一種です。
一般的なサイディングボードの厚みが15㎜前後であるのに対し、なんとダインコンクリートは約55㎜の厚みがあります。
この厚みによって通常のコンクリートよりも強い耐久性を発揮し、さらに一般的なサイディングよりも掘り込みの深い凹凸が特徴的な意匠性のあるデザインを可能としました。
ハンドメイドによる重厚感がありながらも緻密な表情と、味わい深いデザイン性が魅力の外壁材です。
SC25セラミックウォール(旧:SHウォール)
SC25セラミックウォール(旧:SHウォール)は防火構造外壁として国土交通大臣の認可を取得している外壁です。
外壁に直接炎を当てて加熱しても、外壁の裏面の温度が木材の着火可能温度よりも大きく下回るという強力な防火構造が特徴です。
セラミックの外壁基材を鉄板と鋼製フレームで補強したセラミックウォールの構造に加えて、基材とフレームを一体化することにより、長期間紫外線や風雨にさらされても反りや歪みを生じない外壁を実現しています。
高耐久の秘密は最先端の防汚塗装
ダインコンクリートやSC25セラミックウォール(旧:SHウォール)は、外壁材そのものも高性能であるのですが、
加えて【タフクリア-30】と呼ばれる最先端の防汚塗装を施すことによって、メンテナンスサイクルを30年と大幅に延長することができます。
さらに防汚塗装に加えて、高耐候クリア塗装・高耐久目地などの高性能化を取り入れることによって外壁の耐候性をさらに高めました。
防汚塗装
自然の力によって汚れを防ぎ、さらに付着した汚れも洗い落とすという最先端の防汚塗装です。
外壁と汚れの間に雨水が入り込むことで汚れを洗い流してくれる超親水性仕様と、
光触媒(太陽などの光が当たることで有害物質を除去する環境浄化材料)が持つ分解作用によって藻やカビの繁殖を抑えるハイブリッド光触媒仕様の2種類を用意しています。
高耐候クリア塗装
紫外線や熱などによる色あせを抑えます。
高耐久目地
目地は一般的に10年前後のでメンテナンスを行いますが、最新技術によって柔らかさと弾力性を保持し、樹脂の高耐久化を実現した高耐久目地を採用することで、
従来の目地のおよそ倍である約30年間のメンテナンスフリーを可能とします。
!注意!
しかし、高耐久のタフクリア-30ハイブリッド光触媒仕様が出たのは2014年の5月からです。
つまり、それ以前に建てた住宅や、そもそもタフクリア-30で塗装をしていない場合は、15年ごとで塗り替えやシーリングのメンテナンスを検討した方が良いでしょう。
積水ハウスの外壁は難付着サイディングボードが多い
先述したように、光触媒仕様で塗装されている外壁が特徴的な積水ハウスの住宅ですが、光触媒のような特殊なコーティングがされている外壁は【難付着サイディングボード】と言います。
難付着サイディングボードをメンテナンスをする際は、通常の塗装よりも気を付けなければならないことかいくつかあります。
難付着サイディングボードの見分け方
難付着サイディングボードは見た目は普通のサイディングボードとほぼ変わりません。
下の画像は難付着のサイディング壁とそうでないサイディング壁ですが、全くと言っていいほど見分けが付きませんよね。
見分けるためには外壁を手でこすってみて下さい。ここで白い粉が付いた場合は普通のサイディングボード、付かない場合は高確率で難付着サイディングボードであると言えます。
難付着サイディングボードの特徴は『チョーキング現象』です。チョーキング現象とは、外壁を手でこすると白っぽい粉が付く症状のことで、白亜化現象とも言います。
難付着サイディングボードは耐久性が高く塗膜の劣化が起きにくいためチョーキング現象が発生しにくく、もし築10年以上経っている住宅でチョーキング現象が発生しない場合は難付着サイディングボードと考えて良いでしょう。
難付着サイディングボードの塗装の注意点
難付着サイディングボードを塗装する際に注意しなければならないのは【下塗り】です。
難付着サイディングボードは特殊なコーティングがしてあるため、一般的に使用されている下塗り材塗料とは相性が悪く、きちんと密着せずに塗膜が剥がれてきてしまいます。
そこで、密着力を向上させる難付着用のシーラーが開発されておりますので、外壁材や下塗り材塗料の特徴を理解した上で適切な下塗り材を選ぶことが大切です。
下塗り材塗料にはシーラーまたはフィラーを使用します。各下塗り材塗料の特徴は以下になります。
シーラー
モルタルやコンクリートなどの吸い込みが多い外壁材に下塗りを行うと、上塗り塗料と接着しにくくなってしまいますが、
シーラーには下地との密着性を高める接着剤のような役割があるので上塗り塗料としっかり密着し、吸い込みの激しい外壁材にもおすすめです。
水性タイプと油性タイプがあるので、劣化状況や前回の塗料に合わせて選びます。
フィラー
主にモルタル外壁のクラック補修や、凸凹した下地を平らにするために使用される下地調整材です。
凸凹した下地の上からそのまま上塗りを行うと、塗膜も凸凹した仕上がりになってしまいますが、フィラーには顔料や骨材、セメントなどの無機成分が多く使われているため粘度が高く、凸凹を滑らかにして美しい仕上がりのベースを作り出します。
フィラーはサイディング外壁には使用されません。
また、ダインコンクリートの上塗り塗料には透湿性のある塗料をおすすめしています。
ダインコンクリートの内部には断熱性を高めるための気泡がありますが、この気泡が温められることで塗膜が伸縮膨張を繰り返すうちに付着性が低下してしまい、膨れが生じてしまう事があります。
塗膜内に湿気を閉じ込めると膨れの原因になるので、湿気を流動させるために透湿性を持つ塗料での塗装が必要なのです。
シャインでは碁盤目試験(クロスカット試験)を実施しています!
JISで規定されている試験で塗装の密着性・付着性を調べる【碁盤目試験(クロスカット試験法)】というものがあります。
①塗膜に格子状にカットを入れます
②セロハンテープを貼って剥がします ※通常はセロハンテープですが、シャインでは粘着力の強いガムテープを使用します。
③格子の碁盤目の剝がれ具合によって密着性を調べます。
上記の画像は、自社での実験の様子です。写真左には難付着サイディングボード対応型の水性パーフェクトシーラーを塗装、写真右には強化シーラーを塗装し、実験を行いました。
結果、水性パーフェクトシーラーで下塗りした方に塗膜剥がれは見られませんでした!
一方で強化シーラーを使用した方は大部分が剝がれてしまっていました…
この差を見ると、やはり難付着のサイディングボードには専用の下塗り材が必要不可欠ということが分かりますよね。
しかし、難付着対応型の専用シーラーとして販売されている製品でも、外壁材との相性などによって期待通りの付着力を発揮できない場合もあります。
そこで、豊富な知識と現場経験を持った職人によるテストの実施が重要だったりするのです。
目地にガスケットが使用されている場合がある
通常、サイディングの目地にはシーリングが打たれていますが、積水ハウスの住宅をはじめとしたハウスメーカーの中には、【ガスケット】という継ぎ目材を使用しているメーカーもあります。
ガスケットの特徴
ガスケットは、外壁の目地サイディングの継ぎ目に使用されているもので、用途としてはシーリングと同じく、
『サイディングボードの隙間を埋めてボードが動かないように固定するもの』になります。
外壁同士の隙間に押し込んで設置し、ゴムの反発力でサイディングとガスケットが密着して防水の効果を発揮します。
パネルのデザイン・模様・色に合わせて揃えることが可能なため、シーリングのように浮いて見えることなく見栄えが良いところが特徴です。
ガスケット施工での注意点
ガスケットを使用しているお家によくあるトラブルが「外壁塗装をした後にガスケットがベタベタしている」というものです。
ガスケットはゴム状のため、柔軟性を持たせるために可塑剤というものを含んでいます。ここに塗装をすると可塑剤の油分と塗料が化学反応を起こして軟化します。
そして軟化した状態のまま固まらず、いつまでもベタベタのままになってしまうのです。この状態で放置しておくとゴミやホコリを吸着してしまい、黒ずみの原因にもなってしまいます。
この現象を防ぐには、下塗りの時点で可塑剤に適したバリヤープライマーやブリードオフプライマーなどでの下塗りが必須となりますが、知識のない業者が施工すると、通常の下塗りで塗装されてしまうリスクがあります。
ガスケットの施工事例
流山市 外壁塗装・屋根塗装【セキスイハイムの住宅をガスケットの施工に注意して外壁塗装・ナノルーフで屋根塗装】
付帯部には高確率で塩ビ鋼板が使用されている
積水ハウスの住宅では、シャッターボックスや破風板などの付帯部に【塩ビ鋼板】という素材が使用されている場合が多いです。
塩ビ鋼板とは、一般的な鋼板に塩化ビニール樹脂をコーティングして加工した耐久性の高い金属板ですが、この塩ビ鋼板を使用した部分を塗装する際には注意が必要です。
先ほど、ガスケットには可塑剤が含まれていることでベタつきが発生することを解説しましたが、この塩ビ鋼板にも可塑剤が含まれているため、軟化によるベタつきが発生します。
さらには塩化ビニール樹脂の加工によって剥がれや膨れが起こるリスクもありますので、塗装をする際は必ず塩ビ鋼板専用の塗料を使用しなければなりません。
メンテナンスは結局どこに頼むのが良いの?
積水ハウスの住宅は様々な高性能な外壁材や塗装によって抜群の耐久性を実現していますが、その反面、通常の塗装よりも気を付けなければ施工不良を起こしてしまうようなリスクも伴います。
知識のない業者に塗装を依頼してしまうと、取り返しのつかないことになってしまうかもしれません…
確かな技術力を備えた信頼出来る業者を選ぶところから工事は始まります。メンテナンスをしてくれる業者選びというのは本当に重要なものなのです。
ハウスメーカーと弊社のような塗装屋のそれぞれのメリット・デメリットをまとめました。自分の希望に合うのはどちらなのか、業者を決める参考になればと思います!
ハウスメーカーのメリット・デメリット
ハウスメーカーに依頼する最大のメリットは何と言っても「家を建ててもらったところに依頼をする安心感」です。
信頼度やブランド力も含めて一番安心できるでしょうし、改めて業者を探す手間も省けます。
また、メーカーによっては延長保証を設けているところもありますので、工期が長引いても安心です。
デメリットとしては、施工を下請け業者に依頼するため、中間マージンが発生するぶん、他より費用がかなり高額な点です。
場合によってはさらその下に塗装会社が入って『孫請け』となることもあり、施工は別会社に依頼するため、ハウスメーカー自身の担当者は塗料や基材の知識が浅いこともよくあります。
外装工事で最も大切なことは、
『下地処理の技術力』と『塗料と基材の相性に関する知識』です。
下地処理がしっかりできていないと、どんなに良い塗料を使用していてもわずか数年で塗膜が剝がれてしまい、また塗装をする羽目になってしまいます。
そしてこのような事例・ご相談は比較的多いというのが現状です。
そして、塗料と基材(外壁材や屋根材)の相性の知識があまりない業者の場合、専用の下塗り塗料を使用しなければいけない場面で一般的な下塗り塗料での塗替えで施工されることもあります。
先述しましたが、この知識が不足している業者に依頼してしまうと施工不良の原因に繋がります。
シャインの特徴
弊社シャインはとにかく『豊富な知識による質の高い施工』を大切にしています。
有資格者による確かな診断力を武器に、お客様に最も合った適切な施工を提案させていただきます。
さらに、知識をアップデートしていくために、最新の建材や施工方法などの研修を定期的に実施し、製品に関しては自社でしっかりと実験をしているので、カタログだけでは分からない情報をお伝えすることができるというメリットがあります。
ただ、品質重視のため施工期間が通常よりも長くなってしまうことがありますので、工事内容にもよりますが、短期間での施工を希望している場合には少しデメリットになってしまうかもしれません。
最後に
今回は、積水ハウスの住宅の特徴や、積水ハウスならではのメンテナンスでの注意点などをご紹介させていただきました。
外壁材や塗装にこだわっているからこそ、通常の塗装と同様に施工すると施工不良に繋がってしまう場合がありますので、しっかりと現場を熟知した知識のある業者に依頼することがメンテナンス成功のカギとなります。
積水ハウスの住宅にお住まいの方、これから積水ハウスで住宅を建てる予定の方などの参考になれば幸いです!
シャインは流山市・柏市の屋根リフォーム・雨漏り専門店です
有資格者による確かな診断力を武器に、お客様に最も合った提案をさせていただきます。
そしてシャインは常時
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を行っております!
外壁塗装や屋根リフォームは、初心者の方にとっては不安な事も多いだろうと思います。
シャインでは、そんなお客様の疑問や不安に寄り添えるように、具体的で丁寧な説明・対応を心掛けております。
外壁塗装・屋根リフォームで分からない事や不安な事がございましたら、どんな些細な事でも構いません。
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