松戸市 雨漏りしたベランダFRP防水をガラスマットで補修【外壁塗装・屋根塗装】
2023.09.20 (Wed)
千葉県松戸市 A様邸 施工データ
工事内容 | 外壁塗装・屋根塗装 |
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施工カラー | |
築年数 | 築20年 |
メーカー・商品 | 外壁塗装:パーフェクトトップ艶消し カラー: 503 屋根塗装:ファインパーフェクトベスト カラー:ニューワイン 付帯塗装:パーフェクトトップ カラー:ND-155 |
外壁使用塗料 | パーフェクトトップ艶消し カラー: 503 塗料の特徴はこちらから! |
屋根使用塗料 | ファインパーフェクトベスト カラー:ニューワイン 塗料の特徴はこちらから! |
担当者より
松戸市A様より、今冬の雨風の影響でサイディングが剥げてしまったとのことで、外壁屋根塗装工事をご依頼頂きました。
A様邸の外壁は窯業サイディングで、仰る通り外壁の一部で凍害の症状が見られました。
屋根はスレート屋根で、経年での汚れや欠けが広範囲に渡り見られ劣化が進んでおりましたので、下地には浸透性が高く素材を強化していく事が出来る特殊な下地材を推奨しました。
外壁工事の概要
高圧洗浄
まず、最大15Mpaの強い水圧で汚れを除去していきます。
洗浄工程は、必要に応じて薬剤等も使用しながら約1日かけて行われます。経年によりこびりついた汚れをしっかりと除去していくことが、塗料の密着に繋がるからです。
美観性・耐久性に優れた美しい塗装を施すには、この洗浄作業を徹底することが大きなポイントになります。
外壁補修
外壁の一部でクラック(ひび割れ)が見られたため、専用のパテで補修しました。
凍害の症状により傷んでしまっていた外壁もパテで補修しました。
シーリング補修
外壁の目地とサッシ廻りのシーリングが劣化していたためシーリング補修を行いました。目地は打ち替え、サッシ廻りは増し打ちで対応しました。
【目地シーリング打ち替え】
【サッシ廻り増し打ち】
参考記事▽
外壁工事をするなら一度は耳にしたことがあるかも?シーリングについて徹底解説!
外壁塗装
A様邸の外壁は意匠性のある一階と一色塗りの二階で外壁のデザインが異なっていました。
今回は中塗り・上塗り塗料にパーフェクトトップの艶消しを使用、お色は一階にホワイト系のND-503、二階にブラウン系のND-342を使用しました。
艶消し仕上げも人気!
外壁塗料には光沢感のある「ツヤ有り塗料」が平均的に多く選ばれていますが、一方でマットで落ち着きのある質感のツヤ消しでの塗装の要望も増えてきています。
近年のお客様のニーズの多様化の影響もあり、「パーフェクトトゥルーマット」などのつや消し専用の塗料も出てきています。
【1Fの塗装】
【2Fの塗装】
パーフェクトトップは日本ペイントの新技術、「ラジカル制御技術」を用いた塗料です。
ラジカル(=塗料に含まれる酸化チタンに紫外線が当たり発生するエネルギー)が塗膜に触れるのを抑えて、紫外線による塗膜劣化を防ぎ、塗装の寿命を延ばします。
★パーフェクトトップについて詳しくはこちら!▽
屋根リフォーム工事の概要
高圧洗浄・タスペーサー設置
外壁と同じ手順で高圧洗浄をした後、タスペーサーを設置します。
タスペーサーとは?
タスペーサーは、屋根材の重なっている部分に2ミリ程の隙間を確保するための部材のことです。
タスペーサーを設置せずに塗装すると、塗料が屋根材の重なっている部分の隙間に入り込んで埋まってしまいます。
しかし、完全に埋まるのではなく僅かな隙間ができるため、そのごく僅かな隙間から雨水などが入り込んでしまい、屋根の内部にまで水が侵入してきてしまいます。
そこのような状態になることを防ぐために『タスペーサー』を挿入し、わざとしっかりした隙間を確保する事で、雨水はそのまま下へと流れ落ちていくのです。
屋根板金補修・塗装
屋根の板金を固定している釘に浮きが見られたので、しっかりと打ち直して塗装をした後、釘頭にコーキングを盛りつけました。
この釘頭のコーキング処理の工程は経年による釘の抜け防止や細かな雨水の侵入を防ぐ役割をしており、これを怠るとせっかく釘を打ち直しても、釘穴の隙間からまた水が入り劣化が始まってしまいます。
シャインではこの釘頭のコーキングは標準施工として行っております。
併せてジョイント部分のシーリングの打ち替えも行いました。
屋根塗装
A様邸のスレート屋根は劣化が進んでいたため、下塗りを2回塗りで対応しました。
塗装工事は【何を塗ったら綺麗になるか】より【下地処理】が重要です。
どんなに良い塗料を使用しても、下塗りがきちんと出来ていなければその後の塗料はすぐに剝がれてしまい、意味を為さないからです。
今回は中塗り・上塗り塗料に『ファインパーフェクトベスト』を使用、お色はニューワインを使用しました。
「ファインパーフェクトベスト」は、独自技術によりシリコングレードを超える優れた耐候性を備え、 塗りたての美しさを長期間保つことができる塗料です。
さらに藻やかびの発生を抑制し、建物の美観を維持します。
ファインパーフェクトベストに関しては、こちらも合わせてご覧ください!▽
ラジカル制御技術を生かした高耐候性が強み!ファインパーフェクトベストについて
付帯工事の概要
ベランダ防水工事
床面、排水口周りに劣化が見られたため、FRPガラスマットにて補修しました。
【ベランダ床面】
【排水口】
FRP防水とは?
FRP防水とは、「繊維強化プラスチック」の略称で、プラスチックの中にガラス繊維や炭素繊維など含めることで材料の耐久性を強化するものを使用した防水工事のことを指します。
細かい繊維からなるマットのような形状をしており、その上に樹脂を塗って硬化させるとプラスチックのような硬さを発揮します。
バスタブやロケットなど、強い防水性と同時に軽さと強度が求められる箇所で使用され、住宅の施工ではベランダやバルコニーの他に、ビルやマンションの屋上などに使用されています。
なぜベランダや屋上で防水が必要なの?
ベランダや屋上は、勾配がないため水が流れずにその場に溜まります。
そのため、建物に雨水が染み込まないために防水工事をする必要があるのです。防水工事で防水層を作り出すことで、雨水等から建物を守り耐久性を保ちます。
FRPのメリット
高い防水性
FRP(繊維強化プラスチック)は防水性に優れており、また、ただの防水性だけでなく水を通さない力において他の防水工法よりも高い「水密性」を発揮します。
軽量且つ丈夫
FRP防水を施すと固く丈夫な仕上がりになるため重さや摩擦に強く、人や車の往来が多い場所にも適しています。
また防水層はガラス繊維のため、1平米あたり4kg前後と他の防水層に比べて非常に軽量です。築年数が長い住宅など、重さに弱い住宅に向いています。
工期が短い
FRP防水の工事は塗膜の乾燥を待つ工程が少ないため1~2日で完了し、これは防水工事のなかで最も短い工期となります。
唯一、乾燥待ちが必要なトップコートの樹脂も数時間程度で乾燥します。そのため、トップコートを何層か塗り重ねる工事であっても、短い施工期間で工事することができます。
FRPのデメリット
費用がやや高め
FRPは防水工事の方法の中でも、施工費用・メンテナンス費用がやや高めです。
施工場所をやや選ぶ
FRPの防水層は固くて伸縮性が少ないため、「木造」かつ「広い面積(約10㎡以上)」の床面には施工できません。
もしそのような場所をFRP防水で工事すると、熱や湿度による変形ですぐにヒビが入ってしまう可能性があります。
排水口廻りの補修
排水口の中の劣化だけでなく、脇の外壁にも大きな割れが発生していましたので、専用のパテで補修いたしました。
【排水口】
【排水口脇の外壁】
軒天板の補修
軒天版の貼り換えを行いました。
完成
最後に点検をして完成です。
塗装をしないコンクリート床等は高圧洗浄にて経年の汚れをキレイに落としました。
松戸市のA様、この度の外壁・屋根塗装工事の際は大変お世話になりました。
アンケートも丁寧にお答え下さり、ご満足との評価もいただけて嬉しく思います!
今後ともシャインを宜しくお願い致します。
気になる点がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい!