これから近づく台風の時期…塗装メンテナンスは可能?台風による住宅への被害とは?火災保険が適用できるって本当?すべて解説します!
2024.07.27 (Sat) 更新
みなさんこんにちは!
ここ最近は、昼間は灼熱の気温と突然のゲリラ豪雨で、夜は雷がゴロゴロしてますよね…なんだか例年に無い夏の天気で変な感じがします…
7月ももう終わりに差し掛かりました。8月もくれぐれも健康には気を付けつつ、夏を楽しみましょう!
さて、本日のテーマは【台風】についてです!
目次
- 台風の時期に外壁塗装は出来る?
- 台風の時期に外壁屋根メンテナンスを行うと発生するリスク
- 高湿度による塗装後の不具合
- 乾燥に時間がかかるため埃や水滴が付着してしまう
- かぶり現象
- 工期の延長
- 足場の倒壊
- 台風の時期が来る前に外壁塗装を終わらせておくのがオススメ
- 補修箇所・補修費用を最小限に抑えられる
- 業者がスムーズに見つかる
- 台風による住宅への被害
- 雨漏り
- 1.窓サッシと外壁材の隙間
- 2.雨樋や排水溝
- 3.釘穴周りや換気口・ダクト穴
- 棟板金が吹き飛ぶ
- 台風の時は火災保険を利用して外壁屋根塗装ができる
- 火災保険を使って外壁屋根塗装を行う際の4つの条件
- 1.災害によって外壁・屋根に被害を受けていること
- 2.実際に被害に遭った災害を補償する火災保険に加入していること
- 3.被害を受けてから3年以内に申請すること
- 4.補修費用が火災保険の免責金額を超えていること
- 台風被害に遭った時は火災保険を有効活用して修繕費を浮かせよう!
- 最後に
- シャインは流山市・柏市の屋根リフォーム・雨漏り専門店です
台風の時期に外壁塗装は出来る?
これから8月から10月頃までは台風が活発的に発生する時期になります。
この時期にお客様からよくお問い合わせ頂くのが、『この時期(台風の時期)に塗装メンテナンスを行っても大丈夫なのか』というものです。
先に結論を申し上げますと、台風の時期に外壁屋根メンテナンスはおすすめしません!
晴れの日に比べて、雨季はどうしても施工不良に繋がる要因が多く存在します。そして、台風となれば激しい暴風雨になりますので、屋根材が飛んだり足場が倒壊する恐れもあるかもしれません。
台風は天気予報などである程度予測できるためそれに合わせて施工予定を調整することもできますが、突然進路を変えたり移動速度が急激に変わるリスクも大きいため、天気予報を頼りに施工予定を立てるのは極めて危険です。
絶対に出来ないという訳ではありませんが、できれば台風の時期は外壁屋根メンテナンスは行わないことが賢明です。
台風の時期に外壁屋根メンテナンスを行うと発生するリスク
では、台風の時期に外壁屋根メンテナンスを行うと実際にどのようなリスクを伴うのでしょうか。代表的なものを3つまとめましたので、是非チェックしてみてください!▽
高湿度による塗装後の不具合
塗装は基本的に一年を通していつでも行うことができる工事ですが、施工において不適切と言われる気候条件があります。
この気候の場合は品質を落とさずに綺麗な仕上がりの塗装が出来る保証がないため、塗装を行うのは避けた方が良いとされている気候です。
それが、「湿度85%以上の状態」です。
湿度が高いと、塗装後の仕上がりに様々な不具合が発生してしまいます。
湿度85%以上というのは非常に蒸し暑い状態であるためそう簡単には訪れないと考えられますが、雨が降ると湿度は高くなるので、台風の時期や梅雨の時期などは85%を超えることが比較的多くなります。
湿度85%以上の高湿度な環境での塗装によって起こる不具合には以下のものがあります。▽
乾燥に時間がかかるため埃や水滴が付着してしまう
塗装において、しっかりと塗料を乾燥させる工程は非常に重要です。乾燥させることで塗膜が硬化して性能を発揮するようになるため、塗料が乾燥するまでは塗装作業完了とはなりません。
湿度が高いと、しっかりと塗料が乾燥するまでに通常よりも長く時間を要します。すると、その間に埃や塵、雨水の水滴が付着してしまったり、乾燥する過程で起こる化学反応におけるリスクの発生などが高まるのです。
かぶり現象
高湿度の環境では「かぶり現象」の発生リスクも高まります。
かぶり現象とは、塗料を硬化させる過程で塗膜表面にもやがかかったような白く滲んだ染みが付いてしまう現象のことで、
塗料は硬化する際に周囲の熱エネルギーを吸収して塗料の温度を下げるのですが、湿度が高いと空気中の水蒸気が液体に戻ってしまい、固まっていない塗膜に結露を発生させてしまうことによって起こります。
これは塗膜の白化現象とも呼ばれ、塗装後の美観を損なってしまいます。
工期の延長
台風の時期に塗装を行うと、先述したように塗装後の仕上がりに問題が起こる可能性があります。
そうなった場合は塗り直しが必要なのは勿論のこと、台風の時期であればまたいつ天気が崩れるか分からないため、塗り直しのタイミングもなかなか上手くいかないこともあるでしょう。
すると心配なのが、工期が予定よりも大幅に延長されてしまう可能性です。
急ぎで施工を行いたい場合などは、台風の時期は予定通りに工事が進まない可能性が高いため避けた方が良いでしょう。また、工期延長による追加費用などの心配もあります。
しかし、ほとんどの施工業者は工事の予定を立てる段階で天候の変化をある程度加味し(台風の時期や雨季などは尚更)、しっかりと余裕を持ったスケジュールを組んでいるため、工期には基本的に余裕があり、また延長した場合も追加費用などが掛かるこというとはほぼありません。
ただ、悪徳業者などの場合は追加費用が掛かる場合もありますので、依頼する前に事前に工期が延びた場合の追加費用の有無を必ず確認しておくようにしましょう。
足場の倒壊
足場は台風の際の強風も想定された基準に倣って組み立てているので、簡単に足場が倒壊することはまずありませんが、この倒壊リスクも可能性があるということは理解しておかなければなりません。
台風の際に足場が崩れてしまう原因として多いのは、足場の周りを囲む飛散防止用のメッシュシート(ネット)が台風の風に煽られて強い風圧がかかることで、シートを留めている足場諸共崩れてしまう、というケースです。
この事故を防止するために、足場の使用基準では風速15m/秒以上が予測される場合には、メッシュシートをすべて取り外すことが記載されています。
もし、台風が接近していて強い風が吹いている状態でありながらもシートが張られたままの場合は、すぐに業者に連絡して外してもらうように促してください。
ちなみに、足場が倒壊して近隣に被害を出した場合は工事請負業者が責任を負いますので、建物の所有者に費用が請求されることはありません。
台風の時期が来る前に外壁塗装を終わらせておくのがオススメ
台風の時期に塗装工事を行うことのリスクをいくつか解説しましたが、いかがだったでしょうか。
強風や雨の時期の施工は仕上がりの不具合が起こるだけでなく、近隣に被害を出してしまう可能性もありますので、可能であれば台風の時期が来る前にメンテナンスを終わらせておくことをおすすめします。
台風の時期の前にメンテナンスを行うメリットとしては、大きく以下の2つがあります。
補修箇所・補修費用を最小限に抑えられる
台風前にメンテナンスを行っておくことにより、台風の強風や暴風雨による外壁材や屋根材への被害を最小限に留めることができます。
例えば、外壁の塗膜は経年劣化などで脆くなると徐々に防水効果を発揮しなくなります。ここに台風の影響が重なると、外壁の内部まで雨水が浸入して雨漏りや外装材の腐食などを引き起こしてしまいます。
事前に外壁塗装を行っておくことで、防水機能がしっかりと効果を発揮して台風の暴風雨の影響を受けても内部まで水分が浸入するのを防ぎ、補修箇所を最小限に抑えることができます。
また、屋根の瓦や外壁のタイルなどが外れかけている場合、事前にメンテナンスを行う場合は既存の部材を取り付けるだけで済みますが、これらが台風によって飛ばされて割れてしまうと、新しい部材を新たに取り付けなければなりません。
取り付けのみを行う工事よりも、新しく部材を取り寄せて取り付ける工事の方が、工事費用はもちろん割高になりますので、少しでもメンテナンス費用を抑えたい場合は、台風前にメンテナンスを行うのがおすすめです。
業者がスムーズに見つかる
台風が通過した後の塗装業者やリフォーム業者は台風による被害の問い合わせが多くなり、修繕やメンテナンスの対応で忙しくなります。
よって、もし台風によって被害が発生してもすぐに対応できないことが多かったり、修理を頼める業者がなかなか見つからないといった状況に陥りやすく、また業者が対応可能なタイミングを待っている間に、劣化がさらに深刻化してしまう可能性もあります。
台風の時期の前にメンテナンスを依頼すると、業者が見つかりやすく施工も迅速に対応できるだけでなく、時間や気持ち的に余裕があるため、依頼箇所以外の不具合なども率先して行ってくれる場合もあります。
台風による住宅への被害
実際に、台風の影響によって住宅に起こる被害というのはどのようなものがあるのでしょうか。毎年台風後に特に問い合わせの多い代表的な被害を2つピックアップして解説していきます!▽
雨漏り
雨漏り被害は台風被害の中でも非常に多い被害の一つです。
通常の雨や大雨でも雨漏りは発生しますが、台風の場合は強風を伴う大雨であるため普段は雨が当たらないような箇所も濡れてしまい、余計に雨漏りを誘発させてしまいます。
雨漏りの原因になりやすい箇所は以下の3つです。
1.窓サッシと外壁材の隙間
窓サッシと外壁材の間にはシーリングが充填されており、隙間を埋めています。
しかし、そのシーリングが経年劣化などによってひび割れていたり、収縮して隙間が出来てしまっているとそこから内部に雨水が侵入します。
特に窓サッシは普段そこまで強く雨の影響を受けないことから、台風のような横殴りの雨には弱い傾向があるため要注意です。
2.雨樋や排水溝
雨樋やベランダの排水溝から溢れた雨水が外壁に当たり、外壁のひび割れなどの隙間から浸入して雨漏りに繋がるケースが多く見られます。
雨樋や排水溝の排水機能は通常の雨量であれば問題ありませんが、台風で大雨が降ると排水が追い付かなくなり溢れてしまうことがあります。
また雨どいや排水溝に落ち葉などのゴミが溜まっていると、出口が詰まってしまい水が溢れる原因になります。
雨樋や排水溝は定期的に掃除して、常に排水機能を万全にしておきましょう。
3.釘穴周りや換気口・ダクト穴
「釘穴周り」とは、棟板金を固定する釘(ビス)の穴周辺や、ベランダの笠木を固定する釘(ビス)の穴周辺が挙げられます。
ここはシーリングで隙間を埋めている場合が多いですが、このシーリングが劣化していると雨水の侵入口となります。
換気口やダクト穴などの元々外壁に開いている穴も要注意です。先述しましたが、台風で降る雨は通常の雨とは違い、強風を伴うため四方八方から雨水が吹き込みますので、カバーの僅かな隙間からも大量に雨水が入り込んでしまうのです。
★雨漏りに関しては、こちらのブログで雨漏りしやすい箇所や施工業者を選ぶ際のポイントなどを詳しく解説しています!これからの季節、是非参考にしてみてください!▽
棟板金が吹き飛ぶ
やはり、台風の際に起こる被害としてイメージが付きやすいのは、屋根材の一部が飛んだり剝がれてしまうといった被害ではないでしょうか。
実際、台風の後には「先日の台風で屋根が飛んだ」とのお問い合わせを多く頂いております。
しかし、屋根材と同じくらい、もしくはそれ以上に気を付けなければいけない部材が屋根にはあります。それが「棟板金」なのです。
棟板金は屋根の最上部に取り付けられている金属のカバーのような部材で、屋根の内部へ雨水が侵入してくるのを防ぐために被せられています。
ビスや釘を打ち付けて固定されていますが、雨が降る度に釘穴の隙間から雨水が少しずつ侵入してきます。
棟板金の中には木材の下地材が入っているため、雨水が浸入することで徐々に下地材が腐食していき、釘穴が緩んで釘が浮いてきてしまいます。
そして最終的に固定力がなくなった棟板金が屋根から剥がれたり、強風によって飛ばされてしまうのです。
棟板金は金属であり大きな部材なので、万が一飛ばされてしまうと近隣住宅や歩行者などに重大な危険を及ぼす可能性があります。台風の時期が来る前に必ず点検やメンテナンスを行っておきたい箇所の一つです。
★棟板金に関してはこちらのブログで詳しく解説しています!▽
台風の時は火災保険を利用して外壁屋根塗装ができる
台風による様々な被害を解説しましたが、万が一本当に台風によって屋根や外壁がひび割れてしまったり、塗装が剥がれてしまうなどの被害を受けた場合、
火災保険に加入していれば火災保険の保険金を利用して安く工事を行うことができる ということをご存知でしょうか?
外装工事は決して安くはありませんので、予想外の出費は出来るだけ抑えたいと考える方がほとんどでしょう。せっかく毎月保険料を払って加入している火災保険なので、最大限に活用して少しでも修繕費を浮かせましょう!
ただし、火災保険を利用して外装工事を行うためにはいくつかの条件を満たしておく必要があります。まずはしっかりと自分の家の状況が利用条件を満たしているか確認することが大切です。
火災保険を使って外壁屋根塗装を行う際の4つの条件
1.災害によって外壁・屋根に被害を受けていること
外装工事に火災保険を適用できるのは、災害によって建物や周辺設備が被害を受け、補修が必要になった場合のみになります。
経年劣化や施工不良、自己都合での破損など災害被害以外の理由では使用できません。
2.実際に被害に遭った災害を補償する火災保険に加入していること
戸建住宅向けの火災保険は主に「住宅火災保険」「住宅総合保険」「オールリスクタイプ」の3種類に分けられ、それぞれ保険の種類によって補償範囲が異なります。
実際の被害と加入している保険の補償範囲が合致していなければ、保証を受けることは出来ません。
3.被害を受けてから3年以内に申請すること
火災保険における保険金の請求権には時効があり、被害が発生してから3年以内に申請しなくてはなりません。
ただ、大規模な災害時の場合、3年を過ぎても申請できるケースがありますので、保険会社に相談してみると良いでしょう。
4.補修費用が火災保険の免責金額を超えていること
「免責金額」とは保険契約時に設定する金額で、損害額がその金額以下になる場合は本人の自己負担で補修するものとなります。
例えば、災害による補修金額が20万の場合、免責金額を30万に設定している場合は損害額が免責金額以下なので、全額自己負担となります。
必ず申請前に補修工事の見積もりを取得して、補修金額と免責金額を照らし合わせて確認しましょう。
台風被害に遭った時は火災保険を有効活用して修繕費を浮かせよう!
住宅を購入したり建てた際は、火災保険に加入している方がほとんどだと思われます。
利用条件は多々あるものの、しっかりと条件に合致すれば最大で全額を保険金から賄うことが出来ます。この火災保険を外装工事に適用する際の知識は知って損はないお得な情報なので、是非ご参考にしてください!
また、先ほど解説した内容の他に、火災保険を利用する際の手順や詳しい利用条件の解説、知っておくべき注意点などをこちらのブログで紹介していますので、この記事も要チェックです!▽
最後に
今回は、これから多発するであろう台風の時期に向けて、外壁屋根メンテナンスが出来るのかどうかやそのリスク、また台風による外壁や屋根が受ける被害などを解説しました。
台風の時期に外壁屋根のメンテナンスを行うのは雨季とはまた違った様々なリスクが伴います。
リスクの高い時期に工事をして結果的に施工不良を引き起こしては意味がありませんので、出来る限り台風の時期の前にメンテナンスを行うことをおすすめしています。
また、台風は通常の雨と違って強風を伴うため、普段の雨ならそこまで大きな劣化に繋がらない症状からも雨漏りなどの被害を引き起こす恐れがあります。
万が一被害が出て補修が必要になった場合は火災保険が適用出来る可能性がありますので、利用条件を確認して有効活用しましょう。
シャインは流山市・柏市の屋根リフォーム・雨漏り専門店です
有資格者による確かな診断力を武器に、お客様に最も合った提案をさせていただきます。
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外壁塗装や屋根リフォームは、初心者の方にとっては不安な事も多いだろうと思います。
シャインでは、そんなお客様の疑問や不安に寄り添えるように、具体的で丁寧な説明・対応を心掛けております。
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