柏市 外壁付帯塗装【塗膜の膨れや剥がれの恐れがある外壁で下地を強化した塗装】
2023.08.01 (Tue)
千葉県柏市 A様邸 施工データ
工事内容 | 外壁塗装・付帯塗装 |
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施工カラー | |
築年数 | 不明 |
メーカー・商品 | 外壁塗装:セラコートアクア カラー:16 付帯塗装:一液ファインフッ素UV カラー:ND-155 |
外壁使用塗料 | セラコートアクア カラー:16 |
担当者より
柏市にお住いのA様はホームページからお問い合わせいただき、梅雨前の施工を希望されていました。
外壁は窯業系サイディングで、含水率が高く塗膜の膨れや剥がれの恐れがありました。
外壁塗装の概要
高圧洗浄
最大15Mpaの強い水圧によって、なんと約1日かけて洗浄工程が行われます!
必要に応じて薬剤も使用しながら、長い年月をかけてこびりついた汚れを除去することで塗料の密着に繋がります。
美観性・耐久性に優れた美しい塗装を施すには、この洗浄作業を徹底することが大きなポイントとなります。
シーリング補修
サイディングボードの目地シーリングが界面剝離を起こしていました。これは、新築時にプライマーの塗布が十分にされていなかったことが原因と思われます。
このままにしておくと隙間から雨水が侵入して雨漏りを引き起こす可能性がありますので、新しいシーリングの打ち替えを行いました。
参考記事▽
外壁工事をするなら一度は耳にしたことがあるかも?シーリングについて徹底解説!
外壁塗装
高圧洗浄と劣化部の補修後は、塗装を行っていきます。
外壁材には一般的に原料の他に少量の水分が含まれており、その水分の含有率を示す含水率はおおよそ8〜10%が適正値とされています。
しかし、A様邸の外壁では含水率が適正範囲を超えていました。
含水率が高いと、塗装後数年で塗膜膨れや塗膜の剥がれなどの不具合の発生リスクが高まってしまいます。
したがって、浸透性強化剤を用いて下地を強化してからの塗装をお勧めしました。
下塗り:カチオンシーラー
カチオンシーラーは密着性に優れていて、素地としっかり密着することにより表面強度を高める下地材です。
また適用範囲が広く、防カビ・防藻機能にも優れています。
中塗り・上塗り:ダイヤセラコートアクア
上塗り塗料にはダイヤセラコートアクアを使用しました。
紫外線、熱などの劣化要因に強いシロキサン結合を持つ強靭な塗膜により、長期間に渡り美観性を維持します。
様々な素材に対応しており、各種下塗材の適性によって幅広い下地への対応が可能です。
塗膜の膨れ・剥がれの起きやすい外壁の注意点
外壁塗装を行う際に、塗膜の膨れや剥がれが起きやすい外壁に対して注意する点はいくつかあります。
以下にいくつかの重要なポイントを上げてみますのでご参考にして頂ければと思います。
1.下地処理の重要性
塗膜の膨れや剥がれを防ぐためには、しっかりとした下地処理が不可欠です。
高圧洗浄で汚れを除去する事はもちろんですが、それだけでは不十分な事も多く、手工具を使用して古い塗膜や汚れ、ヒビ、剥がれた部分などを適切に除去し、下地を適切な状態にする事から始まります。
下地が不良な状態で塗装を行うと、塗料が不均一に密着し乾燥し、膨れや剥がれの原因となります。
2.適切な塗料の選択
塗料の選択も重要です。外壁に適した塗料を選びましょう。一般的には「上塗り選び」に集中しがちですが、大事な事は「下塗り選び」から始まります。外壁材は千差万別、症状も構造によって多種多様です。
耐候性や耐久性を求めた上塗り選定も大切かもしれませんが、密着力や建材適合に必要なのは「下塗り」なのです。
3.適切な塗布方法の選択
塗料の塗布方法も影響を与えます。均一な塗りムラを避けるために、適切な塗布方法を選びましょう。
また、塗料の乾燥時間を守ることも大切です。塗膜が十分に乾かないうちに次の層を塗ると、膨れや剥がれが起きる可能性があります。
4.適切な気温と湿度の条件
塗装を行う際には気温や湿度の条件も考慮する必要があります。塗料の乾燥や反応は気温や湿度に影響を受けるため、適切な条件下で作業を行うことが重要です。
特に梅雨時期の湿度や冬季の低温、などは影響を受けやすく、塗装する時間帯等を計算して気温が上がりやすい昼前後に低温になりやすい北面を塗装するなどの工夫をする事で通年塗装工事は可能になります。
5.定期的なメンテナンス
塗装が完了した後も定期的なメンテナンスが重要です。外壁の劣化や傷みを早期に発見し、修復することで塗膜の膨れや剥がれを防ぐことができます。
20年耐久の塗料で塗装したからと言って、何も心配ないというわけではなく、地震や台風があれば塗装では保護できないようなひび割れやズレなどの劣化が生じます。
そこから塗膜の膨れや剥がれにもつながりますので、点検を依頼しましょう。弊社では、天災後の無料点検を実施しております。
6.専門家の助言を得る
外壁塗装は専門的な作業であり、専門家のアドバイスや指導を得ることは重要です。
営業マンの言葉を鵜呑みにせず、劣化診断のプロや建築の専門家に相談し、適切な方法や材料が何かをお施主様自身で見極める必要があります。
まずは相見積をとり、見極める目を養って頂ければと思います。「いい人だから」というだけで工事を依頼するのは危険です。
以上のポイントを考慮して、外壁塗装を行う際に最も注意しなければならない塗膜の膨れや剥がれが起きるリスクを最小限に抑えるように心掛けましょう。
屋根工事の概要
板金補修
屋根の板金を固定している釘が浮いているのが見られましたので、打ち直しをしました。
釘頭にはシーリングを盛りつけました。この処理をすることで、経年劣化による抜け防止や僅かな隙間からの雨水の侵入を防ぐ役割をしてくれます。
シャインではこの釘頭へのコーキング処理は標準施工として行っております。
棟板金の塗装
付帯工事の概要
ベランダ防水塗装
既存の施工はFRP防水でした。今回はウレアックスを2回塗りで塗布しました。
実はベランダも紫外線により劣化して雨漏りがベランダ直下に起こることもあるので、定期的なメンテナンスが必要です。
破風板の塗装
外壁同様に3回塗りで仕上げていきます。
シャッターボックスの塗装
その他付帯塗装
完成
最後に点検をして完成です。
塗装をしないコンクリート床等は高圧洗浄にて経年の汚れをキレイに落としました。
柏市のA様、この度の外壁付帯塗装工事の際は大変お世話になりました。
アンケートも丁寧にお答え下さって、ご満足との評価もいただけて嬉しく思います。
今後ともシャインを宜しくお願い致します。
気になる点がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい!