施工事例WORKS

この度、柏市S様邸の外壁付帯塗装工事をご依頼頂きまして無事完工致しました。

外壁は窯業系サイディングで、水場周辺の外壁は凍害を起こして激しく劣化していました。

凍害とは、サイディングボードが水分を吸水し、その水分が凍って→溶けてを繰り返すことで外壁が劣化していく現象のことです。

劣化部分の補修を行った後、雨筋ストッパーを設置して再発防止対策を行いました。

外壁工事の概要

高圧洗浄

まず、最大15Mpaの強い水圧で汚れを除去していきます。

洗浄工程は、必要に応じて薬剤等も使用しながら約1日かけて行われます。経年によりこびりついた汚れをしっかりと除去していくことが、塗料の密着に繋がるからです。

美観性・耐久性に優れた美しい塗装を施すには、この洗浄作業を徹底することが大きなポイントになります。

外壁補修（外壁の浮き補修）

S様邸の外壁は各所に外壁の浮きが確認出来ました。

これはおそらく内部に下地が無く、釘が刺さっていない状態のためです。

補修時にはビスを用いて、下地を探しながら外壁の押し戻しを行いましたが（3枚目）、このようになってしまっている外壁が完全に戻るということはありません。

なるべく劣化前の状態になるように全力を努めておりますが、完全に補修しきれない部分があるというもの現実です。

凍害補修

施工前

施工後

S様邸はお風呂場周辺の外壁が凍害の症状が見られました。

爆裂の症状によって外壁材の表面が剝がれてしまっていたため、既存の外壁を削り下地を補修した後、塗装で仕上げました。

凍害とは

凍害とは、サイディングボードが水分を吸収することで、その水分が冬場に凍って→溶けてを繰り返していくうちに外壁材が脆くなり、

最終的に凍結による膨張で外壁材が浮き上がり、塗膜が剥げてボロボロになってしまったり、ひび割れなどを起こす現象です。

水分は凍ると体積が増えるため、サイディングボードの内部に入った水分も凍ることで膨らみ、それによって外壁や塗膜を内側から壊してしまうのです。

S様邸の場合、おそらくお風呂場の窓枠から排出された水分によって起こったものと思われます。

一般的にベランダの笠木など水が浸入しやすい場所のほか、お風呂場や洗面所など、室内で湿気が溜まりやすい場所の近くでの発生も多く見られます。

コンクリートや窯業系サイディングなどの外壁表面の他に、建物の角や屋根(瓦、スレート、漆喰)、アルミサッシまわり、サイディングボードの目地周辺、浴室・台所・洗面所などの水回りが良く知られています。

凍害が起こりやすい箇所

1.浴室・台所・洗面所などの水回り付近の外壁

水回りは湿気が多く、また寒暖差が激しく結露が起こりやすいため、結露による水分を外壁が吸収して凍害に繋がる恐れがあります。

2.日当たりの悪い外壁

家の北側などの日当たりが悪い箇所は雨が降ったあと乾きにくいため、湿気が溜まりやすく凍害のリスクが高まります。

3.サイディングボードの目地周辺

サイディングボードの目地は経年劣化によりひび割れや収縮を起こすため、その隙間から雨水が入り、凍害を引き起こす原因となることがあります。

4.アルミサッシ

窓サッシの周辺はひび割れが起こりやすく、さらに雨が降るとサッシを伝って水が集まって流れてきます。

雨水が集中するということは、雨水の侵入する可能性が高く、凍害が発生しやすいということです。また、特にアルミサッシは暖房によって結露が起こりやすいため、その点でも凍害の発生リスクが高い箇所と言えます。

5.直貼り工法のサイディングボード

直貼り工法とは防水シートの上から直接サイディングボードを貼り付ける工法で、

コストや工程の削減になる一方で、湿気の逃げ道が確保されていないため内部に湿気が溜まりやすく、内部結露を起こすといういう欠点があります。

よって、外壁内に水分が溜まりやすいので凍害が発生しやすくなってしまいます。

凍害を放置するのは絶対にNG!

凍害が起こると、その箇所はサイディングの中の素地が剥き出しの状態になり何も保護が無い状態となるため、さらに水分をどんどん吸収していき、また新たな凍害を引き起こします。

こうしてどんどん症状は深刻になり、範囲は拡大していくのです。

凍害は放置しておけば勝手に治るものではありません。放っておくと外壁材そのものの張り替え工事となってしまいます。

こうなると当然修繕費用も跳ね上がってしまいますので、凍害に気づいた段階や、ひび割れなどの症状を見つけた段階ですぐ対処することが大切です。

シーリング補修（打ち替え・増し打ち）

シーリングに劣化が見られたため、目地部分は打ち替え、サッシ廻り・ドア廻りは増し打ちにて補修を行いました。

打ち替え

プライマーの塗布

新しいシーリングを充填

均して完成

サッシ廻り増し打ち

プライマーの塗布

新しいシーリングを充填し、均して完成

ドア廻り増し打ち

プライマーの塗布

新しいシーリングを充填し、均して完成

外壁塗装

下塗り

中塗り

上塗り

中塗り・上塗り塗料にはスーパーセランフレックスを使用しました。お色は66番で、クールな印象のブラウンです。

スーパーセランフレックスは株式会社ダイフレックスより販売されている水性タイプの無機塗料です。

優れた「耐候性」と「親水性」によって、汚れを付きにくくするだけでなく付着した汚れを落としやすい性質を持っています。

さらに、高い「柔軟性」で熱膨張や収縮などによるひび割れを防止します。水性タイプなのでシンナー臭も少なく、環境にも優しい塗料となっています。

付帯工事の概要

その他付帯塗装

軒天の塗装

シャッターボックスの塗装

破風板の塗装

水切りの塗装

雨樋の塗装

完成

最後に点検をして完成です。

塗装をしないコンクリート床等は高圧洗浄にて経年の汚れをキレイに落としました。

柏市のS様、この度の外壁塗装・付帯塗装の際は大変お世話になりました。

アンケートも丁寧にお答え下さり嬉しく思います。

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今後ともシャインを宜しくお願い致します。

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