野田市 外壁屋根塗装【サイディング壁をパーフェクトトップで艶消し塗装・フルベスト屋根をサーモアイシリーズで塗装】
2023.07.14 (Fri)
千葉県野田市 様邸 施工データ
工事内容 | 外壁塗装・屋根塗装 |
---|---|
施工カラー | |
築年数 | 14年 |
メーカー・商品 | 外壁塗装:パーフェクトトップ 屋根塗装:サーモアイSi 付帯塗装:クリーンマイルドシリコン |
外壁使用塗料 | パーフェクトトップ 塗料の特徴はこちらから! |
屋根使用塗料 | サーモアイSi |
担当者より
K様邸の外壁はサイディングボードで築年数から推測しても色褪せがあまりなく艶も残っていました。
このような場合は、新築時にグレードの高いサイディングが使用されていたのではないか、ということが想像できます。
グレードが高いサイディングは、マイクロガード機能(セルフクリーニング機能)や光触媒コート(菌やウイルスを分解するコーティング剤)など、
汚れを防ぐために様々なコーティングが施されている場合がありますが、そのコーティングがメンテナンスの際に塗料の密着も妨げてしまい、塗膜が剥離しやすくなってしまうというリスクもあります。
今回は、塗膜の密着を確認するための密着テストを行うことと、大事を取って溶剤系シーラ―を使用することでご提案させて頂きました。
外壁工事の概要
高圧洗浄
最大15Mpaの強い水圧でこびりついた埃やコケを除去していきます。洗浄では落ち切らないカビなどは、除藻剤で除去しました。
密着テスト
築年数は10年以上ですが、まだ艶も残っていて大変状態が良いサイディングボードでした。
長年状態が良いのは素晴らしい事ですが、このような場合には、塗料が密着せず塗装できない高級サイディングを使用していることもありますので、塗装で施工できるかを確認するために事前に密着テストを行いました。
テストの結果、塗装可能でしたので問題ありません!
外壁補修
サイディングパネルの反りは、再発防止のために釘ではなくビスで固定します。
サイディングが割れている箇所がありましたのでパテで補修します。ビス頭にもパテを乗せ、全体的に平らになるように均します。
コーキングの打ち替え
サイディングボードの目地コーキングが劣化していたため、新しいコーキングに打ち替えをしました。
今回は窓枠廻りも打ち替えで施工しました。
外壁塗装
下塗り:ファイン浸透シーラー
今回はサイディングボードに対する密着性が不安だったため、溶剤系シーラーを採用しました。
「溶剤系シーラー」は油性タイプの下塗り塗料で、塗料に含まれた溶剤が気化することで強靭な塗膜を形成します。
水性より密着力が高いため、今回のような密着が心配な場合や、劣化が激しい場合の塗装に向いています。
ファイン浸透シーラーは弱溶剤シーラーのため、臭いが少ないのが特徴です。また浸透性が高く、素材に対してくさび効果(下地と塗料を密着させる効果)を発揮します。
中塗り・上塗り:パーフェクトトップ艶消し
上塗り塗料にはパーフェクトトップの艶消しタイプを使用しました。
パーフェクトトップは日本ペイントの新技術、「ラジカル制御技術」を用いた塗料です。
ラジカル(=塗料に含まれる酸化チタンに紫外線が当たり発生するエネルギー)が塗膜に触れるのを抑えて、紫外線による塗膜劣化を防ぎ、塗装の寿命を延ばします。
★パーフェクトトップについて詳しくはこちら!▽
艶消し仕上げも人気!
外壁塗料には光沢感のある「ツヤ有り塗料」が平均的に多く選ばれていますが、一方でマットで落ち着きのある質感のツヤ消しでの塗装の要望も増えてきています。
近年のお客様のニーズの多様化の影響もあり、「パーフェクトトゥルーマット」などのつや消し専用の塗料も出てきています。
屋根リフォーム工事の概要
調査したところ、K様邸の屋根はアスベストを含有している薄型スレートのパナソニック屋根材、「フルベスト」で、色褪せが非常に激しい状態でした。
フルベストはアスベスト含有のスレート屋根ですが、2000年以降に建材でのアスベスト使用が禁止されて以降、アスベストを使用しない『ノンアスベスト』のスレート屋根材が販売されるようになりました。
この屋根材は非常に脆く、塗装をしても他の場所から次々と新たな割れが発生するため、塗装での施工は不可能でした。よって、そのほとんどが今は販売を停止しています。
しかし、ノンアスベスト屋根を使用した住宅は現在も多く存在しているため、
自分の屋根が塗装できない屋根だということを知らずに、または業者の知識不足によりノンアスベスト屋根が塗装できないという事実を知らずに塗装してしまい、すぐに施工不良が出てしまったという前例は少なくありません。
屋根リフォームをお考えの際は、適切な業者選びと、自分の家は塗装可能な屋根なのかを知っておくことが大切です。
参考記事▽
高圧洗浄
基本は、高圧洗浄の時間は屋根だけで3時間程を必要とします。フルベストは高圧洗浄によって塗膜が取れやすい屋根材のため、より入念に洗浄が必要です。
高圧洗浄後は素地が露出して白くなりました。
縁切り材の挿入(タスペーサー)
タスペーサーとは屋根材の重なっている部分に2ミリ程の隙間を確保するための部材のことです。
この隙間を確保することで、雨水はそのまま下へと流れ落ちていき、雨漏りを防ぎます。
板金部の錆止め塗装
棟板金や雪止めなどは金属のため、錆止め塗装をしました。
コーキング処理
板金のつなぎ目にはコーキングを充填し、釘頭には釘の抜け防止のためや釘穴の隙間から侵入する雨水を防ぐために、コーキングを盛り付けました。
シャインでは、釘頭へのコーキング処理は標準施工として行っております。このような細かい処理が、部材を長持ちさせるカギだったりするのです。
屋根塗装
下塗り:浸透造膜シーラー
下塗り塗料を屋根材が吸い込むのが止まるまで塗布し続け、表面に濡れ感が出てきてから次の塗装をします。吸い込みが激しい場合はもう一度塗り重ねます。(メーカー指定)
今回のフルベスト屋根は高圧洗浄した際に既存塗膜がほとんど取れてしまった状態だったので、2回塗りとなりました。
このように徹底した下塗り作業をすることで、上塗り塗料との密着性が高まり、塗膜が早期に剥がれる事態を防ぎます。
中塗り・上塗り:サーモアイSi
サーモアイシリーズの塗料は、室内温度を和らげる効果のある「遮熱塗料」に分類される塗料で、耐久性が高く、過酷な状況でも遮熱効果を発揮することができる塗料です。
サーモアイSiは上塗りと下塗りのダブルの効果で赤外線を反射し、高い遮熱効果を発します。
付帯工事の概要
破風板補修・塗装
繋ぎ目のコーキングが劣化していたため、Vカット工法で補修しました。
塗装の下塗りにはファインプライマーⅡ、中塗り・上塗りにはクリーンマイルドシリコンを使用しました。
ベランダ防水 ウレタン防水工事
ウレタン防水とは、液体状のウレタン樹脂を厚めに塗り広げて乾燥させ、防水膜を作るという防水工法の一種です。
既存のベランダ防水の劣化が著しかったので、まずは既存の塗膜を除去し、カチオンセメントで補修を行いました。
その後ウレタンを流し込み、乾燥した後はトップコートで仕上げました。トップコートは標準的なウレタン樹脂系のトップコートを使用しました。
幕板
シャッター
完成
最後に点検をして完成です。
塗装をしないコンクリート床などは高圧洗浄で長年の汚れをきれいに落としました。
千葉県野田市のK様、今回の外壁塗装と屋根塗装工事では大変お世話になりました。
今後ともシャインを宜しくお願い致します。
気になる点がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい!