流山市 外壁付帯塗装・屋根カバー工事【塗装されてボロボロになったパミールの屋根をディプロマットスターでカバー工法】
2024.06.11 (Tue)
千葉県流山市 T様邸 施工データ
工事内容 | 外壁塗装・付帯塗装・屋根改修 |
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施工カラー | |
築年数 | 20年以上 |
メーカー・商品 | 外壁塗装:パーフェクトトップ カラー:ND-111 付帯塗装:セミフロンマイルド カラー:黒 ケンエースGⅡ カラー:N-90 屋根改修:ディプロマットスター カラー:エバーグリーン |
外壁使用塗料 | パーフェクトトップ カラー:ND-111 塗料の特徴はこちらから! |
担当者より
この度、流山市T様邸の外壁付帯塗装・屋根カバー工事をご依頼頂きまして無事完工致しました。
T様邸の外壁は表面にクリアコートが施されている難付着サイディングボードでした。難付着サイディングボードは密着度が悪く専用の下地を使用しなければ剝がれてしまいますので、慎重な塗料の選定が必要不可欠となります。
屋根はスレート屋根(パミール)でした。パミールは絶対に塗装してはいけない屋根材なのですが、知識の無い業者によって塗装されてしまいボロボロになってしまっている状態でした。
ここに更に塗装を塗り重ねる訳にはいきませんので、金属屋根「ディプロマットスター」でのカバー工事をご提案させていただきました。
外壁工事の概要
高圧洗浄
まず、最大15Mpaの強い水圧で汚れを除去していきます。
洗浄工程は、必要に応じて薬剤等も使用しながら約1日かけて行われます。経年によりこびりついた汚れをしっかりと除去していくことが、塗料の密着に繋がるからです。
美観性・耐久性に優れた美しい塗装を施すには、この洗浄作業を徹底することが大きなポイントになります。
シーリング補修(打ち替え・増し打ち)
シーリングに劣化が見られたため、目地部分を打ち替え、サッシ廻りを増し打ちにて補修を行いました。
【打ち替え】
【サッシ廻り増し打ち】
外壁塗装
中塗り・上塗り塗料には日本ペイントの『パーフェクトトップ』を使用、お色はND-111を使用しました。
パーフェクトトップは日本ペイントの新技術、「ラジカル制御技術」を用いた塗料です。
ラジカル(=塗料に含まれる酸化チタンに紫外線が当たり発生するエネルギー)が塗膜に触れるのを抑えて、紫外線による塗膜劣化を防ぎ、塗装の寿命を延ばします。
屋根リフォーム工事の概要
役物撤去
既存屋根に設置されていた屋根板金とさらにその内部の貫板(芯木)、先端部のケラバなどの役物をすべて撤去します。
屋根に雪止めが設置されている場合は、雪止めも撤去します。すべての役物の撤去が完了したら屋根上を綺麗に清掃をして細かなゴミなどを綺麗にします。
ルーフィング(防水シート)の貼り付け
既存の役物を撤去後、新しい防水シート(ルーフィング)を全体に敷いていきます。
雨漏りは塗装だけで完全に防ぐことはできません。横殴りの雨風などで雨水が吹き込んで侵入してきた際には、ルーフィングが内部に水が侵入するのを防ぎます。
雨水から家を守り、雨漏りを防いでいるのはルーフィングと言っても過言ではありません。
まさに『縁の下の力持ち』といえる存在なのです!
役物取り付け(ケラバ・谷部など)
防水シート(ルーフィング)を貼り付け後、本体を取り付ける前に役物を先に取り付けます。
本体加工・取り付け
新しい屋根材を屋根の形に合わせながらカットして設置していきます。
今回新しい屋根材として、石粒付き金属屋根のD’Sルーフィング『ディプロマットスター』で施工、お色はエバーグリーン使用しました。
棟下地・棟包の再設置
既存の棟板金・棟包み等を再設置し、ジョイント部分や釘頭にシーリング処理を行います。
完成
デザイン性の高い金属屋根!「ディプロマットスター」とは?
ディプロマットスターとは株式会社ディートレーディングが販売している金属屋根材の一種で、『ジンカリウム鋼板』という耐食性に優れた合金を基材としています。
表面には自然石粒が吹き付けられており、陶器瓦や陶磁器などにも採用されている特殊な方法で着色を施しているため色褪せの心配も無く、塗装メンテナンスが不要なのでメンテナンスコストを抑えることができます。
その耐久性から30年という驚異の保証期間を実現しており、また石粒によるキラキラとした独特の意匠性も他にはない製品となっています。
ジンカリウム鋼板の効果で錆びや水分に強い
ディプロマットスターの基材である「ジンカリウム鋼板」は、錆に強いガルバリウム鋼板と同じ組成の合金で、自己修復機能を備えているため非常に耐食性に優れています。
また、ディプロマットスターは通常は木材が使用されている棟板金内部の下地材にもジンカリウム鋼板の下地材を使用しているため、屋根材全体が水分や湿気に強く腐食しにくくなっています。
ジンカリウムの自己修復機能とはジンカリウムを構成している亜鉛とシリコンによるはたらきです。
傷が発生すると、まず亜鉛が自らを溶かして傷を保護し、内部の鉄を守る「防食作用」がはたらきます。そして、アルミが亜鉛で溶けた穴を埋める「保護作用」を持っているため、この2つの作用がサイクルすることで傷口や穴あきを自己修復するのです。
釉薬による着色で塗装メンテナンスフリー
ディプロマットスターの着色方法は塗料を刷毛で塗っているのではなく、屋根材表面に施されている石粒を「釉薬」 によって着色しています。
「釉薬(セラミックコーティング)」とは日本で古くからある着色方法で、色を生成する色粉とガラスの素を700℃〜1250℃以上で高温酸化焼成(窯の中に酸素を十分に送り込みながら焼成する方法)することで、色粉をガラスに封じ込める手法です。
この着色方法は焼き物や陶器瓦・磁器タイルなどにも採用されており、ガラスに閉じ込められた状態の色粉は塗料のように色褪せすることがないため、塗装に比べてメンテナンス頻度が格段に下がり、ほぼメンテナンスフリーとも謳われています。
ディプロマットスターの表面を覆っている自然石粒は一つ一つがこの釉薬の方法によって着色されているため、色褪せすることなく長期にわたって美観を維持することができるのです。
さらに釉薬でセラミックコーティングされた石粒は熱伝導値を低下させるため鋼板層に熱が伝わりにくく、夏の厳しい暑さでも室内まで伝わりにくい構造となっています。
また、石粒によって屋根表面に凸凹ができることで、雨粒を拡散させて雨音を抑制します。
軽量のため優れた耐震性を発揮
ディプロマットスターの重さは瓦の約6/1 ・スレート瓦の約2/1で、非常に軽量です。
住宅の耐震性能は屋根の軽さに大きく左右され、重い屋根よりも軽い屋根の方が耐震性が向上します。ディプロマットスターは実大振動実験にて阪神淡路大震災と同等のレベルの振動でも屋根材に歪みや捻じれの発生は見られませんでした。
付帯工事の概要
ベランダ防水塗装
その他付帯塗装
完成
最後に点検をして完成です。
塗装をしないコンクリート床等は高圧洗浄にて経年の汚れをキレイに落としました。
流山市のT様、この度の外壁付帯塗装・屋根カバー工事の際は大変お世話になりました。
アンケートも丁寧にお答え下さって、ご満足との評価もいただけて嬉しく思います。
今後ともシャインを宜しくお願い致します。
気になる点がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい!