我孫子市 外壁付帯塗装・屋根板金塗装工事【ソフトリシン吹付のモルタル外壁を透湿性に特化したラジカル塗料「パーフェクトトップ」で塗装】
2024.06.06 (Thu)
千葉県我孫子市 K様邸 施工データ
工事内容 | 外壁塗装・付帯塗装・屋根板金塗装 |
---|---|
施工カラー | |
築年数 | 20年 |
メーカー・商品 | 外壁塗装:パーフェクトトップ カラー:ND-108 付帯塗装:ファインパーフェクトトップ カラー:23-255 ケンエースG2 カラー:N-90 |
外壁使用塗料 | パーフェクトトップ カラー:ND-108 塗料の特徴はこちらから! |
担当者より
この度、我孫子市K様邸の外壁付帯塗装・屋根板金塗装工事をご依頼頂きまして無事完工致しました。
I様邸の外壁はモルタル壁で、ソフトリシン吹付での仕上げ塗装が施されていました。ソフトリシンは塗膜膨れが起こりやすく、I様邸の外壁は特に含水率(外壁内に含んでいる水分の割合)が適正範囲を超えていましたので、透湿性を重視した塗料にて塗装メンテナンスを行いました。
屋根はスレート屋根で、屋根全体に苔の広がり・カビの発生が見られましたので、高圧洗浄でしっかりと洗い流したのち、塗装メンテナンスは板金部分のみ行いました。
外壁工事の概要
高圧洗浄
最大15Mpaの強い水圧で汚れを除去していきます。
洗浄工程は、必要に応じて薬剤等も使用しながら約1日かけて行われます。経年によりこびりついた汚れをしっかりと除去していくことが、塗料の密着に繋がるからです。
美観性・耐久性に優れた美しい塗装を施すには、この洗浄作業を徹底することが大きなポイントになります。
外壁補修(クラック補修)
外壁の複数個所にクラック(ひび割れ)が見られましたので、専用のパテにて補修しました。
シーリング補修(増し打ち)
シーリングに劣化が見られたため、サッシ廻りを増し打ちにて補修を行いました。
外壁塗装
K様邸の外壁は、ザラザラとした質感が特徴的なソフトリシン吹付でした。
中塗り・上塗りには日本ペイントの『パーフェクトトップ』を使用しました。
パーフェクトトップは日本ペイントの新技術、「ラジカル制御技術」を用いた塗料です。
ラジカル(=塗料に含まれる酸化チタンに紫外線が当たり発生するエネルギー)が塗膜に触れるのを抑えて、紫外線による塗膜劣化を防ぎ、塗装の寿命を延ばします。
ソフトリシン(弾性リシン)の特徴とメンテナンス注意点
ソフトリシン(弾性リシン)とは
そもそもリシンとは、主にモルタルやALCの外壁で使用される仕上げ塗料のことで、セメント・砂・アクリル樹脂・軽量骨材などが混ざり合った塗料を、「リシンガン」という専用のスプレーガンを使用した吹き付け塗装で施工します。
吹き付け塗装にはいくつかの種類かありますが、このリシン吹き付けが最も一般的な仕上げ方法とされており、塗料内に含まれている骨材や砂によるザラザラとしたマットな質感がまるで土壁のような雰囲気を演出します。
ソフトリシン(弾性リシン)とは、アクリル樹脂を主成分とした名前の通り「弾性(=伸縮性)」を持つ塗料です。
通常のリシン吹付は塗膜が薄くひび割れしやすい傾向がありますが、ソフトリシンは伸縮性が加わることでひび割れが発生しても塗膜がひび割れに追従して隙間を覆い、そこから雨水が内部に浸入するのを防ぎます。
ソフトリシンの見分け方
自分の家の外壁がソフトリシンかどうかは見た目では全く分かりませんが、触ると簡単に判断することができます。
凸凹している部分の出っ張っているところを爪で押してみてください。この時にふにゃっと潰れる感覚があり、爪痕が外壁に残る場合はソフトリシンであると考えられます。これは伸縮性が加わっていることで塗膜が柔らかいからです。
後ほど解説しますが、ソフトリシンはその特性から塗装メンテナンスの際には塗料の選定に注意しなければなりません。施工不良の原因となりかねますので、吹き付け塗装の場合はそれがソフトリシンかどうかを事前に自己診断してみましょう。
ソフトリシンのメンテナンス注意点
凹凸に汚れが溜まりやすい
ソフトリシンは汚れやすいため、美観を保つには定期的に洗浄を行う必要があります。
原因としては、細かい凹凸部分に埃や塵などが溜まることによる汚れ、ソフトリシンに含まれている可塑剤(柔軟性を出すための添加剤)が表面の塗料や汚れと反応して変色する「ブリード現象」による汚れ、などがあります。
また、雨が降ると凹凸に水分が溜まり、日当たりの悪い箇所などでは特に水分は蒸発しにくいため、カビやコケが発生しやすいのも特徴です。
塗料は透湿性を重視する
先ほど「ソフトリシンはその特性から塗装メンテナンスの際には塗料の選定に注意しなければならない」と先述しましたが、その特性とはソフトリシンに含まれている軽量骨材の「空気・湿気を閉じ込める性質」です。
塗膜の内部に侵入してしまった水分や湿気は本来、蒸発して空気中に放出されますが、ソフトリシンの場合は湿気を閉じ込めてしまうので一度水分や湿気が浸入するとなかなか簡単には蒸発しません。すると、通常の塗料で施工してしまうと湿気や気化した水分は逃げ場を失い、蒸発するために塗膜を押し上げて「塗膜膨れ」を引き起こします。
この塗膜膨れを防ぐためには、外からの雨水の侵入は防ぎつつ、水蒸気や湿気のみを逃がすことができる【透湿性】に特化した塗料を使用する必要があります。
しかし、このソフトリシンの性質や透湿性の重要さに関して無知な業者も沢山いるというのも現実です。メンテナンスの際は、きちんと知識が豊富な業者に依頼をしましょう。
屋根リフォーム工事の概要
高圧洗浄
外壁同様に、屋根全体の汚れを高圧洗浄で徹底的に落とします。
屋根板金補修
緩んでいた釘を打ち直したのち、板金同士の繋ぎ目と釘頭のシーリング補修を行いました。
釘頭のシーリング処理は、釘穴のわずかな隙間を塞ぐことで水分が侵入することによる屋根内部の劣化促進を防ぎます。シャインではこの釘頭のシーリングを標準施工としています。
屋根板金塗装
付帯工事の概要
ベランダ防水塗装
付帯補修(シーリング補修)
その他付帯塗装
完成
最後に点検をして完成です。
塗装をしないコンクリート床等は高圧洗浄にて経年の汚れをキレイに落としました。
我孫子市のK様、この度の外壁付帯塗装・屋根板金塗装の際は大変お世話になりました。
アンケートも丁寧にお答え下さり嬉しく思います。
今後ともシャインを宜しくお願い致します。
気になる点がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい!